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二郎丸 大
2023年9月9日 13:31
夕方、昼寝から起きると里美がいなくなっていた。テーブルの上に書き置きがある。こんなにもあなたを思う私などあなたは知らぬ会いに出て行く短歌だ。最近、ふたりの間で短歌が流行っていて、ふざけて作ったものを見せ合ったりしていたのだが、書き置きは初めてだ。しかも、内容がふざけていない。少なくとも俺に対する歌ではないだろう。俺は一緒に住んでいる家で昼寝していたのだから、会いに行く必要