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DXってお金がかかるの?

DXの三大質問である「DXはお金がどれだけかかるのか」、これに対してどう答えるかです。結論を先に言えば「今のデジタル設備や人材の状況によって大きく異なります」です。これは身も蓋もない答えで、きっと質問者は納得しないでしょう。それで次の回答は「DXにかかるお金はコストでなくデジタル投資として捉えてください」になります。しかし、これでも納得率は半分くらいかと思います。言葉が違うだけで投資も投資コストですから。本音の回答は「手段であるデジタル投資はほどほどに」です。引用元:IPA 製造分野DX マンガFAQ

DXはどこにお金がかかるのか

DXの講演で質問が多くされる三大質問の一つに「DXにどれだけのお金がかかるのか」があります。今回はこれについて考えていきます。

その前に、DXを推進するときに、どこにお金がかかるかを見ていきます。一番、大きいものは人材を除けばデジタル設備です。製造業であれば、機械設備をIoT機能がある設備に置き換える費用が大きくなるでしょう。事務系であれば、デジタルデータを効率的に扱えるようにするコンピュータシステムでしょう。まず、ここにお金がかかります。

次に人材です。社員がそのままデジタル技術を使いこなせれば、必要になるお金は0円ですが、きっと、デジタル人材を手に入れるためには、莫大なお金が必要になるでしょう。
これに比べれば、外部講師の費用は微々たるものです。ぜひ外部講師をお呼びください。私も含めてお待ちしております。

宣伝は置いておいて、つまりはコンピュータ設備とデジタル人材にお金がかかります。

DXにはどれだけのお金がかかるのか

DXではコンピュータ設備とデジタル人材にお金がかかります。そのお金がどれだけかかるかと言うと、それは現状の設備と人材に大きく依存します。既に十分な設備と人材があれば、後はもうDXを実行するだけです。0円でDXができます。

逆に設備も人材もない状態からDXをすることになったら、社長はある程度のお金の覚悟が必要です。社長からDXを丸投げされた中間管理職はきっとお金のことでも悩むでしょう。

DXで最初にかけるお金は少なくていいのか

もちろん設備や人材に最初から莫大なお金をかけるのは、止めた方がいいでしょう。DXは「小さく始める」というのは間違いですが、その間違いはXの変革の程度のことです。小さな変革は変革ではありません。

一方、手段であるDのデジタル技術はスモールスタートでも大丈夫です。例えば、FAXで他社と商談している会社であれば、Excelでデータ交換を他社とするだけでDXはできます。これであれば、お金は少なくても大丈夫です。

質問者はどのような答えで満足するのか

「DXではどれだけお金がかかるのか」の質問に対して、上記のような内容で回答しても、満足してくれないでしょう。つまり「DXでかかるお金は、現状により異なります」としか答えられず、弁解として「デジタル設備はスモールスタートでもいいですよ」と言っているだけですから。

この身も蓋もない回答で満足しない質問者に対しては、奥の手「DXにかけるお金はコストではなく、デジタル投資として捉えてください」の回答を用意していますが、これで納得してくれる質問者はたぶん半分程度でしょう。

この回答は万能の回答(いつでもどこでもなんにでも対応できる回答)なのですが、じっくりと考えると納得できないでしょう。「コストでなく投資」と言っても、結局は「投資は(投資)コスト」なのですから。

結局は前述の弁解「デジタル投資はスモールスタート」との回答で、社長や中間管理職の方に、助け舟、落としどころを用意するのが吉です。

ということで今日の結論。「デジタル投資はほどほどに」 以上です。

マンガFAQの引用元:中小規模製造業者の製造分野におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)推進のためのガイド |


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