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DXで紙はなくなるの?

ペーパーレスは昔から言われていましたが、DXで紙はなくなるのでしょうか。書籍や新聞は電子化されて、紙のものはなくなるのでしょうか。会社で紙の手続きはなくなるのでしょうか。印鑑はやっとなくなってきていますが、紙が無くなるのは大変です。それこそ大変革です。単なるデジタル化では日本人に沁み込んだ紙文化はなくなりません。DXで紙文化の変革をする必要があります。それでやっとペーパーレスになっていくでしょう。ペーパーレスがDXのリトマス試験紙になります。
図引用元:IPA製造分野DX マンガFAQ

紙と電子化

紙と電子化の文化は断絶しています。両者には深い崖があります。紙はその保存性や概観性が優れているために、縁を切れないのです。電子化(デジタル化、ペーパーレス)は検索が優れていますが、なによりも場所を取らないという保管の面で圧倒的に優れています。

紙文化は歴史があり、そして日本人は紙文化が大好きです。ペーパーレスは20世紀から言われていましたが、日本の紙文化は強く、ペーパーレスにはなかなか移行できていませんでした。何よりも紙文化を支える印鑑文化が日本にはありました。

しかし2018年にDXレポート1が公開され、DXが声高に叫ばれて、ペーパーレス化が一気に進みま・・・せんでした。やはり印鑑文化が強すぎたのです。印鑑を押すために紙はあります(きっぱり)。

しかし2019年にコロナ禍になりテレワークの時代になると、印鑑文化が崩壊し、続いて紙文化も危ぶまれるようになりました。しかし紙文化はまだまだ健在です。

ペーパーレスはDXのリトマス試験紙

このように紙文化は強いです。この紙を電子化するのは、本当に変革する力が必要です。過去からの伝統、風習、習慣、慣習から、ペーパーレスは大変です。

このため、ペーパーレスはDXのリトマス試験紙になります。他のリトマス試験紙には、例えばIPAのDX推進指標製造分野DX度チェックがありますが、内向きDXの進捗度には、このペーパーレス度でもチェックできます。いえ、こちらの方が完璧です。これは年間の燃えるゴミの量で代替しても大丈夫です。

数年前は印鑑の押印回数でも内向きDXの進捗度はチェックできましたが、これは既に過去の方法になりました。今はペーパーレス度です。

DXで紙文化の変革

内向きDXのサブゴールとして、ペーパーレスは使えます。DXで紙文化からペーパーレス、電子化して、デジタル文化に変革するのです。

しかし紙は神ですので、いなくなりません。でも電子は天使です。電子化によるペーパーレスはDXの世界へ導く天使です。少しずつ紙をデジタル化してペーパーレスを進めることになるでしょう。

ということで今日の結論。「紙は電子へ漸次的移行」 以上です。

DX研究会「とある技術のデジタル変革」 | Facebook (メンバー1,577人)
マンガFAQの引用元:中小規模製造業者の製造分野におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)推進のためのガイド


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