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ソフトウェア開発はデータ分析で始まる(ソフトウェア分析)

マンガ:「ソフトウェア開発はデータ分析で始まる」|五味弘 (note.com)

ソフトウェア開発はデータ分析できない

ここではソフトウェア分析について考えていきます。「ソフトウェア開発はデータ分析できない」と物騒なことが書いてありますが、どうなのでしょうか。「なにを馬鹿な」という方も、逆に「わかってる」と肯定してくれる方もいるかと思います。

外の人はソフトウェア開発のようなコンピュータを扱う開発では、科学的に統計的に規則正しくデータ分析をして開発されていると信じているかもしれません。マンガではなぜか、白衣を着た科学者風の人間がソフトウェアを開発しているというシーンが20世紀にはよくありました。絶対、そんな恰好をしないのに。TシャツとGパンならいますが。

中の人、側の人間は実態を知っています。ソフトウェア開発は教科書ではきれいに書かれていますが、結局は職人芸であり、家内制手工業であり、アナログであることを知っています。
だから「データ分析って何、おいしいの?」となります。そうです、ソフトウェア開発はデータ分析できないのです。

データ分析できない理由

ソフトウェア開発がデータ分析できない理由は、状況を指す変数があまりにも多く、それを人間が手で作っているからです。機械的でなく、システマティックでなく、アナログ的にデジタルコンピュータのプログラムを作っているからです。

例えばラーメン作りでも変数は多くあります。その日の気温や湿度でラーメンの作り方は変わるでしょう。仕入れによって変わるでしょう。客層によって変わるでしょう。販売価格によって変わるでしょう。料理人によって変わるでしょう。

ソフトウェア開発はさらに変数が多くなります。例えばラーメン作りのAIを作ることを考えると、上記のラーメン作りの変数はすべて含まれます。それに加えて、ソフトウェア開発自身の変数がいっぱい。本当に大変です。つまりソフトウェア開発とは、対象のビジネス関連の変数とソフトウェア開発の変数が必要になってきます。これはもう、弁護士並みの変数になります。

それでもデータ分析が必要な理由

データ分析が大変だからという理由で、ソフトウェア開発のデータ分析をしないわけにはいきません。データ分析は必要であり、大事なことです。

なぜなら、ソフトウェア開発は工業製品なのです。一品一品、手作りで作る芸術作品ではないのです(もちろん、芸術作品のソフトウェアもありますが)。工業製品なら、コストや開発期間を見積る必要があり、万が一(実際は10万行に1個くらい)の障害対策も必要です。

もうデータ分析をしない理由を言うのは、諦めましょう。ソフトウェア開発のデータ分析は大変ですが、必要なのです。諦めてデータ分析しましょう。

ということで今日の結論。
ソフトウェア分析は大変だが、役に立つ」 以上です。

引用:ソフトウェア開発分析データ集2022 | 社会・産業のデジタル変革 | IPA 独立行政法人 情報処理推進機構


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