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データは秘密、だけど出すの?(製造業DX)

DXの鍵はデータです。デジタル技術も変革もデータが基本になります。一方、企業経営の鍵もデータです。経営判断もデータを基に行います。だから企業データは外部へは出しません。社内ネットに出すのでさえ慎重に神経質になります。でもこれがDXの推進を妨げています。つまりはデータを外に出して、その活用を図るのがDXの鍵です。外へ出していいデータさえ出していないことが問題です。ちゃんとデータを分別して、多くのデータを外へ出して活用するのが吉です。引用元:IPA製造分野DX マンガFAQ

データはすべての鍵

データはDXの鍵です。つまりデジタル技術を使ってデータを処理し、処理されたデータを活用して対象を変革します。これがDXの本筋で、データを中心にDXを推進するのです。

このデータはデジタルデータです。アナログデータではデジタル技術で扱えません。アナログデータをデジタルデータにする必要があります。つまりデジタルデータこそが、DXの鍵です。ここ大事です。

このデータはDXの鍵であるばかりでなく、すべての鍵になるでしょう。IoTではどのようなセンシングデータを集めるのかが鍵になり、マーケティングをするには市場のデータが鍵になります。経営判断をするには社内のデータはもちろん、外部の色々なデータが鍵です。DXでも他のものでも、鍵になるデータをどのように集め、扱い、活用するかが重要なテーマです。

データは秘密、外へ出さない

でもデータは秘密にしていることが多いでしょう。営業データはもちろん秘密情報で、他の色々な機密情報があり、そのうちいくつかは秘密情報として扱われています。秘密情報を外へ出さないのは当然です。

もし外へ出して、それが漏洩したら大問題です。世間を賑わすことになります。だからセキュリティも大事になります。悪意による漏洩だけでなく、悪意がなくても漏洩することもあります。

単に人間がヘマをして漏洩することもあり、ソフトウェアのバグによって漏洩することも、運用によって漏洩することもあります。しかしここでは深入りしないようにします。セキュリティは後日に記事を公開する予定ですので、お楽しみにしてください。

データを守りすぎ、ダメ、ゼッタイ

問題は機密情報でもないのに、データを外へ出さないことです。あなたはデータを守りすぎています。

でもその心理はわかります。漏洩して問題を起こすよりは、データを外へ出さないようにして安全策を取るのはわかります。残念ながら理解できてしまいました。

この安全策を取らざるを得ない理由は、機密情報とそうでない情報を明確に区別しておらず、両者が混然としているからです。これこそがデータをデータ活用をつぶす一番の敵になります。機密情報とそうでない情報の区別をちゃんとすることが、データ活用への近道です。

そうだ データ 外へ出そう

データ活用は、ある程度のギブ&テイクの世界です。あなたがデータを出す代わりに、他から色々なデータをもらう世界が、データ活用の世界です。太古の昔からあるEDI(電子データ交換)もギブ&テイクの世界でした。それがうまく機能しないと、EC(電子商取引)もつぶれてしまいます。

データを外へ出し、それをシステム間で交換し、色々なデータを収集し、収集したデータ群を分析し、その結果を活用するようにしましょう。

ということで今日の結論。「データを区別して外へ出そう」 以上です。

マンガFAQの引用元:中小規模製造業者の製造分野におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)推進のためのガイド 


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