武本拓也振り付け「庭の話し」を観て考えたこと 番場 寛
昨年同じ場所(京都芸術センター講堂)で武本が一人でゆっくりと移動していき、ある時なんの因果関係もなく突然に立ち止まり目から液体を流すシーンがある舞台を観た。時間を微分しているのか積分しているのかわからないが、歩く速度や停止は意図的に変えているのが見てとれたが、その時はずっと昔東京の小劇場で見ることができた太田省吾演出の『小町風伝』の女性の動き似ていると思った。
同じ武本の振り付けでも今回演ずるのは俳優、ダンサー、美術家の三人なのでどのように違った振り付けになるのかという期