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コロナワクチンによるスパイクタンパクは心臓と脳で検出された: vaccinesに掲載された論文から

コロナワクチンは筋肉注射されますが、ワクチンが接種部位に留まるとは限りません。全身に運ばれ、最も蓄積する部位は肝臓、脾臓、卵巣、副腎です。しかも、スパイクタンパクは接種4ヶ月後にも検出される事が分かっています。抗体依存性自己攻撃 (ADAA) が誘発されれば、スパイクタンパクを発現する臓器が免疫系の攻撃対象となります。実際、コロナワクチンの後遺症として心膜炎、心筋炎が報告されており、またスパイクタンパクは血液脳関門を透過しますので、脳への損傷も懸念されます。

ここでは、コロナワクチン3回目接種後に亡くなった男性の脳と心臓からスパイクタンパクが検出された症例を紹介します。この男性はコロナ感染歴が無く、また症例でヌクレオカプシドは検出されなかったので、このスパイクタンパクはコロナワクチン由来のものと考えられます。今回の報告は、コロナワクチン由来のスパイクタンパクが脳に発現しうる事を証明し、スパイクタンパクが脳細胞壊死の原因となった可能性を提示しています。

A Case Report: Multifocal Necrotizing Encephalitis and Myocarditis after BNT162b2 mRNA Vaccination against COVID-19
Michael Mörz (2022) vaccines
https://www.mdpi.com/2076-393X/10/10/1651
症例報告:COVID-19に対するBNT162b2 mRNAワクチン接種後の多巣性壊死性脳炎と心筋炎について

今回報告するのは、3回目のCOVID-19ワクチン接種後3週間で死亡した76歳男性パーキンソン病 (PD) の症例である。この患者は2021年5月にChAdOx1 nCov-19ベクターワクチンを初回接種し、その後BNT162b2 mRNAワクチンを2021年7月と12月に2回接種している。死亡前の臨床症状が曖昧であったため、遺族から剖検を依頼された。死後検査によりPDが確認された。さらに、誤嚥性肺炎と全身性動脈硬化症の徴候が認められた。しかし、脳の病理組織学的分析では、急性血管炎 (主にリンパ球性)、グリアおよびリンパ球反応を含む顕著な炎症を伴う原因不明の多巣性壊死性脳炎など、これまで疑われなかった所見が発見された。心臓では、慢性心筋症の兆候に加え、軽度の急性リンパ組織球性心筋炎と血管炎がみられた。この患者にはCOVID-19の既往はなかったが、SARS-CoV-2抗原 (スパイクタンパクとヌクレオカプシドタンパク) の免疫組織化学的検査を行ったところ、スパイクタンパクのみが検出された。驚いたことに、脳と心臓の炎症巣内、特に小血管の内皮細胞にはスパイクタンパクのみが検出され、ヌクレオカプシドタンパクは検出されなかった。ヌクレオカプシドタンパクが検出されなかったことから、スパイクタンパクの存在は、ウイルス感染ではなく、ワクチン接種に起因するものであると考えなければならない。この結果は、遺伝子ベースのCOVID-19ワクチンによる脳炎と心筋炎の既報を裏付けるものである。

ワクチン3回目接種から3週間後に亡くなった76歳男性の症例です。男性にはパーキンソン病の病歴がありました。男性は2021年5月にアストラゼネカのコロナワクチン (ChAdOx1 nCov-19 アデノベクターワクチン) を初回接種当日に顕著な循環器系の副作用が出現し、主治医への相談を繰り返しました。その後、2021年7月にファイザーのコロナワクチン (BNT162b2 mRNAワクチン) を2回目接種後、明らかな行動、心理的変化が生じました。男性は触られる事を拒否し、不安の増大、無気力、家族からの引きこもりなどを示しました。さらに、パーキンソン病の症状が著しく悪化して重度の運動障害に繋がり、車椅子のサポートが何度も必要になりました。

男性は2回目接種後これらの副作用から完全に回復する事はなかったにも関わらず、2021年12月に再度ワクチン接種を行いました。3回目接種 (ファイザーワクチンの2回目接種) から2週間後、男性は夕食時に突然倒れました。咳や食べ物の誤嚥の兆候はなく、ただ黙って倒れていました。その後、男性は多少回復しましたが、1週間後に再び食事中に突然倒れました。救急隊を呼び、1時間以上の蘇生に成功した後、病院に搬送され、人工呼吸が行われましたが、間もなく死亡しました。臨床診断は誤嚥性肺炎による死亡でした。男性には過去にコロナ感染の臨床、検査診断の履歴はありませんでした。

剖検を行なった著者は男性の脳と心臓で免疫組織化学的染色を行い、コロナウイルスのスパイクタンパクとヌクレオカプシドの存在を検証しました。

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図9は脳の前頭葉です。スパイクタンパクサブユニット1に対する抗体染色は茶色の顆粒として見えるものです。脳でスパイクタンパクが陽性反応を示しており、血管内皮細胞とグリア細胞で検出されています。図から見て取れるのは、スパイクタンパクを発現する細胞は1つではなく、多数の細胞に広がっているという事です。

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図10は脳の赤核 (nucleus ruber)です。ラテン語でnucleus「核」、ruber「赤」、つまり「赤い核」は中脳の神経細胞の集まりです。毛細血管の膨潤した内皮においてスパイクタンパクが豊富に存在しています。単核炎症細胞の浸潤があり、急性の炎症が起こっていると考えられます。図9や図10に示されるように、スパイクタンパクは脳に発現していました。一方、ヌクレオカプシドは、対応するどの組織切片にも検出されませんでした。

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図13は心臓左心室です。心臓でもスパイクタンパクに陽性反応が出ています。スパイクタンパクは毛細血管内皮細胞に豊富に存在しています。やはりヌクレオカプシドタンパクは、対応するどの組織切片にも検出されませんでした。


76歳の死亡男性患者はパーキンソン病であり、主な死因は誤嚥性肺炎とされました。死後所見によると、さらに壊死性脳炎と血管炎が死亡の主因と考えられました。また、心筋線維化を伴う軽度のリンパ組織球性心筋炎と全身性動脈硬化症があり、これらも男性の体調悪化の一因となったと思われます。

心筋炎は比較的軽度でしたが、脳炎は顕著な多巣性壊死をもたらし、致命傷につながった可能性があります。脳炎はしばしばてんかん発作を引き起こします。剖検で見つかった舌の咬傷は、この症例でてんかん発作が起こった事を示唆しています。コロナワクチン関連脳炎でてんかん重積状態を呈した症例は過去にも数例報告されています。

本症例の臨床経過は、コロナワクチン接種と顕著に関連しています。2021年7月の2回目接種後、男性には顕著な行動、心理的変化が起こりました。パーキンソン病症状の著しい進行が突然始まり、重度の運動障害と車椅子でのサポートが再三必要となりました。ここから完全に回復する事はありませんでしたが、それでも男性は2021年12月に再びワクチン接種を受けたのです。

この3回目接種の2週間後、夕食をとっているときに男性は突然倒れました。咳などの食物誤嚥の兆候はなく、ただ椅子から倒れました。このため、この突然の昏倒は本当に誤嚥性肺炎によるものなのか、という疑問が生じました。懸命な再救命処置の結果、男性は多少回復しましたが、その1週間後には再び食事中に突然無言で倒れました。その後、蘇生には成功したものの、病院に移送された後に人工的な昏睡状態にさせられ、そのまま間もなく死亡しました。臨床診断は誤嚥性肺炎による死亡でしたが、コロナワクチン接種後の症状に疑問があったため、家族は解剖を依頼しました。

脳と心臓の問題から、特に小血管、それも内皮が冒されていると考えられました。内皮機能異常は、ウイルス感染時の凝固促進状態、微小血管の漏出、臓器虚血を誘発し、臓器機能障害に大きく関与している事が知られています。この患者にはコロナ感染の既往はありませんでしたが、免疫組織化学的検査を行った結果、スパイクタンパクが検出されました。スパイクタンパクの存在は、脳 (特に毛細血管内皮) と心臓の小血管の急性炎症部位で実際に証明されました。ここで重要な事はヌクレオカプシドが検出されなかった事です。つまり、今回の症例で心臓と脳に検出されたスパイクタンパクは、感染ではなくワクチン接種によるものであると考えられます。

スパイクタンパクに対する抗体は、スパイクタンパクを発現する細胞を傷害する事が分かっています。この症例のように、コロナワクチンによるスパイクタンパクが脳で発現すると、炎症や脳細胞壊死の原因となる可能性があります。実際、コロナワクチン接種の後遺症としてのブレインフォグや認知機能障害が問題になりつつあります。コロナワクチンとの関連で脳炎や脳脊髄炎が多数報告されており、ワクチン接種との因果関係が強く疑われているのです。また、スパイクタンパク自体が血管の周皮細胞や内皮細胞に対して毒性がある事がわかっています。

この症例のように、コロナワクチンによるスパイクタンパクが脳で発現すると、脳における炎症や神経細胞壊死の原因となる可能性があります。神経のシナプスに炎症が起きると運動機能障害、認知機能障害などの多彩な神経症状を引き起こすでしょう。実際、コロナワクチン接種の後遺症としてのブレインフォグや歩行困難、倦怠感なども問題になりつつあります。コロナワクチンとの関連で脳炎や脳脊髄炎が多数報告されており、ワクチン接種との因果関係が強く疑われているのです。例えば、もし、自動車等の運転中にてんかん発作や意識喪失が起これば、重大事故にもつながりかねません。また、子供へのワクチン接種が進む中、ワクチン後遺症としての青少年の脳の障害や認知症発症が懸念されます。




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*記事は個人の見解であり、所属組織を代表するものではありません。

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