遺伝子ワクチンと自己免疫
通常のワクチンでは不活化ウイルスやウイルスタンパクの一部が抗原として使われます。その場合、ワクチンによって選択された抗体が量産され、ウイルスが感染した際にウイルスを攻撃します。
通常のワクチンとは違い、遺伝子ワクチンでは接種されるのはウイルスの遺伝子を持つDNA、またはRNAです。ウイルスタンパクを生産するのは私達の細胞です。コロナワクチンを導入された私達の細胞はスパイクタンパクを細胞表面に発現するようになります。ワクチンによって選択された抗体は、ウイルスだけではなく、スパイクタンパクを発現する私達の細胞自身も攻撃対象と認定します。
ファイザーの内部文書によると筋肉注射された脂質ナノ粒子は筋肉だけに留まらず、全身に運ばれます。最も蓄積する部位は肝臓、脾臓、卵巣、副腎です。体内の輸送経路からして、肝臓、脾臓は予想出来る範囲です。けれども、卵巣や副腎へ蓄積、さらには全身への分布は驚きました。卵巣は卵子を作る臓器です。
スパイクタンパクが卵巣で発現すると、卵巣が免疫の攻撃対象となるかもしれません。
副腎の働きはホルモンの産生です。副腎皮質ホルモンは炎症を抑えるのに重要ですが、それはアレルギーやアトピーを抑えるのに使われるステロイドホルモンが副腎皮質ホルモンである事からもわかります。そして副腎皮質ホルモンのもう一つの重要な働きはエネルギー産生です。肝臓で貯蔵しているグリコゲンをすぐに使える状態の糖に変換します。脳の栄養源は主にブドウ糖です。副腎皮質ホルモンが足りないと炎症が抑えられずに暴走します。また、体、脳で使えるエネルギーが不足し、倦怠感や精神症状が出たりもします。副腎は他にも多くの重要なホルモンを作ります。血圧をあげるアルドステロン。男性、女性ホルモンも作ります。副腎が壊されると、免疫、脳、体の調整機能が壊れます。
2度目のワクチン接種での副作用 (副反応)が重いのは、最初のワクチン接種で作られた抗体が、2度目のワクチン接種でスパイクタンパクを発現した細胞を攻撃するためと考えられます。一時的な自己免疫反応でしょう。自分の体の一部が免疫反応によって壊されているのかもしれません。自己免疫での損傷は一時的な場合もあれば不可逆的で取り返しのつかない場合もあります。
脂質ナノ粒子は他にも血管内壁、神経、肺、心臓、脳などにも運ばれるかもしれず、ワクチンが導入された細胞は免疫の攻撃対象になるでしょう。それはすなわち自己免疫病と同じです。どの組織に入るかは運の要素もあり、どの臓器が壊されるかは人によるでしょう。その場合できる事はステロイド等で炎症を抑えるくらいで、実際には治療法はないようなものです。
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*記事は個人の見解であり、所属組織を代表するものではありません。