「正しい」と「楽しい」の両立2020706

「楽しい」だけでは流される。

「正しい」だけでは窮屈になる。

その両立、バランス。
その移り変わり。

めちゃくちゃ大事。


ローイングはとにかく
「正しい」になりがち。

あんな漕ぎ方はだめだ、
そんな漕ぎ方はだめだとか、
否定に走りがち。

ローイングは
それ自体が厳しいスポーツなのだから、
そもそも自然に「正しさ」に向かっていくスポーツなのだから、

「正しいローイング」を
わざわざ目指そうと思うのは、
過度の正しさになりやすい気がする。

スポーツによって、その割合は結構違うように思う。

「楽しい」に誤魔化されて
どんどん流されていくスポーツもあるだろうし、

ローイングのように
向上しようと思ったら自然と正しいに向かう競技、
意識的に「楽しさ」を見つけにいかないと
どんどん「正しさ」に押しつぶされる競技もある。

何が楽しいか。楽しくないか。


ローイングにおいて「楽しさ」というのは、
試行錯誤だと思う。

同じ力で、
同じ労力で、
まったく違うスピードが出た時、
面白く感じる。

全く違う考え方で、
全く違う意識で、
いつもより凄いスピードが出た時、
面白く感じる。

他にも色々あるけど、
私の場合、そんな感じ。

だからこそ、
選手には試行錯誤を求めたい。
とりあえず理論的な、
おそらくこれは本質、基礎だろっていうのだけを伝えて、
あとは選手の「思いつき」に任せたい。

「思いつき」が出るようになったら
もう中野からは卒業かなと思う。

ECSS

europe college of sports science
というスポーツ科学の世界大会が終わって、
 いろんな視点、
いろんな研究を見たけれど、

トップアスリートがスポーツを
いかに楽しむか的な研究は無かったように思う。

子供とか、お年寄りとか、
スポーツそのものを楽しもうとかそういうのはあるんだけど、
ガチでトップを狙う選手が
いかに楽しむか、そういう研究ってあったのかな。
研究にならないだけなのかもしれないけど、
明らかにトップのトップは楽しそうなんだよな。


どうしたら勝てるか、
どうしたら成長できるか、
どういう栄養、練習、解析をすれば
より良くなるかという、
それはそれで知りたい情報ばかりが題材だったけれど、

めっちゃ楽しむにはどうしたら良いか。
コーチとして
正しいトレーニング、
正しいローイング、
超効率的な超効果的な全てを見つけ出したいけど、
同時に、
超楽しい時間をたくさん作れるような
そんなコーチになりたい。


英語勉強しなきゃな。
一緒に始める人いますか?笑

正しいローイングのために。
ローイングを楽しむために。
英語を勉強しよう。そう思ったイギリス遠征でした。
帰ります。


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