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空がつないでくれた私たち

これは奥さんのカメラの写真を整理した時、捨てるデータの中から一部もらっておいたものです。彼女は、朝も夕方も、きれいな空を見つけては教えてくれたりする。でも、いくらキレイであっても、それは写真であって、本物の空ではないし、「キレイだね」という言葉で片づけられてしまう。

空を見て「キレイ」なんて言うのなら、同じ空間で見ていたい。だから、彼女が散歩したり、彼女がどこかへ行こうと誘ってくれたら、それはもうどこでだって行きたいです。

でも、近ごろは二人同時にどこかに出かけるということがなくなって来ていて、遠くじゃなくてもいいから、近所の散歩でいいから、同じ空を見あげたいんです。

なんだけど、ナマケグセは日々そばに落とし穴を空けているので、ストンとはまり込んでしまい、一緒に出かけるチャンスはなくなってしまう。行けたとしても、近所にお買い物に行くだけで、空を見上げるまでは行かないし、そんなにキレイな空にも出会わなくなった。

自分の気持ちが空に向いてなかったり、目先のことばかりにとらわれているから、遠くのこと、キレイなこと、そういうことを楽しもうとしていない。

ボクたちは、電車から帰ってきて、同じ夕焼けをたまたま一緒に見てしまって、それで何となく気が合った二人だったんです。そのあたりから交際は始まったと思うんだけど、昔も今も、同じ気持ちで空を見上げていきたいな。

花粉がなくて、黄砂がなくて、ネット中毒にならないで、お酒を飲まないで、健康に気を付けようとしたら、見られるはずです。ぜひ、やっていきたいです。