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会いたかった。でも、また今度!

「本当なら、今日のお昼に再会することができたんでしたね。何だか残念だけど、コロナですから、仕方ないですね。まあ、諦めます。9月には大学の下宿仲間の同窓会があるはずだったんですけど、それもなくなっちゃうし、何もかもダメになっています。お盆休みに実家に帰るのだって、クルマでなら誰にも会わないのに、それもダメかもしれない。

 ああ、もう本当にウンザリしています。いつまでこんななんだって、3月頃は、静かな日々を楽しめてたのに、もうそんな余裕というのか、楽しむ気持ちよりも、みんなに会って、つまらないことしゃべりたかったなあ。」

「いつも、そんな風に言うんですね。つまらないことじゃないでしょ。ああいう時間が大事なんだし、ほんの2時間だけでも、会って言葉を交わして、目で合図して、お互いの顔を見て、一緒に写真撮って、そんなことはとても大事な時間じゃないですか。

 私たち、今そこに一緒にいれるだけで幸せな気分になれると思います。つまらないことなんかじゃないです。違った言い方を研究しなきゃいけませんよ! あれこれ書いてても、そこでみんなが困ってしまう。みんなを困らせてはダメ!」

「ハイ、気をつけます。つい、そんな言い方してしまうんです。会いたかった気持ちをもみ消すために、おちゃらけて言ったつもりでした。みんなに会いたかった。会って、何かするというわけではないんですけど、とにかく顔合わせて、何かしたかったんだろうな。

 何がしたかったんだろう? これからのボクたちは、どうあるべきか話し合いたかった、ということなのかな。ボクはみんなであちこち歩きたかったんです。というか、みんなの地元をお互いに歩き合うというのをしてみたかったのかなぁ。歩きたかったんです。やみくもに!」

「歩くの好きなんですね。膝は大丈夫ですか。私も体のあちらこちら、不調になる時もありますけど、あなたのヒザは? 右でしたっけ? 左でしたっけ?」

「プールで歩きなさいとか、筋トレしなさいとか、アドバイスしてくれたのはNさんだったかな。そうだよなと思いつつ、あれからもずっとだらしないままの生活で、とにかくあまり無理しないように過ごしてきましたけど、何となく左ひざも静かにしてくれていて、あれ、もう膝は痛くなくなった? とか思ったりしますけど、座ったり起きたりしたら、その度にひざさんからゆるーく、痛いよ、元気ないんだけど、いたわりつつ鍛えてよ! とか言われています。」

「体との対話、大事にしてください。そして、またいつか会える日を楽しみに待ちましょう。みんなで歩く会というのは、これからアイデア出し合いながら、やれるところでやりましょう。私たちは、いろんな歴史を感じながら歩くということに意義を見出す世代になってきつつあるんだから、元気なうちは、あれこれ見つけて、あれこれ話をして、やっていけたらいいですね。」

「ハイ、またいつか。そして、メールもお願いします。私もSNS頑張ります。近況報告します。何か作ったら、このnoteにも載せます。陶芸とか、庭作りとか、野菜作りとか、彫刻とか、粘土細工とか、何でもいいから、こねくり回したいんです。そういうもの作ります!」

「あなたのSNS、危なっかしいところもあるけど、いつも見守っています。ためになることもたまにはあるかな?」

「ハイ、いつも感心してもらえるように、毎日新鮮、毎日驚き、毎日困惑をめざして、変てこな活動をします!」

「ハイ、お願いします。また、連絡しますね。今度は何をテーマにしようかな……。」

「お願いがあります。ボクの原点・アイデンティティの一つの万博のこと、思い出してもらえないですか。それをもう少し何とか自分の中で取り戻したいと思ってるんですけど……。」

「いつか、万博のことも書きましょう。それまで、コロナに気を付けてお過ごしくださいね。」

「ハイ、そうします。お元気で! また、いつか会える日を楽しみに、ボチボチやってきましょう。」