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これから海外勤務をされる方へ・・・イギリス・フランス5年間の赴任生活<最終話>

家族と一緒に海外に赴任する場合、一般の人々の印象は次の通りではないでしょうか。
 ・アメリカ、西ヨーロッパ ・・・ 先進国で暮らしやすい。憧れる。
 ・中国、アセアン地区 ・・・ 治安が心配。生活はちょっと大変そう。
ところが、私の会社の同僚にいろいろ聞いたところ、(本人は別として)赴任を終えて帰国した奥様方の感想は、その逆で
 ・欧米赴任者 ・・・ もうこりごり。二度と行きたくない。
 ・アセアン赴任者 ・・・ 楽しかった。機会があればまた行きたい。
という人が多いです。(私の会社だけかもしれませんが)

あなたの表情はどちら?

アセアン地区への赴任者の場合、やはり治安の問題があるためそれなりに会社でケアをする必要があり、
・外国人向けでセキュリティーのしっかりした高級住宅街の家があてがわれる
・家政婦付きで炊事、洗濯、掃除をやってもらえる。
・運転手付きで、自分で運転はしない。(自分での運転禁止)
毎日の生活でも
・周りが日本語をしゃべってくれるので、言葉は問題ない。
・日本人は社会の上層部に位置付けられている。

それに比べ欧米の場合、
・住む家は不動産屋で自分で探し、ごく普通の家・アパートに住む。
・日本と同じで全部自分で行う必要あり。家事も、買い物も、車の運転も。
・こちらが現地の言葉を覚えて話さなければならない。
・日本人だからと言って決して優遇はされない。どちらかというと東洋人だから下に見られる。(仲良くなった人々はもちろん親切にしてくれますが)
赴任者本人は会社でそれなりの地位なので それほど感じていませんが、日常ずーと家にいて生活している奥様方には相当なストレスがあるようです。

その分 家族ケアがとっても大切です。
特に、子供が現地ローカルの学校に通わなければならならい境遇の場合、子供が学校になじめるかが 奥様方の最大の関心事となります。
私のような昭和世代のサラリーマンにありがちな「夫は仕事一筋&夜の接待」「家のこと・子供のことはすべて妻まかせ」では海外では大変なことになってしまいます。私の同僚にも 家族が赴任途中で「もう無理」と帰国してしまった方がいます。
私の場合、幸いにも 二人の息子達はイギリスでもフランスでも登校拒否になることなく、その結果 妻は不慣れな生活の中でもなんとか無事過ごすことができました。

noteで海外生活を送っておられる方(奥様)の投稿記事を読むと、皆さんとても活発に活動し 現地生活を満喫されていて 本当に感心します。
今後 海外勤務をする方は、是非家庭を大切にして頂き 充実した赴任生活になることを願っています。

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これまで、海外赴任での出来事・感じたことを書いてきましたが、このシリーズは一旦終了します。今まで読んでくださった皆様 どうもありがとうございます。

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