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まず好きになってみよう
【2人の息子たちに伝えたいこと(4)】
以前、書いたことは、ここにまとまてあるよ!「★」
「好きこそものの上手なれ」だと思う。
大学時代、体育会でアーチェリーをやっていた。
そこそこに練習してレギュラーにはなったけど、弓を射るのが大好きなやつには結局のところ勝てなかった。
競争心や向上心だけでは、やりたいことを大好きでやっている奴には勝てない。
スランプの時も楽しそうに無心で矢を放っている。
怪我している時は、ニコニコしながら弓を磨いてる。
僕はそんなやつに、眉間にシワを寄せて気合いだけで勝負を挑んだけど、現役時代を通じて、今一歩、及ぶことがなかった。
別に「競争して誰かに勝とう」という話をしたいわけじゃない。
「好き」には、とても大きな力があるということを伝えたいんだ。
◆「好き」になってしまえば、困難なことも、前向きに乗り越えらえる。
◆「好き」になってしまえば、難しい問題にも、粘り強く取り組める。
だから、何ごとも好きになってみようと思う気持ちは、人生を開拓してゆく力になる。
「好き」になる前にいやいや努力を続けるよりも、
「好き」になる工夫を始めた方がいい。
でも、「好き」になるって不思議だよね。一目惚れみたいな「好き」もあるけど、第一印象は悪かったのに、後からじわじわ「好き」になってくこともある。
いやでたまらなかったことが、離れてみると寂しくて「好き」だったことに気づくこともあるし、一目惚れの「好き」は、だんだんと熱が冷めることもある。
何かを「好き」になるヒントは、それが人なら「相手の思いを知ろうとすること」、それが仕事なら「仕事の意味を深く理解しようとすること」だと思う。
◆どんなことを大切にしている人なのかを知れば、共感できる共通の思いが見つかるかもしれない。
◆やらなくちゃならない仕事に、どんな意味があるのかを深く理解したら、正しい努力と実現したい目標が生まれるかもしれない。
誰かを「好き」になるヒントは、表面的な相手の態度や発言じゃなく、僕らが相手を理解しようとする姿勢にある。
仕事を「好き」になれるかどうかは、仕事の難易度や報酬の多寡じゃなく、僕らが“仕事の中に共感できる意味を見つけられるかどうか“ にかかっていると思う。
2人が、漠然とした不満を抱えた人生ではなく、実は「好き」なれるものに囲まれていたんだなと、気がつくような生き方ができるといいなあと思っているよ。
ヒロシ