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だれが火中の栗を拾うのか

「この仕事、なんで自分がやらんとあかんの?」と思ったら危ない。

比較的厭わずやるタイプだが、そう思ってしまうことはたまにある。そういうものって大体、苦手なこととか自分の中で完成形の見通しがはっきりしないものである。だが、そういうものを拾ってこそだ。

「仕事」には「私の仕事」と「あなたの仕事」のほかに「誰の仕事でもない仕事」というものがある。そして、「誰の仕事でもない仕事は私の仕事である」という考え方をする人のことを「働くモチベーションがある人」と呼ぶのである。

「おせっかいな人の孤独」/内田樹

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