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夏の北海道、十勝・帯広訪問

今回の目的は、帯広の森の視察と、生産者さんの訪問。

十勝地方の年間の農業関連の生産額は3500億程度。日本全体の1/3-1/4の生産量を誇り、食料自給率は1000%を超える特異なエリアである。広大な土地を生かし、うまく機械化しながら、たくさんの素晴らしいものを作っている。

尾藤農産では、雪室で2年間熟成させたじゃがいもをご紹介いただき、皮ごと食べ、その甘さにびっくりした。
2年貯蔵させないといけないので、コストも時間もかかるが、他にはないじゃがいもになる。
同じように貯蔵した長芋もあるそうだ。
また、小麦、大豆、砂糖の材料となる甜菜なども生産している。
これらの作物は、国内で消費されるほとんどが海外産。昨今のウクライナ危機やインフレで輸入が不安定になり、国産品を守ることが大切と考え直している人も多いと思う。
個人的には、特に上記のものは我々の日常に不可欠なため、日本産のものを応援する必要があると考えている。自分たちの購買選択が、生産を変える我々の責任は重い。
何も考えずに安いものを手に取るのではなく、日本を守るという意識も少し持ち合わせて買い物をするようにしていきたい。

尾藤さんの生産方法へのこだわりにも感銘を受けた。40年前から海外と連携して土壌の研究をし、機械への投資も積極的に行う。誰にも負けたくないとおっしゃる言葉にはチカラがあった。

先代が残してくれた十勝の土地に、自分たちも次世代に何かを残して繋ぎたい、だから挑戦し続ける、とおっしゃる姿勢がかっこよかった。

また、最近はワイン作りにもチャレンジしているそうだ。町にはめむろワイナリーという民間の醸造所がある。山幸、清舞などという品種名の芽室町産ブドウを生産し持ち寄り、ワイナリーの醸造家が精魂こめて醸造するという共同生産が行なわれている。

ワインは初期投資してから回収まで時間がかかり、新規参入が難しいという課題に、町ぐるみで挑戦している。ワインが大好きな僕は、個人的に応援していきたいと思う。

次に訪れたのは十勝しんむら牧場。
豚も、牛も豊かな自然で放牧されている。

豊かな環境でストレスなく育まれたアイスクリーム、牛乳、豚のソーセージ、ベーコンは格別に美味しかった。社長の新村さんはラガーマンで非常に話が盛り上がった。
美味しいベーコン食べたいから、豚を飼う。という話が印象的だった。やりたいからやる。というスタンスが良いなと思った。
好き勝手やるわけではなく、想いからスタートすることが大事だと改めて教えてもらった。

新村さんが経営されている宿泊施設は、素晴らしい展望台だった。牧場が見えるサウナは人生で初めてで、とても気持ちがよかった。
サウナの後に飲むビールやワインは、ここにしかない体験だった。

かなりの量を食べて、飲んだのだが、翌日全く胃もたれしなかったのは、恩恵だった。

カラダは食べたものでできていること、健康は食べもので守られることを実感することができた。

新村さんは「我々は農医であるべきだ」と仰っていた。予防して健康に生きられることが、人生を豊かにし、社会保障費にも優しい。このお話を心に刻んだ。

その土地ならではのデザインをし、地球の命を大事に、皆が幸せになれる形を追求していく。自分も今後、場所を持っておもろいことをやっていきたいと考えているが、たくさんのヒントをもらえた。

最後に訪れたのは、富良野の大島農園。メロン、スイカ、とうもろこしなどを作っている。
今月末に北海道マラソンがあるのだが、そこで甘酒メロンドリンクを皆さんにプレゼントできないかと考えていて、その打ち合わせと顔合わせのために訪問した。

メロンととうもろこしの味は、甘く、みずみずしく、格別だった。
また、スイカも驚くほどみずみずしく、素晴らしかった。
生産現場の皆さんの想いを伺えたこともとても勉強になった。

あとは、とうもろこしやメロンの残渣を活用して、何かを作れないかと考えているのだが、その点に関してもたくさんのヒントをもらった。
今は収穫後に燃やしているとうもろこしの葉っぱや茎(残渣)をアップサイクルできないか。例えばハンカチを作って、とうもろこしやメロンの畑で試食したときに手を拭けるように販売するというアイデアが出たが、とても面白いと思った。
残渣からできた魅力的なハンカチによって、農園を訪れるお客さんも嬉しく、農家さんが少しでも潤うのであれば素晴らしいことだ。

これを、来年以降ぜひ形にしたい、と北海道バーバリアンズでもプレイしていた大島さんと実施に向けたミーティングができてとてもよかった。ここでもラグビーの縁に助けられた。

今後は、皆さんにも参加いただけるようなツアーを企画していきたい。
ご期待ください!


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