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社会を変えるを仕事にする

2021.8.1 読了

▼社会の前にまずは自分を変えるところから

僕は自分がどう思うかの前に、他人がどう思うかを考えてしまう。
社会の役に立ちたい、なんて青臭いことを僕が言い出したときに、あの人とあの子とあいつはどう思うだろうというように。

ただもう1人の僕が言う通り、他人がどう思うかは一番大切なことではない。僕は他人の評価の奴隷ではないからだ。彼らがどうであれ、「僕が何をしたいか」から逃げてはいけない

いつまでも、外が勝手に作ったブランド力、肩書きに頼ってないで、自分で何が必要で何をしたいか、自分には何ができるのかを明確にする必要がある。
確かに、彼女の言う「カッコ悪い」は本当にカッコ悪いのかもしれない。
誰かの船に便乗させてもらってるだけ。自分の道は歩いていない。

群れから脱する。自分だけの道をいく
そこにしか魅力はない。

▼幅を持った人間になる

接する人の人種に応じて、バイリンガル、トリリンガル。マルチリンガルにならないといけない

所詮日本は日本で、アメリカとは違う。社会を変える事業に個人が果敢に挑んでいくアメリカ型の動きは。この日本には馴染まない。寝転がって全部行政に任せていくのが日本人には一番似合ってる

▼オンライン職業講話のマネタイズ化のヒント

インターネットの世界では、サブスクリプションが当たり前になっている
大人の動画をはじめとして、プロバイダー料金、携帯電話で交通経路を調べるときの検索サービス等々、たくさんある。これは収入的にはかなり安定しているはず。解約されない限り、月々利用料が入ってくるからだ。

でも、これは情報コンテンツをうるインターネットの世界だからこそ可能なのかもしれない。100個の物を売れば100個分の原価がかかる普通の商品と違って、大人の動画を1人がダウンロードするのも100人がダウンロードするのも、動画を作る側の手間は同じだ。だから、ダウンロードは思う存分させる代わりに毎月払い続けてもらうという構造が成り立つ。
では、インターネットの世界以外で、定額でお金を払い続けてくれるモデルはないのか。
ある。保険だ。
保険は万一の事態が起こったときのためにお金をかけ続ける。そして本当に困ったときに、かけていたお金の何倍もかかるコストを負担してくれるのだ。よく考えると、なんだか病児保育に似ている。普段は別に必要ないが、困ったときには切実に必要とされているのだ。
保険みたいな仕組みにするのはどうだろう。【共済型】

▼プロボラ

マーケティングのマの字も知らない僕たちに「いかにして商品のコンセプトをわかりやすく伝えるか」「そのためにはどういう資料を作ればいいのか」岡本さんは教えてくれた…

フローレンス内に「プロフェッショナル・ボランティア」と言う制度を作った。
欧米では、「プロボノ」(ラテン語で「公共の利益のために」)と言って、弁護士や会計士などのプロフェッショナルが、仕事の時間の数パーセントを非営利活動に使うことが一般化されている。
日本では、そんな習慣は皆無に等しいが、今後はそういう流れも生まれるだろうし、先例を作ってそれを広めていく。
第二第三の岡本さんがプロボラとしてフローレンスの門を叩く。

▼将来の選択

物理というのは、高校時代に興味があった物です。大学に入って、さまざまな経験をして、自分の興味が福祉にあると気づきました。
ヘルパーのアルバイトをしていたのも、そういうことがあったためです。でも、今の大学教育では、高校生の時に決めた進路が変えられず、就職先が制限されてしまいます。そんなのは間違っていると思います。僕たちはもっと自由に働き方を選択できるはずなのです

▼国にパクられて一人前

厚生労働省に2年間かけて築き上げてきたものをパクられた
すると石川治江さんは
「ビジネスの世界だったら、著作権とかビジネスモデル特許とかあって、先行者の利益が守られるわけですよ。でないと、想像しようとする人間が苦い思いをして、真似した人が美味しい思いをする。そうなったら、社会全体で想像が行われず、沈滞してしまうじゃないですか」
「ビジネスの世界じゃそうね。」
「でしょ。僕たちも一緒じゃないですか」
「本当にそうかしら。あなたの目的ってなんなの?あなたのしたいことってなにさ?」
「病児保育問題を解決して、『子育てと仕事の両立可能な社会』を実現すること」
そうするとさ、病児保育問題を解決するんだったら、国にパクられた方がいいじゃないか。その方が全国で取組が始まるんだもの
「あなた今すぐ全国行って病児保育できるわけ?」
「いや、やれないっす」
「だったら、いくらでもパクらせてあげたらいいじゃないの。むしろ神様、役人様、ありがとうございます、って拝まないといけないぐらいさ。先行者の利益?あんた利益のためにやってるんじゃないでしょ。社会問題のためにやってるんでしょ。何が利益だ、ケツの穴の小さい男だね」

▼総合的な学習の時間 パッケージ化へのヒント

フローレンスのマニュアルをオンライン化して、認証を受けた事業者ならば誰でも見られるようにする。

オンラインマニュアルには日々、現場からのアイデアが反映され、更新されていく、リスクマネジメントのソフトウェアも提供され、各事業者が起こした失敗や事故の広報が集められ、対策用プログラムが作られていく。
志のある病児保育施設を研究センターとして認定し、施設を持たない病児保育事業者たちが、そこで保育スタッフをトレーニングできるようになれば、業界全体の保育の質が向上する。

参入する事業者が増え、育ち、活躍することによって、つまり市場が創出されることによって、「点」としての問題解決にとどまらず「面」としての問題解決が可能になるのではないか、そう考えたのだ。これが成功すれば、病児保育を「当たり前の社会インフラ」として日本に根付かせることができる。

◎これを総合のパッケージ化に置き換えると…

総合学習のマニュアルをオンライン化して、認証を受けた私立学校・教育委員会ならば誰でも見られるようにする。
オンラインマニュアルには日々、現場からのアイデアが反映され、更新されていく。全40時間のソフトウェアも提供され、各学校の取組の広報が集められ、モデルプログラムが作られ、貯まってていく。
志のある学校を研究センターとして認定し、本部の講師が、そこで教師を目指す若者たちをトレーニングできるようになれば、業界全体の保育の質が向上する。
参入する学校が増え、育ち、活躍することによって、つまり市場が創出されることによって、「点」としての問題解決にとどまらず「面」としての問題解決が可能になるのではないか、そう考えたのだ。これが成功すれば、総合学習のパッケージを「当たり前の社会インフラ」として日本に根付かせることができる。

▼溺れる赤ん坊のメタファー

「溺れる赤ん坊を救う」ことと「赤ん坊を投げ込む男を止める」ことを同時にしなければならない。

▼社会起業家

僕たち社会起業家は、事業を通じて社会問題を解決するモデルを創りだす。あとは、多くの人にそのモデルを真似てもらったり、あるいは行政が法制化したりすることでそのモデルが全国に拡散する。
同時に、実際の現場の知識を持ってして、誰よりも鋭く制度の欠陥を見破り、政策考案者たちに代替案を届けていく。文句ではなく、クリエイティブな解決方法をあらゆる方法でプロモーションし、政策化を後押しする。


社会起業家が行うソーシャルビジネスは、例えていうと、氷砕船のようになるべきであろう。南極の氷を砕く機械を搭載した、小さな、しかし力強い、機動力のある船。その船がそれまで通れなかったところに航路を作る。
タンカーや豪華客船である国や自治体や参入企業は、その後ろを通って行って、規模の大きな仕事をすればいい

赤ん坊を助けながら、放り投げる男を止めることは、社会起業家にとっては決して不可能なことではない。

▼アメリカのソーシャルベンチャー

◎全米600もの公園を作る:KaBOOM!
40人の大人が1日で学校横にある空き地を改造して、公園を作る。その学校に子供が通っている保護者や地域の方が参加する。
子供たちはその大人にありがとうの感謝の歌を歌いにくる。
親が作った公園で子供が遊ぶ。メンテナンスが必要になると、親がする。
行政に文句の連絡を入れるということはない。
それほど愛着を持ってる証拠。
この日KaBOOM社員は1人だけ参加。そのほかは提携しているホームセンターの社員や学生。
カブームは「公園の作り方マニュアル」をオンラインで頒布したり「公園アントレプレナー」を養成する研修を行なったりしている。
ノウハウを拡散させ、それを学んだ人々が、自律的に講演をつくり出せるようにして、伝染病のように広げていく。

◎教育ソーシャルベンチャー:シティーイヤー( City year)

▼語録

「コップのなかの嵐」:限られた世界の中だけの議論や動きのこと。限られた人間しか入れないから、一般大衆にとっては他人事になってしまう

「あなたが見たいという変革に、あなた自身がなりなさい」 -マハトマ・ガンジー -

「正解より回答」「思考より試行」「自己実現だけでなく社会実現も」「自分はこうなりたい、こうありたい」というものを越え「私は社会がこうあってほしい、だから自分はこうなりたい」

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