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【書評?】今だけのあの子

今だけのあの子 芦沢央著 創元推理文庫

はじめに

これはあくまで書評?であり、書評の体を成していないかもしれません。個人の読書感想文として読んでいただければありがたいです。

あらすじ

新婦とは一番の親友だと思っていたのに。大学の同じグループの女子で、どうして私だけ結婚式に招かれないの……。(「届かない招待状」)。環境が変わると友人関係も変化する。「あの子は私の友達?」心の裡にふと芽生えた嫉妬や違和感が積み重なり、友情は不信感へと変わった。「女の友情」に潜む秘密が明かされたとき、驚くべき真相と人間の素顔が浮かぶ、傑作ミステリ短篇集全五篇。
(裏表紙より)

感想

女の友情とは脆いものとよく言われるけれど、本当にそうなのだろうか。確かに、女性はライフステージが変わるごとに交友関係が変わる傾向にはあると思う。結婚、出産などがもたらす変化は男性より大きいし、それに伴う周りの変化は確かに避けようがない。

未婚の友人と既婚の友人では引っ越しなどで疎遠になりがちだし、既婚同士でも子供がいるいないではどうしてもライフスタイルが変わってくる。だから友人関係が変化するのは自然なことなのだ。だからといって友達じゃなくなるのだろうか。

それは否だと、私は思う。

違った場所に居て、違った生活をしていても、疎遠になったとしても再会すればまた、元に戻れるのが友達だ。きっかけさえあれば、友達には戻れるのである。

本作では想像とは違った結末が待っているということを言っておこうと思う。あまり書きすぎると、すぐにネタバレになってしまいそうなので、あまり書けないけれど。

私が好きだったのは「願わない少女」という作品が好きでした。漫画家を目指している少女と漫画家を目指していると嘘をついた少女の話。これは面白かったですね。

短篇それぞれがゆるっと世界が繋がっているのもいいなと思ったので、これから読むという方は、それを意識して読んでみるのもいいかもしれません。

終わりに

久々の芦沢央さん。久々に一冊読み終えました。前回一冊読んでから六日も経ってしまいましたが、前回読んだ分の書評?はまだ書いていないので、もう少し待っていてください。芦沢央さんの汚れた手をそこで拭かないを買いに行ったはずが、いつの間にかこの本を手にしてました。(いった書店になかったので)いつか、芦沢央さんの作品は全作集めたいですね。

それでは今回はここまで。読んでくださってありがとうございました。


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