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2020年12月の記事一覧

【小説】群青色の夏 4

【小説】群青色の夏 4

 僕がそう言うと、万里子は納得がいかないような顔をしながらも、こくりと頷き、それ以上の反論はしてこなかった。僕には、万里子の納得のいかない気持ちがよく分かったが、先生がオーディションをしてメンバーを決める以上、そこは僕たちの手の届かない神域なのだとも思っている。
 
 だから僕は、万里子のパートリーダーとしての焦りや不安を感じ取りつつも、信じようと彼女に投げかけたのだった。それは中学生の僕に出来る

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