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#8 ミュージシャンの悩ましい現実

音楽を始めてから今まで、果たしてどれぐらいの楽器を買い、いくらぐらい使ってきたのだろうか。
僕は主にギターを弾くから、最も手に入れた楽器といえばやっぱりギター。それもアコースティックギターね。

生まれて初めての ”自分のギター”は、高校生の時に親に買ってもらったヤマハの3万ぐらいのアコギでした。音云々はよく分からないけれど、とにかく”自分の楽器だ”というだけで嬉しかったな。
そこから、シーガル、テイラー、マーティン、コールクラーク、ギルド、タカミネ、ヤイリ、など、色々なモデルを手にしてきたけど、結局好きでずっと手元にある楽器ってわずかしかない。
今は辻四郎さん製作によるアコギ二本がメインギターです。他にも何本か持ってるけど、ほとんど手に取らなかったりする。プロデューサー的な仕事が増えた時期は、色んな種類のギターがあると便利だったんでたくさん持ってたけどな。今は自分が好きな物しか持たないようになった。
しかし今までギターにどれだけお金使ってきたんやろうね。そして、手放したギターたちはどこかで誰かに弾かれてるんだろうか。

富山の名ルシアー、辻四郎さんの工房にて。

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