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#41 月と猫の物語

カーテンの隙間から猫が月を見てる静かな夜に
言葉の角にぶつかって落ち込んでいた 優しい夜に

見つめ合う二人のように
想い合って生きられたらな

話し疲れて帰って ようやく誰もいない夜に
自分の心が聞こえる 灯りを探す愛しい夜に

どんな意味があるの? 返事を期待しない夜に
キレイだと思うものはたいてい ただ揺れるだけの物語

言葉なんていらないまま
一緒に朝を待てたらな

カーテンがふと揺れる
尻尾に寄り添う

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