見出し画像

理想的な働き方/フルタイム勤務は人間にあってない

佐藤ひろおです。会社を休んで三国志の研究をしています。
ひとに生来的に備わり、からだや脳に適した「働き方」があります。それは、ダラダラと無限に休み、空腹や危機のときだけ、ぐわっ!っと集中して狩猟採取し(あるいは逃亡し)、またダラダラすること。

人類史の大半は、サバンナで、小刻みに動いてきました。からだや脳は、サバンナでの生活に最適化されている。いな、サバンナに最適なからだや脳の持ち主が子孫を残すことができ、今日のわれわれを形作りました。日本人には、「縄文人」といったほうが、イメージしやすいかも。

縄文人の働き方は、「周期的激発性」というそうです。むずかしい言葉ですけど、意識しておくと、仕事や趣味の成果があがりそう。

じゃあ、「周期的激発性」の動き方って、どんなもんかな?と思ったとき、ぼくはすでに知っている種類の人々がいました。
個人の、株や為替のデイトレーダーです。

世間一般のトレーダー像は、「複数のディスプレイを眺め、忙しくパソコンを操作している廃人」だと思うんですが、全然違います。
忙しそうなのは、銀行がお抱えのトレーダー。サラリーマンとして、1日じゅう売り買いをくり返さざるを得ない。日報を書かされる。先輩や上司の目があるから、「いかにも仕事をしています」と、貼りついている。

銀行がお抱えのトレーダーこそ、「ブルシット・ジョブ」なので、すでに大幅な減員がなされているそうです。AIに代替。

個人のトレーダーの生態は、ぜんぜん違います。
株や為替が動くとき(=もうけるチャンス)って、1日に1時間か2時間しかなくて、しかも毎日同じ時間です。経済ニュース(統計結果、要人発言)が出る時刻も、数週間前から予告されているから、把握した上で、寝たり起きたりしてます。
複数の画面を同時にみても、勝率は上がらないから(そもそも人間は、同時にたくさんの情報を処理するのが苦手)、スマホ1台で十分、というひとはたくさんいます。

個人のトレーダーって、やくざ(役立たず)っぽく、お世辞にも「勤勉」には見えません。しかし、「1日のうちでトレード時間を短くしたほうが、利益の総額が大きい」「インプットする情報を絞ったほうが利益額が高い」は、ぼくの経験でも同じです。

残りの時間、何をしているかといったら、七輪でお肉を焼いたり、むだに高級ホテルを転々としたり……、あと、なにやってるんですかね。不明。

縄文人は大型動物に襲われ、命の危険にさらされることがあります。デイトレーダーも、予想外の値動きで損失をこうむり(そうになり)、脳内にへんな物質が出まくっていますが、幸せそうなんですよ。人間本来のからだや脳に、合っているんでしょうね。

さて、
今回ぼくは、「みんな、個人のトレーダーになろう」と言いたいのではなく、縄文人のような「周期的激発性」が、ひとがアウトプットを最大にする働き方だろう、と言いたいのです。

1日8時間や9時間、べったりと貼りついて集中している、というのは、学校や会社が(先生や上司自身ですら、よく分からずに)強制しているマナー。アウトプットを最大化しません。べったり集中できないからといって、自らを責める必要はないです、と言いたかったです。

部分的にでも取り入れられないか、試してみる価値はありそうです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?