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独学者・経営者が孤独と迷走を避ける方法/100人の群れメソッド

佐藤ひろおです。会社を休んで三国志の研究をしています。いまは1ヵ月限定で、大学院入試の勉強をしています。

独学者・経営者につきものなのが、「孤独」「迷走」だと思います。
ぼくは、不安や無気力にさいなまれると(1週間ほどの周期で、軽微なアップダウンがある)、学習法や脳科学、自己啓発の本を読みます。孤独と迷走を回避する方法を見つけた(かも知れません)。

自分が属する学問や趣味の分野、業界や市場を「100人の群れ」に見立て、その集団に最大限の貢献ができるように振る舞う。
#これが結論

適当に、「100人の群れメソッド」と名づけましょう。イメージとしては、縄文人の群れです。

どうやら人間の祖先は、数十万年来、100人ていどの群れで生活し、野生のなかで生き残ってきた。人間の脳は、100人ほどの顔と名前とキャラクターを細かく識別できる。
ぎゃくに、それより増えると縁遠くなる。「データ」「数字」としての把握となり、仲間には感じられない。

むかし、「もしも世界が100人の村だったら」ってのが流行りました。数万人、数億人といわれても、ヒトをヒトとして把握できない。だから、100人の村に圧縮して、比率を直感的に理解する。原理は同じでしょう。

独学や起業をすると、「これは自己満足では??」と内省して傷つく。やる気が起きない。かといって、「社会を変える」「世界に打って出る」というのも、よく分からない。
インターネットやSNSも、可能性としては無制限のひとと出会えるので、かえって迷走する。広大な電脳世界にいるにも拘わらず、十分な反響が得られないと、一転して孤独に陥る。
躁鬱病みたくなります。そんなのはイヤです。

社会や都市、そしてインターネットは、数百年で急激に変化しました。ところが、ぼくらが積んでいる脳みそは、100人の群れで上手くやってゆき、わが群れの生存確率を上げるために努力する。という基本設計が、色濃く残っているようです。

軍隊や大企業はそれを理解していて、100人を大きく超えると、組織を分割するんです。120人ぐらいが一体感の限界だそうです。5の3乗=125 なので、5人チームを3階層つくったら上限値です。

独学者や起業家には頷いて頂けると思うんですけど、自分が所属している学問分野や市場は、じつは100人ほどで成り立っていませんか??
その100人に向けて、努力すればいいはずです。
100人の群れを設定し、「自分は群れの仕事のうち、○○を担当する。○○にかけては、ほかの誰よりも上手くやる。あとは宜しく」みたいなメンタリティで協働を持ちかける(というテイを採用した)とき、精神が安定し成果が最大化するのではないか。

ネットでも、膨大な反響を得られることもありますが、固定ファン・定期的な読者は上限が100人ぐらい。あとは、オコボレが偶然 伝播するだけ。それぐらいの心構えでいると、自分を見失うことなく、直感になじんで、創作や発信、事業を継続しやすいと思います。

百万枚のCDを販売していたアーティスト(たとえが古い)でも、数十万回再生をするyoutuberでも、かれらが属している世界は100人ていど。たまたま、コピーや拡散の技術で、薄く広く受容されているだけ。
ですから、受容者からは「ファンです」「見てます」の声援で十分で、それ以上の言葉を掛けられても困惑する。ツイッターなどで直接話しかけられても、無礼だと怒るか無視するかになってますよね。

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