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『読みたいことを、書けばいい。 』は、しぶといゴリラになれる本

本のタイトル通りに思った事を書くので、面倒だったら僕が伝えたい太字の部分だけ1分で読んで終わりにしてほしい。

この本に出会ったきっかけは、DeNAの西村マサヤさんが主催するオンラインサロン「マーケ放送室」のゲストとして登場し、ひろのぶさんとお話しできる機会があった事。

ひろのぶさんは、面白さ爆発で人を魅了するだけ魅了して帰っていった。

1、 この本は言葉の話でツイッターと相性抜群

ひろのぶさんと僕の共通点はこれだけ。

「僕らはおじさんでツイッターを楽しんでいる。」

ツイートの深みも面白さもファンの濃さも、このオモロイおじさんには敵わないなと思っているけど、僕も時々10万人以上の皆さんから「いいね」して頂くことがある。

今回は、この本から読み取ったひろのぶさんの考え方と、僕の考え方で似ているなと思った部分を得意なツイッターをベースにしてお話したい。

きっとこれを斜め読みしてやる気になればツイッターが少しだけ得意になって、ひろのぶさんの本を10回くらい読めばかなり得意になる。

2. ツイートがスベる打率は9割5分。

楽しくツイートはしているけど、100回に95回くらいスベる。ツイートは140字なので手数が多くなるから、スベった経験ならそこらのお笑い芸人よりも多い。

でもただ95回失敗したのではなく、95回スベる実験ができたのだからこれは無駄じゃない。ひろのぶさんも「すべる事もできない人間は、すべろうともしていない」と書かれていて少しだけ救われた。

そして200回に1度くらい面白い事が起きる。

「こんなの誰も興味ないだろう。」というツイートがウケる事があるのだ。振り返ってみると、そんなツイートは昔の自分だったら驚いたり、笑ったりするものだなと後で分かるもの。

また、20文字程度の短い一言でも誰かの心に響く事もあるので、人の心に訴えるには「文字数」というボリュームではなく、その事象に適した伝えやすい「文字の並び方」とか「文字の響き」という違う次元のボリュームがある。

こういう細かい事には95回もスベるから「なにか変だ。」と感じて、それを分析をする気持ちが生まれる。

これだけではなく、まだまだ「スベる」という行為には良いところが沢山あるのだ。

3. ツイートは自分が操れる言葉を使うべき

ひろのぶさんは、「言葉を疑うことから始める」と表現している。

この本の中で、鎌倉幕府を外国人が解説した言葉として「カマクラ・ミニタリー・ガバメント」という話がある。

要は、鎌倉(幕府)は軍事政権だと。

日本語の幕府という言葉よりも、ミニタリー(軍)・ガバメント(政府)の方が僕にとっては100倍しっくりきた。

海外で仕事をしていると「短く・簡単に・誰でも分かる」言葉で伝えるのが鉄則なので、共感を覚えたのと同時にこれはツイートにも必ず生かせる。

だってそうですよね。

小学生が僕のツイートを読んでくれているかも知れないのだから。

4. ツイートの裏付けを調べる過程を愛する

ひろのぶさんの本の中でいちばん共感したのはここ。

言葉のプロが一次資料に当たるとき「調べる過程でどこかを愛するという作業をしないといけない。」そして「わたしが愛した部分を全力で伝える。」

「仕事」というものは全てこれに尽きると僕も考えていて、スピリチュアルな言い方をすると「物でさえ気持ちは伝わる」と思っている。

自分が十数年仕事をしてきた経験からも、気持ちを込めた仕事は失敗した記憶がない。失敗もしたと思うけど記憶がない。

それだけ打ち込む=愛することで自分が楽しくなって全力を出せると伝えたいのだと思う。

ツイッターも同じで自分がツイッターを楽しむには、知った事や伝えたい事の根本を調べて愛して伝えるとそれは必ず読み手に伝わるという事を忘れないでほしい。

あと、100回に95回はスベるのが無駄ではない事も忘れないでほしい。

5. 伝えたい事はまだ一部にすぎない

あれこれ言っても人は一瞬で忘れるので、最後に僕や皆さんがどうすれば「しぶといゴリラ」なれるのかを箇条書きにしておきたい。

・考え方を真似して1000回スベる
・50回なぜスベらなかったかを反省
・5回の意図せずウケた理由を見つける

この3つの作業に向き合って、どうやって分かりやすく面白く伝えられるのか?を考えるを続けていれば、言葉そのものを愛することにつながる。

「読みたいことを、書けばいい」は中間・期末テストで切羽詰まった時になぜか読んでしまう「横山光輝・三国志」みたいな存在。

学生の皆さんは三国志と一緒に家の本棚に一冊あると、中間・期末テストの結果よりも大切な何かを得る事ができるでしょう。

さあ、皆さんも「しぶといゴリラ」になってみませんか?

もしこれを読んでいるあなたがゴリラではなくて人間だったら、「しぶとい人間」になりましょう。

#読書の秋2020
#読みたいことを書けばいい
#マーケ放送室


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