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外出は控え目でも、外食はプチ贅沢を:「美味しいお店を応援する」 ~新型コロナに付き合うために~

先週、久しぶりに行きつけの蕎麦屋に行った。
この店に限らず、大好きなお店で再開したところも多い。
でも、多くのお店は、そろりそろり、と営業中。

新型コロナでこんなにお店が倒産しました、廃業しました。マスコミやネットはセンセーショナルな言葉ではやし立てる。なんだか、悲しい気分になる。
このまま、ずっと、続いていて欲しい。そんな思いを寄せる蕎麦屋、居酒屋、イタリアン。誰もがいくつかのお店が思い浮かぶのではないかと思う。
そんな私たちグルメ・サポーターが、今できることは何だろう?
感染を予防しながら、経済を回していく。普段、お店を利用しているお客が、経営者(お店側)の立場で考えてみた。

 新型コロナの自粛が解かれた、今、そろりそろりと表現したが、以下のような対策は、良く見かける。

 ・席数を減らす:Pysical Disatance(敢えて、Social Distanceは使わない)を確保するため席と席の間を空けるためには、席を間引くことが多い。お店によっては、席数ゼロ、つまり、お持ち帰りのみにしえいるところもある。
 ・入場制限:定員以上の入店を制限する、一定以上の体温の高い人の入場を制限。
 ・営業時間の短縮:営業時間を短縮しているお店が多い。新型コロナ以前の状態にすぐに戻さず、そろりそろりと営業を再開し、様子を見ている状態。コストの抑制にはなるがそれ以上の売り上げの機会損失を招いているところも。
 ・予約のみ:想定以上に込み合うのを避けるために、予約客のみを受け付ける
 ・感染防止対策:透明な衝立、アルコール消毒、店員さんのフェイスシールド、など店内での感染を防ぐための方策の実施。

 いずれも売り上げの減少、または、コストの増加につながることが多い。
 では、私たちに何が出来るだろうか。

 飲食店の売り上げを考える時に、次の式が良く使われる。

収入=席数×充足率×回転数×客単価 
充足率=満席の時にその席が埋まっている確率
回転数=営業中にその席に何人のお客様が座るか(営業時間÷お客様の滞在時間)

お客として、メニューであれこれ悩んだことはあっても、回転数や客単価などは考えたことがないのでは。今日は経営者の視点で、回転数や客単価をあげるために、協力できる方法を考えてみた。

客単価を上げる:一品多く、飲み物(ワイン等)も頼もう(お店にとって飲み物の力は大きいらしい)。営業再開の今は、松竹梅の松を頼もう。2か月も我慢してきた、定額給付金も出るようになった、そんな今だから、少しばかりの贅沢をしてもいいじゃない。それは自分だけの為じゃない。大好きなお店と農家や漁業などの生産者の人たち、みんなを支えることだから。

充足率を上げる:空いている時間帯に予約を入れる。需要の平準化は協力できることの1つ。また、できるだけテーブル席に見あった人数で予約。4人テーブルであれば、4名で。家族や親しい友人を誘って。お店の食品のロスも減らせる。

回転数を上げる:滞在時間は短くして、次のお客さんに譲る。長居はしない、これは江戸っ子の蕎麦食いの美学。ゆっくりするのは新型コロナに打ち勝ってから。大好きなお店をみんなで楽しめるよう協力することが重要。滞在時間の短さ(Quickly)は自分自身の感染防止にもなるのだから。

バーチャルに席数を増やす:店を広げることは私たちにはどうしようもないが、楽しみ方でお店に協力することは可能だ。つまり、できるだけ、店内の席を使わないこと。持ち帰りのランチを買って公園で食べる、お店の前に席があれば美味しく食べて店のPRにも貢献。店内で食べることは楽しいけれど、知らない人と隣り合うのはちょっと、、、、という人でも協力できるのがテイクアウト。行けない時は取り寄せで。ネットはもう一つの予約席。お店の席を増やすのと同じことが、私たちの協力でできる。

経済を回すために。付加価値を上げる、無駄を省く、ロスを減らす。
お店とお客とが協力してサービスと生産性を上げていく。きれいな写真を載せることだけがお店の応援ではない。一緒にできること、お店の工夫に参加していくことも、お客の立場で発信していこう。ここに書いてあることは、お客さんの側が我慢することではなく、楽しみながらすること。しょうがなくではなく、自発的にやること。
誰が悪いせいでもない、この状況の中で、批判ばかりしていてもしょうがない。
私たちは自分にできることをしていくだけ。美味しいものと、素晴らしい笑顔に出会うために。

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