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素敵なお店と食が彩る物語

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誰かと一緒にした食事やお酒の光景をショートストーリで描きながら、 素敵なお店の紹介をします。 東京(中央線、小田急線)と大阪(北摂)中心ですが、 適宜、エリアは広げていきたいと思… もっと読む
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記事一覧

カレーから入り、フレンチ経由、カレーに帰る?はず:阿佐ヶ谷 SPOON+

始まりは、西荻窪で開業したカレー屋だった。当時は開店当初で空いてたので、カレー好きの私…

hiroro-n
2年前
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経堂のリアルなお店でお酒を買う。素敵なワインに出会うコツ:入るのに勇気のいるワイ…

「アルバリーニョ?」 それは、1週間ほど前のこと。  ブドウの品種はいったいどれくらいある…

hiroro-n
3年前

チトフナ、エンドロール:駅近3分の隠れ家ビストロで

 フライパンに上に書かれたOPENの文字が見えた。少し早く着き過ぎたが「開店していてよかった…

hiroro-n
3年前
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明るくないイタリアンで絶品を食らう:豪徳寺の謎のエノテカ

 乾杯のグラスを合わせる澄んだ音がやんだ後に電車の過ぎ去る音が聞こえた。  高級住宅地に…

hiroro-n
3年前

再会:隠れ家的な蕎麦屋で

 小豆色の電車が止まりきらないうちに、ドアが開いた。雨上がりのアスファルトがしっとりと濡…

hiroro-n
3年前
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スタロードの思い出:世界のビールとカルバドスのお店

 阿佐ヶ谷は、宵っ張りの街だ。  公式には夕方7時開店の店だったが、8時に行っても空いてい…

hiroro-n
3年前
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「ギ」:店の名の由来を聞いたことはない

 カタカナでたった一文字:「ギ」。潔い。  外装はなんとなく、写真集のサンタフェを思い出させる、白い壁。地中海風と言えば、そう見えてくる。通りから窓越しに見える店内で、キビキビと動く女性に姿に、魅かれて、一度は入ってみたいと思いっていた店だ。微笑みながら楽しそうに、美味しそうに食べているお客さん。  寒い、冬の夜だった。会社で問題があり、少し遅くなったため、お腹が空いていた。マッチ売りの少女のように、自分の不幸さと、窓の向こうの幸せな風景のギャップに、この扉を開ければ自分

正統派バー「Towser」:西荻の朝まで、あと2杯

Towserは猫の名前。ウイスキー醸造所の守り“猫”だそうだ。麻布にあれば、おしゃれなバーだが…

hiroro-n
3年前
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