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「認知処理療法③」複雑性PTSDが説明してみた。

診察中に声が詰まって泣く事が多くなりました。
主治医は、感情が出るのは良い事だと言ってくれます。

今回は「出来事・思考・感情の結びつき」です。

前回の「濁ったうれしい」で説明します。

好きな異性が私を見て微笑んだ→「うれしい」ではなく

「うれしいと感じる」

相手も私の事が好きだ→(願望)
「好きな異性も私の事が好きだといいなと考える」
を使います。

相手が微笑んだだけ(小さな出来事)に対し、
「濁ったうれしい」は反応が多きすぎます。

日常生活の中で感情と思考が混同されている状態を
『同化思考』といいます。

例えば、

職場で上司から何度もセクハラを受けた。
👆これが「出来事」だとします。

思考として思いつくのが、
「私に隙があるからだ。
 もっとキチンと対応していれば防げたはずだ」 
〈もし~していれば〉というのが『同化』です。

セクハラを受けるのは自分のせいだと考えるのは、
 『過剰調整』になっているので考え直しをします。

どんな理由があろうとも「セクハラ」は許されません。
上司を責めることが出来ないので、
自分を責めることで納得しようとします。

そして感情が「無力感」に支配され意欲が無くなります。
酷くなればうつ症状に移行する場合もあります。

職場の場合、上司を責めることは仕事を失う危険が
あります。
性的暴力やストーカー被害だと命の危険も感じます。

それなのに被害を受けたのは自分のせいだと思うのは、
トラウマにより歪んだ認知に支配されているからです。

小さな出来事で感情が大きく揺さぶられる事に気付き、
混乱を最小限に抑えるという感じだと思います。


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