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中華の復興@産業革命の再来

今まで読んできたカーボンニュートラル関連の書籍でも出ては来ていたが、中国の関連技術での圧倒的な強さは、現在読んでいる「脱炭素で変わる世界経済」において、とても深堀りして書かれている。

習主席が好んで使う言葉に「中華の復興」とあるようだ。「中華」とは、検索をしてみると以下の言葉でもあり(コトバンクより)、中華の復興といことはまさに世界の中心になろうということか・・・

 (「華」は文化が進んでいるの義) 世界の中央にあって最も文化の進んでいる国の意。特に、黄河流域に古代文明を築いた漢民族が周辺諸民族を東夷(とうい)・西戎(せいじゅう)・南蛮(なんばん)・北狄(ほくてき)と呼ぶのに対して、自らを世界の中央にあって最も開化している民族であると自負していった語。また、その居住する地域。中国。中夏。

実際に以前にもこのブログで記載をしていたが改めて、カーボンニュートラルのキーを握るエネルギー転換部門の太陽光発電と風力発電、そして運輸部門のEVが完全に中国に席巻されているという状況。
・太陽光パネルメーカーランキングでは、トップ10のうち8社が中国
・風力発電タービンメーカーランキングでは、トップ15のうち8社が中国(世界の風力発電タービンの約4割が中国製)
・EV(電気自動車)の過半数は中国が保有、トップ20に中国8社(EVのランキングは以下に記載。日本は日産のみ・・・トヨタは入っていない)
・EVのキーとなる蓄電池においても、トップ10に中国5社¥(蓄電池のランキングも以下に記載。日本はパナソニックのみ)

日本ではここまで中国が進んでいるということがあまり報道されていない(されているのかもしれないが気が付かない)という状況で、「トヨタが米国の自動車市場で海外企業が初めて販売1位の座」などの記事が踊っているが、これは本当にまずい状況であると感じる。
中国は巨大市場において、補助金を与えながらも非常に多くの(何千社というベンチャー)を競わせて、世界で争える会社を育ててきたようである。日本の環境ベンチャーは、レノバくらいしか書籍でも見当たらないし、全く競争環境にあるように思えない。多分、由利本荘沖での洋上風量発電で使われるタービンも、価格競争力が三菱商事連合が勝った理由と分析シている記事があったので、中国製なのかな・・・とか思ってしまう。

日本がここで中国などに勝っていくにはどうするのか。まだ読み途中であるが、「脱炭素で変わる世界経済」を読み進めながら、考えてみたいと思う。しかしこの再エネ市場における中国の強さって、ここまで日本では報道されていたのか、単に気が付かなかっただけなのか、と思ってしまう。

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