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展示会におけるパンフレット配布

2/12~14に東京ビックサイトでは、新型コロナウイルスがまだ落ち着いていない中ではあったが、Care Show Japan(ケアショー・ジャパン)という展示会が開かれ、そこに出展をさせてもらった。コロナということもあり、本当に久しぶりの出展である。

この展示会は介護、医療、予防・未病、ヘルステックに関連する7つの専門展で構成されるというもので、テーマも「超高齢社会の介護・医療・予防と、まちづくりのために」ということもあり、出展ブースの横で話される内容には、SDGs(持続可能な開発目標)という言葉も多く話されていた。このようなヘルスケアというテーマの中においては、SDGs目標における
 目標3 すべての人に健康と福祉を
 目標8 働きがいも経済成長も
といった内容が、例えば企業における健康経営を行う根拠として話されていた。会社にとって自社の従業員やその家族を守ることは義務であり、ヘルスケアサービスを提供することによって健康改善につなげられる。提供するヘルスケアサービスには、運動習慣や栄養バランスの取れた食事の奨励、祈念プログラムの提供、飲み過ぎ防止の啓発を行うことができ、目標3や目標8を達成するために必要不可欠な要素を提供できる、というストーリー。医療や健康というテーマに携わる中で、なるほどSDGsというより俯瞰した考え方野中で取り組むことの必要性を改めて感じさせられた。タニタなども、「従業員の健康増進や働き方改革を推進」ということでコーポレートサイト内にそのようなことを書いている。

しかしSDGs全体を改めて見てみると、その目標の中においては
 目標12 つくる責任つかう責任
 目標13 気候変動に具体的な対策を
 目標14 海の豊かさを守ろう
 目標15 陸の豊かさも守ろう
といった気候変動を意識したもの、そして地球環境を守るという内容が含まれてくる。

最近カーボンニュートラルについて色々と調べている中においては、いかに目標12のような考えはとても重要で、モノを作る出すことをなるべく回避していくことが必要になるということが、ポイントになるということを学んできた。

この展示会で驚いたのは、ゴミ箱の隣に「パンフレット専用」のゴミ箱が燃えるゴミの横に設けられていたこと。このようなゴミ箱が設置されているということは、展示会ブースの横でしきりにパンフレットを配布し、ボールペンなどの景品をビニール袋に入れて提供するという従来型のモノを使った展示会であるということ。このような資源をムダに使うことが結局はカーボンニュートラル達成のためには、今後はなくしていかなくてはならないと思う。そして来場者情報の分析結果なども丁寧に主催者から教えてもらうのだが、すべて紙で配布されてくる。つまりこれはほぼゴミになる。

SDGsという視点に立った際、そしてカーボンニュートラル達成ということを考えると展示会におけるパンフレットなどの提供も、情報提供の一貫として考えるのであれば、デジタルを活用した情報提供、ホームページURLの二次元コードを記載して、それをスマホで読み取ってもらうなどして、展示会での取り組みも変えていくべきではないか。きっとリアルで行われる展示会であっても、もっと抜本的にデジタルを活用した形にしていくべきなのであろう。

折角ヘルスケアの視点でSDGsの目標を達成しようとするのであれば、同時に気候変動・地球環境側のSDGsの目標も達成してもらいたいものである。折角イベントでは様々な最新の取り組みが発表されているのだから、イベント主催者には一歩進んだ考えを持ってもらいたいと強く感じた。


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