宇宙飛行士募集開始について

2020年10月23日、JAXAは宇宙飛行士募集に関するプレスリリースを公開しました。（こちら）

若田宇宙飛行士のコメントからは、「2021年秋頃、月探査に従事する宇宙飛行士の選考が始まる」ということがわかります。一部報道では、採用人数は若干名とあり、直近2回の実績でも3名が採用されていることや何かあった時のバックアップ要員も必要ということを考えると、2、3名の採用はあるように思われます。

新しい宇宙飛行士を来年秋ごろに募集することを目指し、準備を開始いたします。多くのみなさんが月探査でも活躍できる宇宙飛行士を目指して応募してくださることを期待しています。

また、今回の選考の特徴としては、「民間企業との連携」が挙げられます。具体的なことはまだ発表されていません。ただ、今年中には、少し情報がでてきそうです。というのも、2020年末にはJAXAから「募集・選抜、訓練に関する情報提供要請」が出されるためです。この内容を見れば、どんなことをやろうとしているのかが、ある程度伺えると思います。

これまでのJAXA主体による募集・選抜、訓練と異なり、民間企業と連携を強化し、募集・選抜、訓練に企業ノウハウや新しいアイデアを活用することを想定している。
また、多くの方々に応募していただけるよう、募集開始までの間、広報活動やイベント(以下、例示)を想定している（実施時期未定）。
例）・野口、星出によるISSからのメッセージ、SNS等を用い展開
・オンラインワークショップにおける国際宇宙探査と募集内容の説明会
・過去の募集・選抜試験、海外の募集・選抜の説明会
・募集・選抜経験者・宇宙飛行士、選抜受験者等による講演会

宇宙飛行士を目指す方むけに、今後のスケジュールをまとめてみました。（仮に2021年9月開始とし、期間は前回募集時の実績で設定しています）

延べ20カ月に及ぶ長い戦いになります。

2021年9月　募集開始（仮）

2021年11月　募集終了

2021年12月　選考開始

（書類選抜、第一次～第三次選抜）

2022年6月　選考終了

スケジュールで特に注意しないといけないのは、応募時の提出書類でしょう。前回同様、TOEICスコアレポート等が求められるとすると、応募前に結果が出ている必要があります。（受験から1か月程度）また、最近のTOEICは受験資格が抽選方式となっているので、そもそも希望時期に受験できるのか、という不安があります。早めに動いたほうがいいと思います。