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あなたもすぐ実践できる!?新鮮に生き生きとアジャイル開発を行うためのTips

この記事はSmartHRアドベントカレンダーの8日目です。

こんにちは。SmartHRで年末調整のプロダクトマネージャーをしているhiroki_mと申します。
この記事を読んでいるみなさまはもう人生の調整は済みましたか?
まだの人はクリスマスを迎える前に人生の調整を済ませましょう!
え?年末調整ではないのかって?私が言っているのはあくまで年末調整ではなく人生の調整です!

はじめに

SmartHRのプロダクト開発ではアジャイルを導入していますが、
年末調整においては、今年からアジャイルを本格的に導入しました。
しかし、言うは易く行うは難しでやっぱり難しいです。アジャイル。

実践を始めた当初は何度か心挫けそうになりましたが、1年近くたちだいぶ形になってきた気がします。
実践する上で、心に常に秘めていたのは「新鮮に生き生き仕事に取り組もう!」ということです。
どんな仕事でも基本になるのは「新鮮に生き生き!」という姿勢です。これこそが基本です。心が乾いてちゃダメだと思います。新鮮が一番なんです!
(もしかしてこの記事、アジャイル関係ないのでは。。。と思ったそこのアナタ、まだちょっとそう思うのは早いので最後まで読んでください)

というわけで、この記事では、私のチームで新鮮にアジャイルに取り組むために実践したことをいくつかご紹介します。
取り入れられるものが1つでもあると幸いです。

注意

説明する内容はどれもこれも「適度に心理的安全性が保たれたチーム」「ある程度コミュニケーションの日数がたっているチーム」であることが前提です。できたばかりのチームでやったら危険な内容も含まれているのでご注意ください。

1.リファインメント

アイスブレイクのネタを仕込む
リファインメントは戦場 です。このチケットはやる価値があんのか!?ないのか!?これで本当にお客様は幸せになれるのか!?本当にその解決策で課題は解決できんのか!?そもそも課題の設定は正しいのか!?
一歩間違えば誰かの首が飛ぶ。そんな戦場です。しかし、私はそんなやるかやられるかの戦場だからこそ、ちょっとした清涼剤を入れるべきだと思いました。
というわけで、私はリファの最初のアイスブレイクにコーナーを仕込むことにしました。

心に残るアスキーアート
みんなネット好きなので、アスキーアートを見ると「うおー、あったねこんなの」で盛り上がるんですよね。
というわけで、アイスブレイクでアスキーアートを見るコーナーを作ることにしました。言葉をそれっぽく改造したりなんかして。

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やるおやらないおってまだアクティブなんですかね?

今日は何の日
しかしながら、毎度毎度アスキーアート用意するの辛いです。
SDGsが叫ばれる昨今、継続性は重要 だよなと思い、「今日は何の日」コーナーに変更することにしました。
やることはシンプルで、wikiから「これは」と思うものをピックアップして載せておくだけです。

ちなみに、11月29日はアタリ」が「ポン」を出した日なんですが、このネタで3分くらい盛り上がりました。まさかこのネタでこんな盛り上がるとは。ただ、選択をミスるとお通夜になる時もあります。注意が必要です。(意図的にそういうネタを仕込む時もあります。そういう芸風なので・・・)
※アタリがゲームE.Tの失敗を闇に葬ろうとしたnetflixのドキュメンタリー「ゲームオーバー」がめっちゃ面白いのでリンク貼ろうと思ったのですが配信停止してしまったようです・・・

起票者名
リファインメントは戦場 です。このチケットはやる価値があんのか!?ないのか!?これで本当にお客様は幸せになれるのか!?本当にその解決策で課題は解決できんのか!?そもそも課題の設定は正しいのか!?
一歩間違えば誰かの首が飛ぶ。そんな戦場です。しかし、私はそんなやるかやられるかの戦場だからこそ、ちょっとした清涼剤を入れるべきだと思いました。(大事なことだから二回、いずれも日本語で言いました)

私のいるチームのリファインメントは、改善を重ねた結果、

1.その日リファしたいJIRA上のチケットの中身を、Codiというドキュメント編集ツールにコピーしておく
2.リファで、実装方針や受け入れ基準などを詰める
3.リファ後に、JIRAチケットの内容を上書きする

という運用の仕方に落ち着きました。
リファインメントでは、確認するチケットの起票者がチケットの内容を説明します。
そのため、ファシリテーターは起票者の名前を呼んで説明をおながいすることになります。
そこで、起票者に異名をつける(チケットごとに変わる)ことにしました。
以下はその例です

ハウルの動くヒロポンチャック(筆者のSlackネーム)
世界の3大ダイスケといえば、松坂大輔、横山だいすけ、●●だいすけ(最後はメンバの名前)
△△さん、ファーストフードで一番美味しいチキン料理はなんですか?

※1つ目はヒロポンチャックの動く城ではないのですか?というツッコミがあったのですが、これが正しいです。
※2つ目は世代によって定義が変わりますね。間違いないのは三大ダイスケの一人は●●だいすけということです。
※3つ目は「ほっともっとに変わる前のほっかほっか亭のチキンバスケット」だそうです。

2.スプリントゴール

スプリントゴールは約束です。プロダクトを司る神がいて、その神への約束 です。約束を違えたものは東京湾に沈められても文句は言えません。しかし、私は思いました。そんな怖い世界で仕事はしたくないよ。もっと世界は優しさに満ち溢れているべきだ。ていうかプロダクトを司る神ってなんだよ。そうだ、スプリントゴールをゴールで無くしてしまえ!
というわけで、スプリントゴールで連載小説をやることにしたのです。

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なお、第一部は4月から10月にかけて連載が行われました。
プランニング時にはゴールを読み上げます。この読み上げを毎週やった結果、チームに優しさが満ち溢れるようになったと思います。
テック定例と呼ばれる全てのプロダクトエンジニアが参加する各プロダクトのトピック共有会があるのですが、このスプリントゴールの共有はファンがいるとか、もしくは「いったいあの人たちは何をやっているんだろう・・・」と思われていたとかいないとか

3.課題の重要度を測るための絶対的な指標を作る

重要度や優先度決めってみんな悩むところだと思います。課題全部やりたいよね。私は銀の弾丸を無限に欲しいし、「仕事にチートモードってないのかな・・・」と思って生きています。 (GTAもチートモードでやっちゃう勢です。)
ましてや、チームメンバのプロダクトに対する解像度にばらつきがある時は尚更です。その課題を今やるべきかどうかを全員が納得して腹落ちし、先に進めるには何らかの指標が必要だ。私はそう考えました。

そこで考えたのが「ドメインエキスパート怒ってる度」(実際には●●(名前)怒ってる度)です。
チケットの背景に、ドメインエキスパート怒ってる度を記載するようにしました。
これによりチケットの重要度がぱっとわかるようになりました。
リファでチケットの背景を話す際はこんな会話が交わされます。

「●●さん怒ってますか?」
「これはもう**東京湾に簀巻きで沈めるレベル**ですね」
「やらなきゃだめですねー」

全員がそのチケットの重要度を納得をもって進められます。素晴らしい。
なお、最近はミームとしては使うものの、指標としては使うシーンが減りました。
メンバーの課題に対する解像度が上がったためです。
継続は力だ!リファインメントは真面目にやったほうがいいぞ!

4.botの内容をカスタマイズ

スプリントのバーンダウンはスプリント開始からしっかり意識していきたいですよね。
ありがちな「最終日に崖のようにポイント消化」みたいなことはできるだけ避けたいところです。
と、いうわけで、スプリントに対するチケットの進捗を定期的に確認する癖をつけるために、
Slackには三回、JIRAチケの状態がbotで流れてきます。
が、徐々に見なくなるんですよね。慣れてくると。慣れると風景になるんですよ。
というわけで、botのコメントがランダムで変わるようにしました。
以下は一例です。

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少なくとも目が向く・意識づけをする効果はあったようです。(なお、botには中の人なんてものはおらず、高次元な何かが操っています)

さいごに

というわけで、新鮮に生き生きとアジャイル開発を行うために実践したことをいくつかピックアップして紹介してみました。
ご自分のチームに参考にできるものがあれば?嬉しいです!
最後なので大事なことをお話ししますと、
いたって我々は真面目に仕事に取り組んでおります!!!

この記事も真面目ですが、もう少し真面目な記事も書いておりますので、ご興味がある方はそちらもご参照ください。
早くしっかりユーザに価値を届けるためのチケットの書き方


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