見出し画像

#32 返報性を部下指導に活かす方法

おはようこんばんは。サラリーマン中間管理職のひろぽんです!今日もサラリーマンの方を中心に、お役に立つお話をしていきたいと思います。(もちろんサラリーマンの方でなくても、参考になる話ですので、ご一読いただければ幸いです)

↓ 第32回の話をラジオで聴く ↓

↓ 第32回の話を文章で読む ↓

今回は、私が勉強している心理学から印象に残っている事柄を仕事に応用(経験的に「なるほどなぁ」って思ったこと)できる話をしたいと思います。

唐突にひろぽんは心理学の勉強しているんだぁ。って思った方もいると思いますが・・・要は、人の心の気持ちや考えって、どんなロジックで生じるんだろうと興味を持ったのがきっかけです。それは他人というより、自分の中の気持ちがなぜ、そういった考えに至ったのか、選択、判断したのかを探求して、納得できる自分を目指すためにやっています。

かっこいい表現ですが。。実際に勉強しますと、心理学にもたくさんの分野があって奥が深いです。書籍にあるような興味をそそるモノは、社会心理学、認知心理学の系統の学問の引用が多いです。それ以外にも(単位習得の関係から)学校・教育心理学や、生理心理学など、心を知る学問は多岐にわたります。

ーーー
ちなみに、「心」の働きを科学的に研究する学問が「心理学」ですが、その「心」はどこにあるのか?ということも教科書には書いてあります。教科書には断定的な表記はされていませんが・・・私は最初は『心臓?」とも思いましたが、それは、血液を送るポンプに役目である臓器であって(ここでは”中心”という意味合いでの使い方)、認知・知覚・意識という切り口での心は・・・”脳”にあると言われています。(言われてみれば、そうか・・・って感じでした。(皆さんが私のこの文章を目を通して見ていますが、眼球から直接、この文字を見ているわけではなく、眼球を通して、それが電気信号に変換されて、脳内でその信号を復号して(奥行きや、色や、形を認識して、それを”脳内”で”映像化”して)いるのです。”視覚”(=見える)という学び1つとっても、見方が変わりました。
ーーー

さて、閑話休題・・・今回の話ですが「返報性」という言葉の意味を知って、なるほどなぁと思った話です。「返報性」とは、『人は他人から何らかの施しを受けた場合に、お返しをしなければならないという感情を抱く心理』です。例えば「バレンタインデーやホワイトデーなどといったイベントで、バレンタインデーに義理チョコをあげるのは「いつもお世話になっているから」という気持ちからですし、ホワイトデーにお返しをするのは「チョコレートをもらったからお返しをするのがルール」というところからです。こういった返報性を「好意の返報性」と言います。

…ということで、逆も然りの返報性も当然あるわけです。これは・・「敵意の返報性」です。一言で言えば、<やられたらやり返す>。。。どこかで聞いたセリフですが、これは、自分にされた敵意を返したくなる心理です。例えば

・接客で横柄な態度をとられると、同様の態度をとりたくなる
・相手から悪口を言われると、悪口を言い返したくなる
・嫌いという態度をとられると、自分も嫌いな態度をとりたくなる

などです。これ、自分もそう思ってしまっていましたが、上司が私の悪いところばかり見ていると、私も同じように上司に対して悪い部分ばかり探して、その印象は悪かった気がします。つまり、相手に対するネガティブな感情も自分に返ってくることを心理学の勉強で覚えました。

私は、そういった法則(考え方の傾向)があることを、知ると、知らないでは全く対応が違うと感じました。それは修正する意識が働くか否かの違いですが、それは、ストレスの低減にもつながると考えるからです。

上述で、上司が自分のことを嫌いという態度をとられると、自分も嫌いな態度をとりたくなる・・・・まさにそうでした。でも返報性を意識できないので、双方、敵意の状態で関係が終わる(人事異動になる)ということです。結局、今でも、その上司の話がでると、ほとんどポジティブな話が出てきません。

サラリーマン人生という切り口で考えれば、あまりネガティブなことは少ないに越したことありません。だから、今、部下を抱えている身としては、相手に”ダメ”ばかりを言ってはいけないと思います。

この”ダメ”ですが、簡単です。「いい方」「伝え方」「言葉尻」「態度」「対応」・・・どれをとっても、気持ちのいい感じになっていないのです。私がそういったことに敏感にわかるのですから、相手はわからない訳がないのです。

自宅でも子供(5歳)にちょっと声を荒げただけで「なんで、そんなに怒るの?」って言われるくらいです。5歳児に理解できて、成人を過ぎた大人は、その裏の気持ちも読めるのは当然です。

なので、私は部下指導の中では、できるだけ説教をしなければならない場面においても「敵意」として(懲らしめてやるとか、理詰めしてやるとかしない)言ってはダメで、何故、そうなったのか。何故、そういう判断に至ったのか。を追求して、「○○できなかった自分を反省しなければ」という相手に感じさせるのが、上司としての役割だと思っています。そして(将来において)同種の事象があっても失敗せずに対応できる・・・それが「成長」と言います。これをするのが上司の役目であると思っています。

今回は、部下指導のポイントを心理学の用語の切り口からお伝えいたしました。この話のポイントは、繰り返しですが

1.自分の態度は相手に伝わる

2.(返報性等の原理を知っている、知らないとでは)対応に差が出る。余計なストレスを溜めないで済む

これだと思っています。もし、皆様の周りでも好意が持てる人、この人イマイチ。と思う人への態度、または相手からの態度を思い返すと・・・なんだか見えてくるものがあるように思います。

ま、プライベートであれば、それ以上付き合わないとか、距離を置くとかは比較的に自由にできますが・・仕事の場合はそうはいかないこともあります。その場合、できるだけストレスを減らすためにも、敵意返ししないような対応を取っていきたいですね。


また来週も読みに来てくださいね。

いいなと思ったら応援しよう!