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Amazon(AMZN):FY2021 2Q決算|ECのコロナ特需は一巡、AWSは好調

2021年7月末の週に相次いでテック企業が決算発表する中で、2021年7月29日に発表されたAmazon(アマゾン)のFY2021 第2四半期(4-6月)の決算を解説します。

1.FY2021 第2四半期(4-6月)業績ハイライト

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アマゾンの売上高は前年同期比で約27.2%増の$113.1Bil (約12.4兆円)、営業利益は31.8%増の$7.7bil(約8,500億円)と増収増益となったものの売上高は市場予想を下回る結果となりました。

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業績の拡大は続いていますが、経済再開による人々の外出により、パンデミックによるEC急成長は減速し、翌四半期以降も鈍化が続くという見通しが示されました。

一方でアマゾンプライムを中心とするサブスクリプション(定額課金)やクラウド事業のAWSを筆頭に、Other(その他)に含まれる広告事業の成長は続いており、Other(その他)に至ってはここ数四半期において成長が加速しています。

2. 決算説明会のハイライト

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主力のEC事業全体(直販・マケプレ)で見ると前年同期比22%増加しているものの、直販の伸びが鈍化しており、PrimeDayを6月に前倒しして実施したことや前四半期(QonQ)の伸び率を考慮すると、今後はコロナ禍に見せた高い成長率維持することは難しいでしょう。

ただ、ECは成長市場であり各国でのプレゼンスを考えると悲観する必要はなく、コロナ前の水準での成長となると見込まれます。

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一方でAWSはMicrosoftのAzureとの熾烈な競争はあるものの、エンタープライズ、行政、教育や研究機関、スタートアップやデジタルネイティブの顧客などでの利用が進み、前年同期比と比べて37%増のの売上高$14.8bil、営業利益は25%増加の$4.1bilの増収増益です。

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またAmazon Primeの会員数も2億人突破しており、右肩上がりに成長しています。FY2021 第2四半期(4-6月)の売上高は前年同期比と比べて31.6%増加の$7.9bilとなっています。

3.株価の反応

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FY2021 第2四半期(4-6月) 実績 vs 市場予想
・1株利益(調整後):$15.12(予想:$12.28)
・売上高:$113.1bil(予想:115.0bil)
・AWS:14.8bil(予想:14.2bil)
・営業利益:$7.7bil(予想:$7.8bil)

FY2021 第2四半期(4-6月)は概ね市場予想を上回ったものの、第2四半期(4-6月)に米国や欧州でワクチン接種が進み、正常化が進みつつある中で「オフラインで買い物するだけでなく、活動したり外出したりすることで買い物の時間が奪われる」結果、成長が鈍化するとの見通しが示された結果、足元では株価7-8%の下落しています。

しかしEC市場は年間10%近くで成長する市場でありことやAWSの利用が増えることを考えると夏の枯れ相場において調整が膨らんだ結果であるように思いえます。

4.最後に

最後まで読んでいただいてありがとうございます。この記事を気に入ってくれたら”スキ”ボタンを押して頂ければと嬉しいです^ ^またこれからアメリカのテック企業を中心に新規に上場する企業を紹介していきたいと思っているのでぜひNoteやTwitterのフォローをお願いしますm(- _ -)m


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