ひとり者の防災対策、なにをどこまで準備すればいいのか?

先日は宮崎沖で震度6弱の地震、そして昨日は南関東でもやや強い地震があった。ごく近いうちに南海トラフ大地震の発生も懸念されている最近。
 防災対策が取り沙汰されることも多いが、なにをどこまで準備すればいいのか、悩ましいところはある。家族持ちで小さな子どもがいる世帯と、わたしのような独身者ではまた違うでしょう。

まずよく言われることに、3日分の水と食料を準備しろ、などと言われます。3日の根拠は判然としないが、わたしはミネラルウォーターのボトル(2リットル)×5本、冬場は4本ぐらい。あとは保存がきくクラッカーや乾パン、“えいようかん”をいくらか持っています。
 それとは別に、ポリタンクに水を貯めて、トイレに置いています。飲水以外にも生活用水が必要になるため、一応準備はしています。

あと忘れてはいけないのが、排泄関係。大震災のときの避難所でも、排泄物の処理がいちばん大変だったと聞いたことがある。トイレの水を流せない事態を考えて、簡易トイレ十数回分は準備しています。これは、ビニール袋大の中に凝固剤が入っているもので、防災用品としてよく売られています。まだ使って試したことはありません。

あとは、もしスマホで通信ができず、マップ機能が使えないときのために、地域一帯の紙の地図を持っています。地形図と呼ばれるもので、大きな書店にいけば一枚300円程度で地域別に売られています。あとはコンパス。
 また、電気が通じないことが予想されるため、非常時の情報源としてポータブルラジオも欠かせません。わたしは日常的に夜はスマホを使うのはやめて、ラジオを聴いています。また、ヘッドランプや懐中電灯もあればいいでしょう。
 他にもあればいいものとして、ガスコンロとかも考えられるけど、ひとり者としてそこまで必要かな、と考えています。あればお湯を温めることができるので、それでいろいろ料理ができたりカップ麺とかの保存食も食べられる。まあ、いざという時にはわたしは乾パンとかえいようかんとか、お湯を使わないでそのまま摂取できる保存食に頼るつもりでいます。

そういえば、東京都民であれば、「東京防災」という冊子2部が、全世帯に無料で配布されていたと思う。わたしもひと通り目は通しておいた。
 他には、たとえば地震に備えて家具を固定するとかというのも、賃貸暮らしをしていると難しい面がありそうだし、そもそもミニマリストのわたしには家具らしい家具もないので必要ない。
 ふだんからアウトドア用品とかに関心をもって、日常的にあるいは有事の際に役に立ちそうなものがあれば購入しておくといいのかもしれない。
 
以上のように、防災物品や対策についてざっと見てきたが、これらは所詮応急手段で、これで何日も持ちこたえられるものではないということだ。
 自衛隊の給水器が到着するまで、あるいはライフラインが復旧して流通の混乱が解消されるまで、という前提あってこそである。やはり、地震そのものの死傷者もそうだが、それ以上にライフラインの遮断や交通・流通の混乱が心配なところだと思っています。