仙台89ers:2023-24シーズン 第32節(4/13、14 Away Game vs 秋田 at CNAアリーナ☆あきた)プレビュー
◯これまでの仙台
第31節のレビューはこちら。
今季のチーム目標である30勝到達に向けてタイトロープを渡る日々が続いておりますが、三遠、島根という他地区の強敵からはそれぞれ1勝をあげることができたものの、A東京という厚く大きな壁の前には今季も1勝も挙げることができず、というところで黒星が先行、残り9Gameで8勝しなければならないという厳しい状況です。
しかしながらここ最近は勝ちでも負けでも常に入りが悪く、1Qでリードを許してしまう展開ばかり。フリーなシチュエーションでもシュートを決められなかったり、フリースローも成功率がリーグでブービーというシュート精度の悪さはこの最終盤にきても結局改善されることがなかったのは残念。こういう個のレベルの問題についてはチームとして解決するほかなく、その点では今季はかなり向上はしてきましたが、いわゆる強豪と呼ばれる個の能力が高くかつチームとしての完成度も高いというクラブにはなかなか歯が立たないというのが現在地ということでしょう。
とはいえ30勝に到達するチャンスがついえたわけではありません、しっかり一つ一つのGameに向き合い勝利を積み上げていきたいところです。
◯秋田ノーザンハピネッツ
今季対戦時のレビューはこちら。
今季はこれまでHomeとAwayでWeekDay Gameを対戦。
今季1回目の対戦はAwayで勝利、この時は秋田が新加入の外国籍選手が全くフィットしてこなかったり長期離脱の田口が復帰したばかりという苦しい時期を過ごしていた時の対戦、コンディションの良くない相手だったとはいえ、強度高いディフェンスが相手を上回り完勝。
一方Homeでの対戦ではAwayでの完勝の成功体験も仇になったか、前回とは全く異なるチームとなっていた秋田相手に緩慢極まりないオフェンスディフェンスで今季最悪ともいえる内容をあろうことかHome Gameで晒すという醜態を見せてしまいました。このGameだけは誰に何を言われようと全く擁護できない、擁護しない。相手は秋田だよ?
秋田はシーズン序盤の絶不調から持ち直し、一時はCS圏内にまで浮上したのはお見事の一言。この点だけでも地力はやはり仙台より上というのは悔しいながらも現実。しかしその快進撃を支えていた選手の一人であるライスナーは負傷のため離脱、それに伴い元仙台でIJリスト入りしていたチョルが復帰。前節は対戦相手の千葉Jが主力のムーニーやスミスを欠くという非常事態ではあったものの何シーズンかぶりにしっかり勝ち切ったことで、またチームとしては勢いに乗っていそうです。
次に両チーム間の主要チームスタッツを比較してみます。
PPG:78.7⇔73.6
FG%:43.5%⇔40.9%
eFG%:49.3%⇔48.1%
APG:20.7⇔17.2
OFFRTG:106.3⇔103.6
RPG:40.9⇔40.1
OPP・PPG:80.8⇔74.8
DEFRTG:109.2⇔105.3
スタッツだけを見ると仙台のほうがオフェンスで上回り、ディフェンスでは秋田が上回る状況。しかしながら前回は秋田はディフェンスはスタッツ通りでオフェンスのほうも仙台を大きく上回り、仙台は持てる力を全く発揮できなかった最悪の内容だったとここからもうかがえます。
◯今節の展望
前回対戦の内容では秋田を永遠のライバルだとか不倶戴天の仇敵だとか言ってきたことすら非常に恥ずかしい想いしかないのですが、それでもやっぱり秋田だけは負けたくない負けてはいけない相手だと思っています。願わくば選手スタッフ、ファン・ブースターの皆さんも同じ思いでいてほしい。前回の惨敗を「残念だったね、次頑張ろうね」で片づけてはいけない。今節しっかりその借りを熨斗をつけて返してやらないといけないのです。
チーム目標の30勝へ到達するためには今節の連勝がマストではあるし秋田相手にはそうでなくてはいけないのですが、おそらくそれは相当厳しいミッション。秋田は秋田でまだ完全にCS進出への道が途絶えたわけではないので全力で勝利を目指して闘いに来るだろうことは想像に難くなく、正味な話、Awayの地で秋田と闘う以上はむしろ連敗の確率のほうが高く、良くて1勝1敗だろうなというところ。
とはいえ「やる前から負けることを考えるバカがいるかよ!」とアントニオ猪木氏のビンタを食らいそうなので、仙台が連勝を達成するための勝ち筋を考えてみると、やはり秋田は仙台を上回るディフェンスのチームで、宇都宮やA東京と同レベルぐらいといっても過言ではない一方、今季の仙台はそうしたディフェンスに強みを持つチーム相手に非常に弱いため、その強固なディフェンスをどう打ち崩していくかがポイントになりましょう。
気がかりなのはブースのシュートタッチがひところより落ちているところとエース阿部のGameごとの波。もちろん仙台の得点源の2人ですから相手もそこは承知の上で止めにかかってくるのもありますが、前節のようにこの2人のシュートが入ってこないようだと展開としてはかなり厳しくなりそう。片岡も負傷欠場が続きますが渡部、澤邊がもう少しスコアリングで貢献できると大きいのですが・・・。またスコアリングという点では意外と安定しているトーマスはファウルトラブルに気をつけたい。
スタッツ的にはオフェンスに難がありそうな秋田ではありますが、前回対戦の時のようにきっちりはまった時のような爆発力もあるので、まずは熊谷には気持ちよくゲームメイクさせたくないし、田口、古川といったシューターを簡単にフリーにしたくはないところ。また外国籍はライスナーOUTチョルINでどうなるかは未知数ですが、カーターやザックをしっかりインサイドで上回りたいところ。
今節は現地に多くの仙台ファン・ブースターが向かわれるとのこと、クレイジーピンクの中ではありますが会場の一角を染めるであろうイエローは非常に頼もしい。ワタクシはGame1はベガルタ仙台のHome Gameと重なってしまい現地には赴けませんが、Game2は現地へ駆けつけダイキエンをしてまいりたいと思います。なかなか厳しい闘いになりそうですが連勝を目指す選手たちの後押しをがんばりましょう!ついでにGame2時開催の綱引き大会でも必ずリベンジを果たしましょう!
それではまた。
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