仙台89ers:2022-23シーズン 第13節(12/24,25 Away Game vsSR渋谷 at 青山学院記念館)プレビュー
◯これまでの仙台
前節のレビューはこちら。
勝ち星を少しでも増やしたかったHome5連戦、大阪戦でチームとして絶不調を極めてしまったこともあり、前節横浜BC戦で1勝するにとどまってしまった仙台。それでも大阪戦で不調は底を打ったようで、千葉J戦、横浜BC戦と少しずつ持ち味を取り戻してきた感がありました。しかし横浜BC戦ではGame2に渡辺が今季ほぼ絶望と思われる大きな負傷をしてしまい、上昇気流に乗りかけた雰囲気に冷や水を浴びせられた形に。PGとしては小林も負傷欠場が続いていた中での渡辺の負傷は本職PGが不在となる非常事態ともなってしまいました。
前節Game2ではやや精度が落ちてしまったとはいえ、先の新潟戦や大阪戦の絶不調時と比べると3Pの決定率が戻ってきたのは僥倖か。ただ3Pの名手であるブースも割とGameによって調子にばらつきがあるので、もう少し安定できればというところと、田中や岡田、寒竹といった日本人選手シューターの決定率がもう少し上がってきてくれるとなおいいのですが・・・。
◯サンロッカーズ渋谷
出自は日立製作所本社、日立製作所大阪の実業団クラブでJBL発足時に両クラブが統合され日立サンロッカーズとなりました。当初は日立製作所が前身だったサッカーJリーグの柏レイソル同様、柏市をフランチャイズとしていたところ、NBL参戦に際して日立サンロッカーズ東京として柏のほかに東京もフランチャイズにします。
Bリーグ発足にあたって柏市内でアリーナ確保のめどが立たなかったことから東京都渋谷区にある青山学院記念館をホームアリーナとすることでB1に参入、現在に至ります。Bリーグでは中位はキープするもののなかなかプレイオフには届かない順位が続いていますが、2019-20シーズンには天皇杯を制覇するなどの地力は備えたクラブといえましょう。Bリーグ初年度の対戦では仙台と1勝1敗。
メンバーの中心は日本代表候補のベンドラメ。Bリーグ初年度にはすでにルーキーながらSR渋谷の司令塔としての活躍を見せていましたが、今ではすっかり円熟味も増してきたリーグを代表するPGの一人です。
外国籍ではインサイドで体を張るマカドゥ、インサイドアウトサイドどこからでも得点できるジョーンズ、得点力ではこの二人に勝るとも劣らないケリーが昨季ほぼ1シーズンを棒に振ったけがから復活を果たしています。また日本人選手ではA東京から移籍の小島、日本代表で活躍を見せるビッグマン井上、石井、西野など逸材ぞろいでやはり一筋縄ではいかなそう。
前節は対戦相手の群馬がコロナの陽性者発生でGameが中止になったところ、今節を前にSR渋谷の選手・スタッフからも陽性者が出ていますが、今のところ今節は開催される予定です。
◯今節の展望
渋谷は昨季最終節でCS出場を逃した悔しさを持って中地区となった今季は上位をうかがうシーズンとしたかったところだったでしょうが、今のところ勝ち越して地区2位にはつけているものの貯金は1つとやや苦戦中。前節は対戦相手の群馬がコロナ陽性者多発による試合中止があったものの、その前の第10節と第11節でやや調子を落としての3連敗中でしたので、前節中止がフィジカル面での休養とメンタル面でのリフレッシュとなったでしょうか。
しかしこれを書いている本日(12/23)、SR渋谷から伊佐HCとアンドリセビッチACが退団との唐突なリリース。その後ほどなくしてリリースされた社長のメッセージも歯切れが悪く、退団に至った理由もわからずじまいな不穏な空気。これが果たしてSR渋谷の選手に動揺を与えてしまうのか、はたまた結束を促すことになるのか全く読めない状況です。
SR渋谷はオフェンスについては平均得点が87.4と名古屋Dの88.0に次ぐハイアベレージを誇るので、仙台としてはまずはこの強力なオフェンス力をいかに持ち前のディフェンス力でしのぐことができるか。SR渋谷のペースに持ち込まれてしまうと分が悪いので、小林・渡辺と本職PGを欠く中ではありますが、仙台のストロングであるインテンシティ高いディフェンスで序盤からロースコアの闘いに持ち込みたいところです。
SR渋谷は非常に高いオフェンス力を誇る一方、失点が87.9とこちらはリーグ3番目に多い平均失点数で、地区2位につけていながらも現状得失点差がなんとマイナスという状況。ここが今季の勝ち星が伸びない要因になっているのかもしれません。ただ仙台もオフェンス精度という面ではお世辞にもいいほうのチームではありませんので、ディフェンスにやや難がありそうな相手の隙をできるだけ逃さないようにしたいですね。またSR渋谷は珍しくアジア枠や帰化枠の選手がロースターにいないため、仙台は小寺投入のビッグラインアップを有効に活用して優位に立ちたいところです。
今節は双方がアゲンストの風に吹かれている状況ですが、どちらがしがらみを振り払って主導権を握ることができるのかが非常に注目されます。今季仙台は中地区クラブとの対戦成績は意外と悪くなく、今のところすべて1勝1敗のイーブンで来ています。今節のSR渋谷も中地区、今回もまた1勝はもぎ取れるといいですね。また、渡辺負傷離脱というアクシデントはありましたが、そうなると今節から特別指定加入の渡部のベンチ入りも濃厚、仙台での初出場となるかどうかも注目しましょう。
ワタクシ今節は24日25日とも東京へ行く予定も24日は別イベントへ参加のため参戦はできませんが25日は現地でダイキエンして参る予定です。現地へ赴かれる皆様、画面越しでダイキエンを送る皆様ともども一体となって勝利を一つでも多くつかめるよう後押しをいたしましょう。
それではまた。
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