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仙台89ers:2022-23シーズン 第33節(4/19 Away Game vs秋田 at CNAアリーナ☆あきた)雑感(バスケットLive観戦)

今節のプレビューはこちら。

◯試合前トピック

・2023-24シーズンファンクラブ会員募集開始

・・・ということで、来季ファンクラブの内容を見てみますと、今までの入会特典は色々なグッズ頒布が主体だったところ、どうやら選手参加型イベントへの参加権にウェイトを置いた形となっています。今季はまだシーズン中で、今季の選手が来季どれだけ残るかもわからない中で来季のファンクラブのインセンティブとしてそこを売りにするのはどうなんだろうなあ・・・と思いつつ、「モノ」より「コト」に重きを置かれる時代では必然の流れなのかな、とか思ったり。

さて、さらに内容を眺めてみると最上位グレードとして「ダイヤモンド」が人数限定で新設。しかし最もスタンダードな「イエロー」グレードの上位クラスの「プラチナ」は廃止、「ロイヤル」グレードに一足飛びになっています。またその「イエロー」の入会特典だともうずっと仙台を黄援してきている身からすると頒布グッズなどはすでに似たようなものを所持しているわりには選手とのふれあい体験もほぼないも同然でお得感がないというか・・・。最も安価なグレードの「ライト」にしてレプリカユニフォームを個別に買ったほうがはるかに安上がりでほぼ「イエロー」と変わらない状態には頭の中が「???」でいっぱいです・・・。

新B1参入に向けて観客動員を増やしていかなければならない中、おそらく来季のグレード・特典設定はクラブとして新規会員を増やしたい思惑があって、長く黄援してきたロイヤルティの高いファン・ブースターには「ロイヤル」「ダイヤモンド」グレードを用意したというところかと思いますが、「ロイヤル」の次のグレードが「イエロー」ではさすがに落差が激しすぎ。特に長く仙台89ersを黄援してきている方から聞こえてくる声からするとやはり間にあった「プラチナ」グレードを廃止してしまったのと「イエロー」の特典設定がかなり不評で、「来季はライトでいいや」とおっしゃる方が結構おられるあたり、逆にロイヤルティの低下を招くことになっていないか心配になります・・・。

◯Game(4/19 19:05 TO)仙台89秋田95

Gameのエントリーメンバーとスターターはこちら。

前節と変わらず。どうやらこのメンバーが現時点でのベストメンバーということなのでしょう。秋田はこのGameから前田HCが本格復帰、勝利をプレゼントしようと気合が入っていそう。

Gameは入りよく、アウトサイドのシュートが好調。前節Game2では3PMが0本でファウルアウトしてしまったブースがハッスル、3PMを2本、ペリメーターから得意のミドルなどでこのQですでに10点。ブースに続くように田中や澤邊も3Pを決めると1Qだけで3Pが4/6と、秋田のお株を奪うような固め打ち。インサイドではバーレルが果敢にリムアタックするとファウルドローンも多く誘って得たFTを普段以上の集中力で沈めてみせ、このQでバーレルも10得点。内外に効率良く得点を奪ってみせた仙台はこのQでなんと30得点という上々の出来。

一方ディフェンスではザックのインサイドワークやキッドのスコアリングをよく防げてはいますが、前節茨城戦同様にP&Rなどからの日本人選手たちのインサイドへのアタックに手を焼いている感があって、ディフェンスがまだ修正しきれていないように見えます。得点は30としたものの失点も19とやや多めではあるところからもうかがえます。

今季は1Qが好調な時は2Qや3Qで緩みがちになる仙台なのですが、その懸念は早くも的中、思わぬ仙台のオフェンスの好調さに秋田がディフェンスのギアを一段上げると仙台はターンオーバー地獄に陥り得点が止まってしまいます。すっかりオフェンスのリズムを失っては1Qの出来が嘘のようにシュート精度もガタ落ちになり、5分間でわずか2得点、秋田に12-2のランを作られるとリードはあっさり溶けてしまいました。

OTO明けは少し整理できたかオフェンスも落ち着きを取り戻し、岡田、ブース、岡田と3連続3Pなども飛び出しやや盛り返すことができましたが、ディフェンスのほうがやはりいつものインテンシティが陰を潜めた感があって、秋田の得点をなかなか止められません。1Qの展開からすると状況は一変し、点を取っては取り返す殴り合いでのクロスゲームの様相となり、47-44となんとかリードを保って前半が終了。

今Gameもディフェンスのほうはそこまで悪く見えないのに相手の得点を止めきれないここ何Gameかでずっと見られる状況が続いてしまっていて、前半での失点が多くなってしまいました。やはりこの連戦の中では蓄積した疲労もあってかなかなかディフェンスの綻びを修正しきれていなさそうなのは気になるところ。しかしそれとは裏腹にオフェンスの方が好調なGameも多く、90点台の得点とするところもここ最近ではしばしば。とは言え前節茨城戦Game2、前々節宇都宮戦のようにシュート精度がさっぱりなGameもあるなど、調子の波が大きいのは相変わらずの課題の一つ。今Gameもやはり殴り合いの点の取り合いとしてしまうといかにも仙台のGameとは言い難いので、なんとか後半はディフェンスを締めていきたい。

3Qに入ってもそう方がオフェンスディフェンスで持ち味を見せ、リードチェンジを繰り返すクロスゲームが継続します。勢い、双方アタッカーへのファウルもかさんではFTもかなり増えてきて、チームとしてFTの成功率が低い仙台にとってはやや不利な展開かなと思うところもありましたが、このGame抜群の集中力を見せていたバーレルのFTが絶好調、1Qに続き3/4としっかり決め切ることができたのは大きかった。しかしバーレルの好調に乗じて突き放したいところも、秋田は前半鳴りを潜めていたカンターの3Pが決まりだし、引き離すことができません。Qの最後には渡部の恩返し3P弾を決めてリードを4点とわずかに広げて70-66と4点のリードとするも点の取り合いの状況は変わらず3Qも22失点とディフェンスのインテンシティがなかなか高まりません。

前節に引き続きディフェンシブでロースコアな仙台のGameとはならず、ハイスコアGameで殴り合いの様相が変わらないとなればもう殴り勝ちするしかありません。4Qも変わらずリードチェンジの繰り返し、仙台は青木や今Gameタッチのよい岡田の3Pで効率よく得点すると、秋田は中山川嶋のアタック、カンターの外、ザックのインサイドアタックなど多彩な攻めで得点を奪いにくると、OTO時点では仙台かわずか1点のリード。

OTO明けもしばらくは双方決定打が見出せずにいたところ残り時間は2分、クラッチタイムへ突入。リードを狙った澤邊の3Pがリムに嫌われた直後の秋田ののポゼッション、3Pで引き離しを狙うキッドにトーマスが痛恨のファウルドローン。キッドがFTを3本決めきるとビハインドは5点。しかしそのトーマスのインサイドアタックや起死回生の3Pで残り1分を切った時点では2点ビハインド、まだまだわかりません。しかしTOを使った秋田はエンドラインからのボールインを選択、時間をしっかり使ったオフェンスでくると、ファウルGameにいかなかった仙台ディフェンスを尻目にするするとインサイドへ入り込んだ川嶋にあっさりレイアップを決められる(ファウルをしたくなかったとはいえ)前節茨城戦でもよく見られたシーンで4点差とされてしまいます。追いつく追い越すためには絶対に外せなかったおそらく仙台最後のポゼッション、ボールを託したかった岡田が秋田ディフェンスの撤退マークにあうと、ラストショットはバーレルの3P。しかしさすがに本職でないバーレルはこれを決めきれることができず万事休す、最後にFTでの2点を加算されると89-95と一歩及ばず悔しい敗戦となりました。

気になった選手:岡田
後半追い上げられる苦しい時間に価値ある3Pを何本も沈めてみせ、Gameをつないでくれました。その大胆不敵な3PもB1の舞台ではなかなか疲労できず四苦八苦していた模様ですが、終盤になってだいぶ昨季の如くその力を見せるようになっています。一方でB1のディフェンス強度にはまだまだ苦労しているところがあり、そこをかわせるようになってくれるといいのですが。

◯最後に

秋田相手に先手をとって優位に進むかと思われたGameも、終わってみれば競った展開の中で最後にちょっとの差で勝利が手のひらからこぼれ落ちていってしまいました。からはやはりこれで3Game連続で90失点以上してしまったディフェンスの綻びが一因でしょうか。仙台はインテンシティ高いディフェンスで相手の得点を許さず、オフェンスもじっくり行うことからロースコアになる展開が多いのですが、その本来の持ち味が最近薄れている感があります。

ただ、他クラブの状況から確定はしていないもののB1残留をほぼ手中にしたところからもしかしたら藤田HCも何か考えがあって模索しているところがあるのかもしれませんが、Game後会見などでは「ディフェンスをやりきれなかった」的な発言もあったりで、連戦による疲労などから、従来の持ち味をなかなか発揮できずにいるだけかもしれません。しかしついこの間までリーグ最低の平均得点だったことからすると、80点超、90点超の得点をするGameも増えてきたのはやはり来季に向けて何か変化をはじめているのかも・・・。

次節はここまで一度も勝利をあげたことのないA東京とのHome Game、先方もCS出場を決めているとはいえ、少しでも勝率を上げてCSのシード順位を有利にしたいところでしょうから、緩むことなど一切考えられません。そしてディフェンス力では仙台をも上回るクラブですので、持てる力を全てぶつけて勝利を掴み、自力でB1残留を確定させましょう!

それではまた。

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