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仙台89ers:2021-22シーズン 第32節(4/23,24 Away Game vs越谷 at 越谷市立総合体育館)雑感

今節のプレビューはこちら。

◯試合前トピック

・アウェイ黄援バスツアーto越谷

今回ポストシーズンに向けたアウェイでのライバルクラブとの対戦ということで久々にアウェイ黄援バスツアーが企画されました。

バスツアー自体は割と以前からちょいちょい企画されていましたが、昨季今季は流石にツアー自体も行うのがなかなか難しい社会情勢もありましたので、ずいぶん久しぶりな感じです。

目玉はツアーで使用されるバスなのですが、それはなんと普段選手たちが近在のアウェイゲームに臨むときなどに使用されるクラブバス。ファン・ブースター垂涎の企画となりました。ワタクシはすでに行き帰りの交通機関の予約を済ませていたので今回は残念ながらバスツアーの参加は見送り。

・今季もクラウドファウンディング実施

2020年初頭から続くコロナ禍の中で思うように集客ができない状況が続いているのは皆様ご承知おきのことと思います。そんな中でクラブも様々なファン・ブースターのロイヤリティの強化やエンゲージメントの構築に腐心しており、その中の企画の一つとしてクラウドファウンディングを実施しておりましたが、今季も満を持しての開催です。

今季は来季のファンクラブ会員獲得策とも連動した形になっているようで、すでに入会受付を開始している2022-23CLUB NINERS会員に決められた日までに加入すると、先行してクラウドファウンディングに参加できる権利がついてくるとのこと。

ワタクシは入会どうしようかなーとまだ思っていますが、年間シート購入をする予定もあって、入会特典を眺めながらまだ決めあぐねている状況なので、クラウドファウンディングに参加できるときはお目当てのリターン品は残ってないかもですね・・・。

・魅惑のネギバンバン

今回越谷へ行こうと思った理由として、やはりこれが大きなものの一つでしたw当日は「金のネギバンバン」というのも販売されており、仙台のチームカラー的にそちらに心惹かれたものの、越谷ファンクラブ限定品ということで通常バージョンをしっかりと100円ネギらせていただきお買い上げ。

みんな大好きネギバンバン

◯Game1(4/23 17:00 TO)越谷75仙台94

さて、今節はポストシーズンのシード順位争いにも大きく影響する重要なAway Gameとなっていたこともあり、ワタクシも現地観戦することとしました。また試合前トピックにも書いたようにAway黄援バスツアーも企画されたり、関東周辺在住の仙台ファン・ブースターも多数足を運んでおられていたようで、心強い限り。

Game1試合前、メイン側から仙台ベンチ後方の状況を撮影

ご覧の通りベンチ裏席は結構な黄色具合。試合前の写真なのですが、試合中はもう少し黄色が増えていたと思います。このように多くの仙台ファン・ブースターが駆けつける一方、今節は越谷にとってHome最終節ということもあってずいぶん動員に力を入れたことが伺え、スタンド四方が観客でどんどん埋まっていくのがわかりました。そんな大勢の観客の前で越谷の選手たちも気合が入っていることでしょう。

スターターはこちら、

ここ何Gameか続いてるメンバー。好調なときは維持、ということになりますか。

さて、1Qは仙台はあまり入りがよくなく、ターンオーバーや被スティールの多い越谷ペース。ディフェンスもマンツーマンからゾーンへと細かに切り替えて仙台オフェンスに対峙してきますが、仙台の3Pの精度がまだそこまでよくなく少し攻めあぐねる形が続くと、ブラッキンスに3Pを沈められて8点リードとされたところでたまらずタイムアウト。 

タイムアウト後も松山のペネトレイトや長谷川のバックカットからの侵入を許すなどで得点を重ねられると点差はあっという間に12点差。越谷のオフェンスはここまでブラッキンスやバッツをハイポスト気味に配置して仙台ビッグマンを釣り出したところを松山、長谷川、鎌田、飯田といったガード陣がペイントアタックを仕掛けてくる感じがハマっています。仙台ディフェンダーはそこの1on1でやや後手を踏んでいるようなところがあり、ファウルも嵩んで流れを引き寄せられません。

なんとか修正を図りたいところ、前節では3Pが絶好調さだった寒竹が入ると、ファーストシュートでいきなり3Pを決めてみせ、神里もコーナー3Pで続き反撃ののろし・・・といきたかったところですがやはりペイントアタックがなかなか止められない状況が変わりません。

そんな中、越谷がバックコートからフロントコートへボールを運ぼうかといったところで神里とバッツが交錯した形になると、バッツが足を痛めた模様でコートから退きます(結局そのまま戻ることはありませんでした)。

それでも越谷のペイントアタックからの得点は止まらず、28-17と11点のリードを許す状況。 Homeでの対戦では越谷の得点を50点台に抑えられていたところからするとQで28点はちょっと取られすぎですかね・・・。

2Qもあまり状況は変わらない立ち上がりで、一時は14点までリードを広げられますが、越谷がバッツ不在となってしまったところをつくようにオリバーのペイント内へのアタックから少しずつ盛り返しにかかります。ここからこのところチームとして好調な3Pに当たりが出だし、岡田、月野の連続3Pで一気に5点差まで詰めたところでOTO。

OTO後からは仙台ディフェンスもお目覚めしたようで、このGameでは3P精度があまり良くない越谷に少し助けられているところはありますが、1Qから2Qはじめに面白いように決められていた越谷のペイントアタックを止めはじめると16-1のランを作って一気に逆転します。

手をこまねいてはいられない越谷も仙台のアンスポーツマンライクファウルに乗じてリードを一旦取り返すも、仙台は終盤に寒竹、片岡、片岡と3連続3Pを決めて一気にリードを広げてみせます。なんと頼れるこの年寄り・・・もといベテランたちよw結局このQを32得点というビッグQとすると、1Qであれだけ作られたリードをひっくり返して5点リードで前半が終了、Homeでの対戦でもそうだったように、越谷とは3Pの精度の差がここにきて出てきているかもしれません。

2Qはディフェンスの立て直しに成功し、好調3Pの威力で一気に逆転してみせた勢いで後半も走りたいところ、首尾よく入りからディフェンスで締め上げて3Q開始後2分ほどで11-0のランを作り出しさらにリードを広げることに成功。1Qの内容がなんだったのか、という感がなくもないですが、越谷としてはバッツ離脱がやはり痛手になっていそう。

その後も順調にリードを広げていくのですが、リードを20点にしようかという中の5分過ぎから少し中途半端なパスが目立ちだし、バーレルのよくわからないパスミスからのファストブレイクで松山にこの日最初の3Pを決められたところでまだ十分なリードがあるにもかかわらず藤田HC、怒りのタイムアウト。

これで緩んだ雰囲気も締め直すと、寒竹の3P、オリバーや岡田のペネトレイトで得点を重ね出しては最後は岡田とメインセのツーメンゲームからメインセがダンクを叩き込みリードを23点差として3Qを終了。これだけリードがあればまずは安心、よほどのことがなければよもやの逆転はないはず・・・だといいのですが。

仙台は4Q開始直後にオリバーのコーストトゥコーストで得点した後は少し得点が止まります。もっとも大きくリードをとったところもあって、時間をしっかり使ってシュートで終われているのでそこは許容範囲でしょう。

OTO時には18点差と少し差を詰められますが、OTO後もうまくGameをコントロールしきって75-94と終わってみれば2桁得点選手が5人、3Pも13/29と多くを沈めては19点と大きくリードをつけての勝利となりました。

気になった選手:月野
ここ最近スターターとしての出場が多くなってきましたが、そのプレイぶりを見るとなるほどスターター、とうなずく好調さ。特にシーズン当初はほんとうにタッチが良くなかったミドル〜ロングレンジシュートの精度が上がってきていて、持ち前のタイトなディフェンスはもちろん健在ですので、これから迎えるポストシーズンに向けて心強いことこの上ありませんね。あとは怪我なく。

◯Game2(4/24 15:00 TO)越谷66仙台75

Game1では入りの悪さから大きなリードを取られながらも、越谷の大黒柱バッツの負傷離脱というエクスキューズはあれども2Qと3Qでそれぞれ30得点以上を重ねるビッグQを作っては大きく差をつけて勝利した仙台。

しかし越谷もGame2ではホームでの最終戦であり、2千人を超えたGame1をさらに上回る観客が来場するであろうと思われる中、大黒柱のバッツ不在であろう手負いの状態ではありますが、なんとしてでも勝利を掴むべく牙を剥いてくることは間違いありません。

一方仙台とてポストシーズンを見据えた時に、こうした超アウェイの雰囲気の中でいかに自分たちの普段通りの力を出し切り相手をいなして勝利してみせることができるかどうかは非常に大事ですし、しっかりこのGameもものにして自力での地区2位クリンチを達成してしまいたいところ。

スターターはこちら。

Game1からは片岡に替えて田中を起用。Game1の立ち上がりに松山などの越谷ガード陣に走られてしまっていたので、その辺の対策でしょうか。

越谷の方はバッツがやはり今Gameはベンチ外。Game1では途中離脱で Gameのプランも狂ってしまったところで 2Q以降はバランスを崩してしまったところもありそうですので、最初からいないのであればいないなりにプランを持ってくることでしょう。

立ち上がり、やはりバッツのいない越谷からインサイドで先手を取る仙台。ブラッキンスやソープも奮闘しますが、バッツが鎮座しているときほどのゴール下の壁とまではいかない様子。

仙台は田中のスターター起用で頭からディフェンスを締めにいく構え。Game1でもそうでしたが、田中、月野-松山、月野、片岡-長谷川のマッチアップはバッチバチで実に見応えがあります。しかしバチバチいく分、ファウルとなってしまうのは玉に瑕、田中が早々に2ファウルとしてしまうと、3分ほど経過したところで仙台は既にチームファウル4つ。Game1時より手癖を取っているようなので早くアジャストしたいところ。

展開はGame1と比べるとややディフェンシブで、互いにいい守備からターンオーバーを誘ったりスティールからのファストブレイクを決めたりといった状況で、先手をとった仙台が走りかけるもすぐさま越谷もいいディフェンスからリカバリー、特にソープがオフェンス面でバッツのいないインサイドをオレが突破するんだとばかりに積極的なペイントアタックから得点を重ねます。

1Qは先手をとった仙台が6点のリードで終了。バッツ不在の越谷相手にもう少し走れそうな感じもあったのですが、さすがに越谷もそこは織り込み済のようで仙台に負けじと全員でしっかりとディフェンスを遂行してきていますね。

2Qは越谷がソープを下げて落合をIN、ディフェンスはのっけからゾーンを敷いてきますが、この采配が当たります。仙台は昨日1Q同様そのゾーンディフェンスに手を焼き、頼みのロングシュートも精度も今一つ。その間隙を縫って越谷にテンポよくドライブから得点を許すと、仙台が得点できないままに同点に追いつかれます。

越谷は途中からソープ、シェリフ、落合、田村、鎌田といったビッグラインアップ気味にすることで、オフェンス面、特に落合とマッチアップする仙台の日本人選手のところをついてくるかたちがよく効いています。

一方の仙台、越谷のゾーンディフェンスを攻めあぐねると2Qが始まってから実にOTO直前まで全くゴールを決められず、OTO時点で越谷に10-2のランを作られてしまい逆転されてしまいます。結局そあとも3Pと2Pフィールドゴールをそれぞれ1本ずつ決めるにとどまり何と2Qはたったの7点しか取れない質の低さとなってしまいましたが、ディフェンスのほうは破綻なく遂行できているため、4点のリードにとどめられはしました。

後半もこのまま手をこまねいているわけにはいかないので、なんとかディフェンスの強度はそのままに、オフェンス面で何か逆襲のきっかけを作りたいものですが、藤田 HCの采配やいかに。

3Qは立ち上がりで久しく3Pに当たりのなかった田中がようやく3Pを決めてみせると、バーレルもこれまた暫くぶりの3Pを決め、まずは逆転に成功。しかし越谷も前半から引き続きのビッグラインアップからの落合やソープのペイントアタックなどを決めてきて一進一退の展開となってきました。

しかしゾーンを敷いてくる越谷相手に、バーレルやメインセのポストアップが機能しだすと、オフェンスリバウンドもよく取れるようになりセカンドチャンスポイントも決まりだし、ディフェンスは前半から強度は高く遂行できていることもありじわじわとリードをつけていくと、終わってみればGame1ほどのビッグにはならなかったものの3Qを27-16と一気にまくって7点差に。

越谷も2,865人という今季最高の観客数の中再度逆転を狙っていきたいところだったでしょうが、入りから仙台が神里の3P、オリバーのペネトレイトで5-0のランを作り10点差とすると越谷もたまらずタイムアウト。

タイムアウト明け、今度は仙台がゾーンディフェンスを敷き、動きを見せてきます。この辺はプレイオフ向けての布石でしょうか?しかし越谷もゾーンディフェンスを得意とするチームですから打開法もしっかり把握しているようで、仙台のゾーンのマークのズレを作り出してはゴールを陥れて食い下がり、OTO時点では一時15点に開いた差を9点に縮めてくるあたり、やはり油断はできない手強いチームです。

大勢の観客の前でなんとしてでも勝利を届けたい越谷ですが、残り1分のところでブラッキンスが会心の3Pを沈めてみせるとリードは6点、2ポゼッション差まで詰めてきて、仙台としても予断を許さない状況。

残り30秒強のところで越谷は田村がFTを2つ決め切り2ポゼッションに戻すと、チームファウル数が少ない越谷はファウルゲームの構え。しかしそのファウルをしたい越谷をいなしていなしてファウルをもらったところでメインセがダンクを決めて3Pプレイを成立させたところで勝負あり。Game1に続きAwayの地で価値ある連勝です。

気になった選手:田中
このGameでようやく自らの武器の一つである3Pを沈めることができ、プレイオフに向けて明るい兆しとなりましょうか。ディフェンス力は間違いのない田中ではありますがオフェンス面ではずっと忸怩たる想いを抱えていたのかもしれません。この一本の3Pで吹っ切ることができるといいのですが。

◯最後に

昨季は事あるごとに仙台の前に立ち塞がり、辛酸を舐め尽くさせられてきた越谷は、今季も不倶戴天のライバルと目しておりましたが、レギュラーシーズン最後の対戦を終えてみると、対戦成績は5勝1敗と圧倒することとなりました。昨季あれほど手を焼いたバッツ・ブラッキンスのツインタワーへの対処法が確立できかつ遂行できた選手たちは素晴らしかったですね。

今節の連勝をもって仙台は東地区2位の座をクリンチ、プレイオフクォーターファイナルのHome開催決定を勝ち取ることができました。プレイオフでのブランチの位置や対戦相手は西地区の超混戦ぶりでどうなるものかは最後まで皆目見当がつきませんが、その辺の展望は別の場に譲るとして、Homeでは結構な強さを見せる仙台としてはHome開催は僥倖となりましょう。

とはいえレギュラーシーズンもまだ代替試合が3Game残っております。地区間順位で優位に立つためにもその3Gameも幸いにしてHomeでの開催となりますので、プレイオフのクォーターファイルを含めた Home5連戦を連勝街道で突っ走り、B2優勝B1昇格の悲願を達成すべく、我々も熱く黄援してまいりましょう!

それではまた。

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