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仙台89ers:2021-22シーズン 第24節(3/5,6 Away Game vs奈良 at ロートアリーナ奈良)雑感(バスケットLive観戦)

今節のプレビューはこちら。

◯今節の試合前トピック

まずはこちら。

コロナ禍の影響を色濃く受けた2020-21シーズンでありましたが、知恵を絞ったクラブ経営でB2では3連覇を達成、大変素晴らしいことです。あとは成績のほうに反映させるだけなのですが、今シーズンは果たして・・・。

次はこちら。

我々89ersファン・ブースターにはお馴染みのゼビオアリーナ仙台の雰囲気をバーチャル体験できるようになりました。他クラブを応援されている方ですとなかなかいらっしゃる機会もないかもしれませんが、この機会に「バスケを観る」という点では国内でも屈指のアリーナの様子を是非体験してみてください(沖縄アリーナにはかなり先をいかれてしまいましたけど)。

◯GAME1(3/5 17:00 TO)奈良87仙台94

スターターはこちら。

バーレルが軽く足を痛めて以降、だいたいこのメンバーですかね・・・って、ん?広告が入りましたね・・・。

今GAMEより長らく負傷離脱していた澤邊が待望の復帰、プレイタイムがどれほどになるかはわかりませんが心強いメンバーが一人帰ってきました。

さて、前回GAMEが行えた第21節の東京Z戦では、濃厚接触者判定からの活動停止明けのところ、ケガ人などもありベンチ入りメンバーが最低限の10名で臨むさまざるを得ず、2試合ともどうにかこうにかヘロヘロながらも勝利をすることができました。今節は当事者として熱を出してしまった選手も多数というところがあり、体力的に前回同様ヘロヘロな中でのGAMEになりはしないかと一抹の不安が残ります。ただ今節はベンチ入りロースターは12人で組めているので、タイムシェアがうまくできればそこまでヘロヘロにもならない・・・といいのですが。

立ち上がりは東京Z戦の時のような足取りの重さはあまり見られなく、普段通りのディフェンスができていますし、オフェンスでもシュートをまずまず決められています。しかしそこはやはり3週間ぶりのGAMEのブランクか、ミドル〜ロングレンジのシュート精度はやはり落ちていますし、ボールハンドリングもここは東京Z戦でもそうでしたが、手元からポロポロこぼしてしまうシーンが散見されます。

それでも奈良に大きなランは許さず、少し先を行かれる序盤からやや我慢の展開。そんな奈良に持っていかれそうな展開を引き止めたのが岡田。チームとしてロングレンジの精度が上がらない中で奈良にリードされかけた時の3Pが効果的でした。

1Qはディフェンスの動きも悪くなく東京Z戦でのような破綻は見られず、失点も18点とまずまずの出来だったのですが、2Qになると少し足が止まりだします。片岡の落ち着き払った3Pで抜け出したと思ったところ、そこからマブンガの個人技に手を焼くことに。21-24としたところから11-1のランを作られ32-25と7点のリードとされてしまいます。

結局マブンガにはこのQで8得点を奪われ、前半終了時で7点のビハインドはそのまま変わらず。3週間ぶりのGAMEということで試合感の具合が心配された中でもそこまで大きく破綻していたわけではないのですが、特にオフェンスの不正確さや細かいところでのハンドリングや受け渡しのミスが影響していそうです。

3Qは立ち上がりからオフェンスが少し持ち直した感じになると同時にディフェンスもインテンシティが上がり、1分半ほどであっという間に同点に持ち込みます。奈良もたまらずTOを取るも流れは変わらず、奈良には3Q開始から実に4分半得点を許さず0-14のビッグラン、前半7点リードされていたところを逆に7点差をつけることに成功。ディフェンスがハマった時の仙台は黄援しているクラブながらえげつないですね・・・。

その後は奈良もこの日好調なマブンガの得点や木村、鈴木が3Pを沈めてくるなどしてカムバック、3Q終了時には再び1点のリードを許した状況になってしまいます。同じような形で連続して奈良に3Pを沈められてしまったのはちょっと良くなかったので4Qはその辺のディフェンスを締め直したいところです。

ところで3Q終了間際のところで微妙なジャッジがありました。3Q残り4秒ほどのところで奈良が速攻で攻めるもシュートは外れてタイムアップになってしまうのですが、外れたボールをはたいてしまったメインセのリバウンドに対して一度はゴールテンディングが宣告されるもその後取り消しに。

生で見ていた時はプザー前にメインセがはたいていたように見えていたのでそうだよね、と思っていましたが、繰り返して見直してみるとブザーの後に触っているように見えます。そうなるとこれはゴールテンディング判定でよかったのかも・・・。結果的にはこの判定がこのGAMEの勝敗を左右してしまった可能性はありました。

4Qは立ち上がりから奈良の3Pを止めきれず、1分半ほどで8-0のランを作られ、一気に9点差とされてしまいます。そこから仙台も片岡や岡田の3Pなどで追いすがりますが、追いつけそうで追いつけない嫌な感じに。残り1分半のところでこの日好調片岡の3Pで4点差まで詰め寄るも、直後の奈良のポゼッションで横江が冷静にジャンパーを沈めて残り1分10秒ほどで6点のビハインドを背負ってしまうと、観ている側としては選手たちが活動停止明けの状態で闘っているのを承知してもいたのでもはやこれまで感が色濃くなってしまいます。

しかし選手たちは諦めてなどいませんでした。バーレルのゴリゴリインサイドワークで3Pプレイを成功させるとその直後の奈良のポゼッションを守り切り、片岡と並んで好調岡田がスルスルとインサイドに入り込んでレイアップを決めて1点差、残りは25秒。ここで奈良がタイムアウト、残り時間をじっくり使うべくバックコートからのスローインを選択。

仙台は奈良の攻撃をなんとしても止めたかったところですが結果としてファウルゲームのような形になり、奈良にFTを与えてしまうものの時計は止まります。このFTをマンガーノが1つしか決められなかったところで2点差で残り22秒。タイムアウトを使いフロントコートからの攻撃を選択すると、再びバーレルがインサイドワークからシュートに持ち込み、ゴールはできませんでしたがファウルドローン。これで得たFTをバーレルがしっかり2つ決めきり土壇場でようやく同点に。

FTの成功率が決して良い方ではないバーレルですが、こういうクラッチタイムにはしっかり決め切るところは本当に頼もしい選手です。その後の残り20秒の奈良の攻撃をしっかり守りきってGAMEの行方は延長戦にもつれこみます。

延長に入ってバーレル、オトゥーレがそれぞれ得点しあうと、その後は仙台が粘り強くオフェンスリバウンドをもぎ取っていき、神里が3Pをねじ込んだところでぐっと勝利を手繰り寄せる形に。その後ファウルゲーム気味に来た奈良から得たFTを月野や片岡がしっかり決め切り、リードをそのまま保って活動停止明けという難しいコンディションの中、価値ある逆転勝利を掴み取りました。

気になった選手:岡田
前回の東京Z戦はケガでベンチ入りがなかった岡田は1月の山形戦以来5週間ぶりの出場に。しかしながら、若さゆえなのかブランクを感じさせないプレイぶりで、カレッジ界屈指のオフェンスマシーンぶりを発揮し、今GAMEの実況も大絶賛wの中、キャリアハイの18得点をマーク。

ともすれば奈良に傾きかけた流れを3Pや相手ビッグマンをスルスルと交わしてインサイドへのペネトレイトなどを決めきり断ち切ってくれたことが勝利へと結びついたように思います。

◯GAME2(3/6 14:00 TO)奈良48仙台73

GAME1はチームとしてのコンディションが懸念された中、延長のすえ辛くも勝利をもぎ取ることができました。良くないながらも総力で勝ち切れたのは今後にいい影響を及ぼす・・・といいな。

GAME2のスターターはこちら。

GAME1と変わらず。今一番安定して力を発揮できるメンバーということなのでしょうね。

立ち上がりはお互いディフェンシブで、あまり双方得点は伸びません。その中でも仙台のほうはオフェンスリバウンドが良く取れてはいるのにセカンドチャンスとしてなかなか決められないじれったい状況。ディフェンスの方は奈良のターンオーバーを誘ったりスティールを重ねたりといい形となっています。

拮抗した流れを変えたのが、GAME1で当たりがなかった寒竹の3P。奈良のミドル〜ロングレンジのシュート精度が今一つなのに助けられつつも、ここから仙台がぐっと流れを引き寄せていきます。バーレル・オリバー・メインセの外国籍トリオを中心に0-9のランを作ると一時は10点をリード。しかし奈良も1Q終了間際に連続得点を重ねてきて最後は6点リードで終了。得点こそ17点ではありましたが失点は11点とディフェンスがよく効いている模様です。

2Qも立ち上がりから再びディフェンシブな展開で、2分半経過時点で奈良3得点仙台2得点とお互い我慢の時間が続きます。一旦仙台がタイムアウトをとってちょっと間をとった後から流れは再び仙台は傾きます。その立役者はメインセで、OTOまでの間にミドル、インサイドと4連続ゴールで8得点、奈良を突き放しにかかります。

OTO後は今度はインテンシティ高いディフェンスが炸裂し、奈良の攻撃を連続スティールで阻止すると、ポイントアフターターンオーバーを確実に獲得して更にリードを拡大。奈良はたまらずターンオーバーで流れを切りにくるものの流れは断ち切れず、仙台ディフェンスは24秒バイオレーションに持ち込んだり更にスティールを重ねて奈良に思うように攻撃をさせません。結局は2Q残り30秒までで0-16のビッグランを作り出したことと奈良の得点を8点に抑え込んだことで前半は21点という大差をつけることに成功します。

前半はインテンシティ高いディフェンスが非常にハマっており、これぞ仙台の真骨頂とでも言える内容で、スティールが2Qだけで5本、1Qも加えると計7本という出色の出来。後半はディフェンスはこのパフォーマンスを継続したいところですし、あとはもう少しロングレンジのシュートが決まってくるとかなり理想的な展開になりそうです。

さてさらに勢いに乗りたい3Qですが、立ち上がりは1Qや2Q同様にディフェンシブで、5分経過時点で3-4とお互いにあまりシュートを決め切れない展開。ディフェンスの方は前半同様スティールの本数を重ねて奈良の攻撃機会を阻止するものの、あまりそのチャンスを活かし切れずにちょっとジリジリする感じになりますが、残り3分弱のところから再びメインセ・バーレルのインサイドワークでの連続得点と最後は月野の3Pも飛び出し0-10のランを作ってリードを30点差としてこのGAMEを盤石なものに。

流石にこれだけの点差があるとよもや逆転を喫することはないとは思いますが、何が起きるかわからないのがバスケットボールの怖いところ、最後まで緩めずいきたいところでしたが、4Qの序盤で寒竹の連続3Pが決まるともう勝負の大勢はこの時点で決してしまった感。ディフェンスのほうも最後まで大きな緩みを見せることもなく、4Q途中から出場した澤邊も自らスティールからの久々に得点するなど今後に向けても明るい兆しを感じさせながら、時間をしっかり使ってGAMEをクローズ、アウェイの地で連勝を飾りこれで6連勝、福島とGAME差なしではありますが試合消化数の関係上勝率で上回り東地区2位に浮上です。

気になった選手:田中
田中といえばその3P決定力がクローズアップされることが多いのですが、彼の真の持ち味はやはりこのGAME2に象徴されるように非常にインテンシティ高いディフェンス力なのだと思います。

これまでも相手のキーマンをしつこいディフェンスで封じ込めておりましたし、何よりこのGAMEではチーム15本のスティールのうち3本は片岡と並び最多でした。スタッフ的にはゴールこそ自らのスティールからの2得点だけだったりEFF値もマイナスだったりはしますが、激しいディフェンスというスタッツに残りづらいところでの貢献はとても大きいと思います。

◯最後に

活動停止明けのGAMEということで、前回の東京Z戦を振り返ってみるといささか不安なところはありましたが、果たしてGAME1では苦しい内容で延長戦にもつれ込みながらの勝利、GAME2では持ち味であるディフェンス力をいかんなく発揮しての大勝と、勝利数を上積みすることができたことは素晴らしいの一言。

次節はなんだかんだでいつのまにか西地区1位に浮上していた西宮をHOMEに迎えての対戦です。昨シーズンのプレイオフの対戦で浅からぬ因縁を作ってしまった感もありますが、万全な体制ではない中で練習を重ねた勢いでもって、この先続く強敵との対戦でも一つでも多くの勝ち星を積み上げていってほしいと切に願うばかりです。

それではまた。

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