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仙台89ers:2021-22シーズン 第17節(1/22、23 Away Game vsFE名古屋 at 名古屋市枇杷島スポーツセンター)雑感(バスケットLive観戦)

今節のプレビューはこちら。

試合前トピックは特にありませんのでさっそく今節のGAMEを見て参りましょう。

◯GAME1(1/22 15:00 TO)FE名古屋95仙台69

スターターはこちら。

前回対戦の時と同じですね。やはり寒竹はルーク対策としての起用なのでしょう。

1巡目の対戦は結果的には2GAMEとも競った展開でイーブン。この2巡目もバチバチのディフェンスからリズムを掴んでこちらのペースで進めたいところ。不安な点といえば、バイウィーク明けのゲームはどこかフワッとGAMEに入ってしまうことが多く、結果出鼻を挫かれてそのままズルズルと、というパターンが良く見られるところ。

果たして立ち上がりはその心配が的中してしまったかのようにFE名古屋にいきなり9-2と走られてしまいます。そこから少しずつ盛り返しつつあった4分ほど、寒竹がファウル取られた場面ですが・・・うーん、ジョーンズに引き倒されたように見えますけどもその前に寒竹が押しちゃってますかねー、思わず床を叩いてしまった寒竹がここでテクニカルを追加されてしまいました。

その後も引き離されかけたところをなんとか踏ん張り差を詰めていくのですが、ポストアップからインサイドを突破しようとしたバーレルがファウルを受けバランスを崩して着地した際に足を傷めるアクシデント。歩けるぐらいではありましたがこの後GAMEに復帰することはありませんでした。

そのあと何とか食い下がる中でのメインセとランダルが交錯したプレイ、ランダルがターンしようとしたところメインセの足に引っ掛かってこれがファウルの判定。んーまあ取られてもおかしくはないけれど、ランダルの方から引っ掛かりにきた形だよねこれ。なので判定に不満なメインセがこれもまた床を両手でパンと叩くとまたこれがテクニカル。ちょっとテクニカルの笛が軽いジャッジクルーですね・・・。早くアジャストしないとまずいパターンです。

4点ビハインドで迎えた2Q開始後、一時逆転には成功するなど、お互いが持ち味を見せながら競った展開になっていきます。OTO明け後、FE名古屋がオールコート気味にくると仙台は少し攻めあぐねる展開。そんな中でFE名古屋のインサイドへの切り込みに対する仙台のディフェンスに対して笛を吹かれる場面がちらほら出てきます。

相手の身体に腕を巻きつけたりはもちろん取られて当然なのですが、ランダルと競ってはいたものの特にそれほど接触がなかった(ように見えた)オリバーや、ルークが攻めてきたところでルークに身体をぶつけられたほうの荒尾がブロッキング取られたりというところは、同じようなシチュエーションでFE名古屋側はあまり吹かれていなかったので、ん?と思うようなところも。

それでも前半は1Qでつけられたリードは広げられることなく4点差で終了、ただし互いに40点台のスコアはちょっと仙台のGAMEではないですね、少し点を取られすぎです。ディフェンスも悪くないと思うのですが要所で外されたり、少し緩みを見せたりするのは気になりますし、後半はバーレル不在で苦しいところもありますが、しっかり締めなおしていきたいところ。

しかしながら3Qは入りが悪く、FE名古屋に連続得点を許しリードを広げられ始めます。その中で、インサイドでミスマッチではありましたが、ランダルの肘に突き飛ばされた方の神里がこれもブロッキングのファウル。ちょっとそれはかわいそうでないですか・・・。

それはさて置いても、FE名古屋のディフェンスの前に少しまた攻めあぐねる時間が続き、いい形でのシュートに持っていけません。その一方、ジョーンズやルーク、ランダルのピックアンドロールからのペネトレイトがなかなか止められなくなっていき、じわじわと点差を広げられる状況。なんだかほかのクラブや相手でも、シンプルなピックアンドロールに対してのディフェンスがどこかイマイチなんだよなぁ・・・。

リズムが崩れ出した仙台はターンオーバーも目立ってはいい形で放ったように見えた3Pもタッチが悪くFE名古屋に持って行かれた流れをもはやとどめられません。そこでまたあれ?と思うプレイ、インサイドのオリバーから神里にボールを戻された際、野崎が思い切り手で叩いているのにノーファウルでアウトオブバウンズ判定。これはさすがにどうなんだ。さらにもう一つ、その少しあと、クウェリのゴール下でのプレイ、「両足」でポンポンと2歩歩いたプレイも笛は無しでしたがそれはないよ・・・。

と、少し首を傾げたくなるジャッジはありながらもそれ以前にリズムが崩れた仙台はすっかりFE名古屋の勢いを止められず20点のビハインド。久々の魔の3Qが発現してしまいもはやこれまで感。1巡目は3Q途中での20点差をひっくり返したとはいえ、3Q終了時は13点差まで詰めていたわけなので、その時より状況はさらにきついですね・・・。

と思っていたら4Qスタートから1分ほどで仙台が連続得点で一気に7点を詰め、お?もしかして?と思ったのですが、ジョーンズにあっさり3Pを返され流れを断ち切られると、OTOを前にメインセがファウルアウトに追い込まれては、正真正銘もはやこれまで。

そのあとで、石川にマッチアップされていたオリバーがオフェンスファウルをとられたシーンがあったのですが、さっきのランダルに肘で突き飛ばされた神里のディフェンスは神里がファウルだったよね・・・などと言ってもこれだけのリードを作られては詮無きこと。最後の2分ぐらいはもはや集中力も切れてしまったか、面白いようにFE名古屋に得点を重ねられては95失点、26点差の完敗です。

気になった選手:寺沢
加入してからの数試合、少し連携面で今一つなところはありましたが、このGAMEではだいぶ馴染んできて2Qで追撃ムードを醸し出す連続ゴールや、随所でのハッスルプレイは今後を期待させるものでした。オリバーからのアリアープパスは決めることはできませんでしたが、ダンクで決めてくれたらカッコよかっただろうなあw

◯GAME1(1/23 15:00 TO)FE名古屋74仙台69

スターターはこちら。

バーレルが負傷欠場なのでメインセ起用は当然でしょうが、その他のメンバーは変わらず。

GAME1は思わぬなのか必然なのかの大敗を喫してしまった上にバーレルを負傷で失うという泣きっ面に蜂状態で臨むGAME2ですが、暮れの越谷戦の如くバーレルの不在を全員でカバーしてFE名古屋相手に一矢報いる、いやGAME1の借りを返す闘いを見せてほしいところです。

GAMEは序盤からGAME1で厳しめにファウルを取られていた影響が残っているのか、ちょっとディフェンスを強めにいけなくなっている感じが見えます。そんなところもあってルークやランダルのインサイドワークを中心に得点を重ねられFE名古屋に先行を許すあまり良くない雰囲気。

ただ5分ほど経過した時点でGAME1と少し違う雰囲気に気づきます。この日のジャッジクルーはハッキリと叩いた、触った、身体をぶつけた、というところではファウルをもちろん取りますが、少しぐらいのコンタクトはGAME1のように簡単にファウルの笛を吹きません。うーんこのファウル基準のブレたるや・・・。

その辺仙台も気づき始めたのか、少しずつディフェンスの強度を増していくと、GAME1ではあまり誘えなかったターンオーバーを誘発し、反撃ムードがでてきて1Qはイーブンまで持ち込むことに成功。

 2Qも引き続きディフェンスは良くできているのですが、どうもオフェンスのほうが細かなミスやターンオーバー、シュート精度の悪さからなかなか得点できない時間が続き、FE名古屋に10-0のランを作られてはGAME1の3Qを思い起こさせるような嫌な感じになってきます。

その悪くなりかけた流れを断ち切ったのはメインセ。バーレル不在の中、自らに課されたタスクに忠実に、インサイドワークの強さを見せて、ゴールをねばり強く陥れていきます。

そのメインセの頑張りで一時は1ポゼッション差まで詰め寄れたのですが、ディフェンスが少しまだ緩いところがあってルークのインサイドワークで得点を重ねられたり、オフェンス時にはターンオーバーでみすみす攻撃の機会を手放してしまっては追撃しきれず、5点リードされての折り返し。

GAME1と違ってファウルの笛はあまり吹かれないのですが、オフェンス時のターンオーバーの多さがどうも気になります。ターンオーバーが多い時は仙台の持つ悪癖の一つの自滅癖発動のパターンでもあるのがとても気になるところ。

後半、GAME1とは違うこのGAMEのジャッジに完全に気づいたか、仙台がディフェンスのギアをぐっと上げてきます。荒尾が連続ブロックを決めたりなどでFE名古屋になかなかいい形でのシュートを打たせないと、バイオレーションも多く誘うことに成功します。

しかしこのGAMEはオフェンスがどうもいけません。ターンオーバーを多く誘うことができているのに、それをなかなか得点に結びつけることができないばかりでなく逆にターンオーバーをしてしまうなど少しイライラする展開になってしまいます。

結局インテンシティをあげたディフェンスでFE名古屋のオフェンスを8点に封じることができたものの、あまりの拙攻で13点しか上げることができず、同点止まりで逆転のチャンスをみすみす逃してしまい、これが結局最後まで響く形になってしまいました。

4Qもいきなりつまらないターンオーバーからはじまってしまい、追撃ムードに水を差してしまうと展開は一進一退、というよりターンオーバーを誘ってもこちらもターンオーバーやタフなシュートセレクトからのミスでポゼッションを返すという、悪い意味で相手に合わせてしまう状況では勝てるGAMEも勝てません。

結局ターンオーバーを繰り返してみすみす得点チャンスを手放すうちに残り1分切ったところで1ポゼッションのリードを許したところで、同点を狙ったオフェンスもフリーの3Pをオリバーが決めきれないという今GAMEの拙攻ぶりを象徴した結果に。その後の少ない残り時間、ファウルゲームにいかざるを得なくなってはFTを確実に沈められてジ・エンド。獅子奮迅の活躍だったメインセのシーズンハイの33得点も報われぬ、試合運びに課題を残す悔しい敗戦となってしまいました。

気になった選手:荒尾
バーレルが欠場とあっては、プレイタイムが増えるのは必定でしたが、特に後半の出来は出色でした。バーレルやメインセのお株を奪うかのように相手のシュートをブロックしまくる鬼神のような働きを見せてくれた実に頼もしい我らが「荒尾先輩」、このGAMEで4本のブロックを決める大活躍でした。

◯話題のアレ

さてGAME2の試合も大詰め、残り40秒ほどのところFE名古屋がリードを広げようかというジョーンズFT前のこと。もうタイムアウトが残っていない仙台が、その時間をうまく使って作戦を指示すべくベンチが選手たちを呼び寄せたところ、あれ?青い選手がいる?・・・ってちゃっかりハドルに混ざろうとしている石川の姿が。石川もようやるわwと思わず苦笑いのシーンでした。

そうしたらばツイッターなどではこの石川の行為に仙台ブースターやファンからは大ブーイングが巻き起こってしまい、あれれ、そうなっちゃうかー、という感じに。

最終盤で突き放されようかというところで逆転を願っている仙台ブースター・ファンの心境としては「何してくれてるわけ?!」と思うのは正直理解できますし、結局は敗れてしまったこともあり、その気持ちを全く否定などできません。

石川は時折見せるフロップにも見える絶妙なディフェンスや理不尽なタイミングでぶち込んでくる3Pなどで厄介この上ない選手なこともありますから、感情として少し面白くなく思っている方も多いのでしょう。が、そうした感情をちょっと置いといてアレはなんだったのか?ということをワタクシなりの見解を示したいと思います。

まず大前提として、あの時はタイムアウトではなくFT前でクロックが止まっていたタイミングで、オンコートの10人はペイント外ならばどこにいても別に構わない、ということです。それを仙台が作戦タイムに利用しようとしたものに石川がついていっただけで、ついていってはいけないというルールももちろんありません。

残り少ない時間、僅差の戦いで相手が逆転での勝機を見出そうとするならばそれを少しでも阻止しようとするのは当然なこととは思うので、石川もああいった行動に出ただけと言えます。あの場面、勝利への執念を双方見せたシーンであると思いますが、多少小狡いことをしてでも絶対に勝つんだ、というそういうちょっとしたところで気持ちが上回っていた相手に最終的にこちらのミスが誘われてしまったのかなぁ、という気がしなくもありません。

正しいバスケットを追い求める理想は崇高でありその点ブレる必要はまるでないので貫き通してほしいという気持ちはありますが、そこは勝負事、勝利を掴むためには清濁併せ呑むことも時には必要なのではないかな・・・と以前も書いたような気がしますが、個人的には思います。

もっとも、互いに対戦相手をリスペクトしてフェアにクリーンに闘おうよ、ということを考えた時には石川の行為は些かお行儀の良くないものではありましたけどね。お行儀が良くない行為なのであまり見られるものではないですけど、NBAなどでは時折似たシチュエーションを見かけることはありますね。あとお行儀が良くないといえば、藤田HCが時折興奮のあまりタイムアウトと同時にコート内深く入って歩き回ったりすることがありますが、アレも結構・・・ねw

なので、今回の出来事には仙台側のネガティブな反応が強めだったのはまあまあバスケを見てきた者としては少し意外でしたが、それはできるだけ仙台ファン・ブースターの内輪だけでとどめておきましょう。相手方にぶつけても不毛なだけで何にもいいことないですしぶつければそれはただの中傷になっちゃいますから・・・。

ただあのネガティブな反応の裏を返せば、仙台を黄援している皆様は心の底から、真剣に仙台の勝利を願っているんだなぁ、と改めて感じ入ったところもあり、そこはとても頼もしくもありましたよ。

(´-`).。oO(ワタクシ、散々物分かりのいいおじさんぶったことを書いていますが、ワタクシ自身過去に散々やらかしてきましたし、今でもツイッターとかで直情的な物言いしては反省と悔恨を繰り返すばかりなので自分に対する戒めでもあるのです・・・隙あらば自分語りですみません・・・)

◯ジャッジのこと

GAME1をリアルタイムで見ていた時は、随分とジャッジに偏りがないかこれ?と思いながら見ていたわけですが、レビューを書くにあたりもう一度止めたり戻したりして見てみると、多少仙台側に厳しかったかな?ぐらいで思っていたほど偏ってはいなかったな、という感想になりました。

でも「え、それ取られちゃうか」というぐらいちょっと軽くテクニカルを吹くようなクルーだったことから、仙台としては1Qで2つテクニカル取られたのが良くなかったかも。それではクルーの心象的に仙台側のファウルをしっかり見ようとなるのもある意味必定です。

ただGAME1のところでも書いた、ランダルが肘を使って神里を突き飛ばすも神里のブロッキング判定、野崎が神里を叩いたのにファウルにならず外に出たボールがアウトオブバウンズ判定、クウェリのピョンピョントラベリング見逃し、この3点だけは単純に誤審でないですか?と思っておりますけどね。

一方GAME2になるとGAME1のような基準で笛を吹かなくなっていて、相対的にFE名古屋の方のファウルが多く取られていたような感じに見えました。GAME2もFE名古屋が辛くも勝利しましたが、もし仙台が勝っていたならば、FE名古屋側からジャッジへの不満が噴出したのではないだろうか、という気すらするジャッジ基準のブレの大きさでした。

ジャッジクルーといえどもそこは人間のやることで、完璧にこなすことは本当に難しいということは理解しています。でもやはり同じ節の中でジャッジ基準がブレないようにしてほしいですし、誤審はできるだけ無くしてほしい、というのが偽らざる今の心境です。

◯最後に

B2タイトルや昇格の座を争う相手に対して、少なくとも1勝、あわよくば連勝も・・・という意気込みを戦前は持っていましたが悔しくも連敗を喫してしまいました。双方に力の差はそこまでないように思うのですが、GAME1ではバーレルを途中で失い後半にはすっかりバランスを崩してしまったのはともかく(それでも前半は互角の展開)、GAME2では後半は仙台がバッチバチにディフェンスでFE名古屋を締め上げたのに、いわゆるクラッチタイムでのターンオーバーなどのミスの多さや、イージーに見えたシュートを決めきれないなどオフェンス精度の悪さが勝利を手放すことになった要因でしょう。

バーレルの負傷具合では次節出場するかどうかは微妙なところ。ただ、バーレルが不在だった暮れの越谷戦でも、このGAME2でも出場選手一人一人が集中して自らのタスクをこなして対戦相手を苦しめることができたのも確か。今節まろび出たオフェンス精度の悪さという課題も言ってみればまだまだ伸び代でもあります。

次節も全員が一丸となってそういった課題を少しでも克服し、福島、FE名古屋に追いつき追い越せるよう勝利を目指してほしいですね。

今回は少し長くなってしまいました。それではまた。

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