仙台89ers：2023-24シーズン　第23節（2/10、11 Away Game vs 富山 at 黒部市総合体育センター）プレビュー

◯これまでの仙台

第22節のレビューはこちら。

強豪対戦月間の連敗をHome広島戦でSTOPさせ、再び白星を積み上げようと挑んだ前節のWeekDay GameではB2時代からのライバルクラブ群馬にあと一歩及ばず惜敗。先の名古屋Ｄ戦同様、クロスゲームを勝ち切れなかったのはちょっと残念。これで借金は7、群馬や秋田の背中が少し小さくなってきたと同時に後ろからは北海道の足音が聞こえ始めていますし、ワイルドカードでも1Game差とはいえ順位が一気に下がってしまいました。

ここからシーズン終盤に向けて残りGameも少なくなってきましたが、前節のような拮抗したGameは今後も少なくないと思われるので、一つでも多くの勝ちを拾えるようなしぶとくしたたかなチームとなってほしいところです。

◯富山グラウジーズ

bjリーグ時代にしのぎを削ってきた相手ですが、Bリーグ発足後はしっかりとB1に定着している中堅どころのクラブと言えましょうか。過去2度のCS進出を果たしています。

現在はCS進出していたころと比べるとチーム状態が低迷気味で、昨季は仙台などとともに残留を争う形となりますが、終盤やや持ち直した仙台に対して最後まで残留争いに苦しみ、最終節で横浜BCに連勝してなんとか残留を達成。

昨季の中心選手だったインサイドの番人スミスは名古屋Dへ移籍、替わりに滋賀から得点力の高いブバを獲得。しかし、ベテラン外国籍のガドソン以外の外国籍選手で苦労しているようで、ブバが一時期負傷で離脱していたり、ヘソンも現在IJリスト入り、ヘソンの代わりにはミラーが加入。またアジア枠のエドゥーが現在離脱中で、ここも富山にとっては痛いところか。

日本人選手ではかつてのエースガード宇都が帰還していますが、ミニッツはそこまで多くもなく、伊藤や喜志永とシェアしている形。またベテラン水戸や小野がともにチームを下支えする中、マーフィーJr、上田といった若手がミニッツを伸ばしている模様。

HCは仙台でかつてプレイ、チームを率いたこともある高岡氏が昨季途中の就任をへて今季は開幕から務めていましたが、先日解任ではなく退任、庄司氏がHCに就いていますが、スーパーバイジングコーチの桜木ジェイアール氏が実質的にチームを率いています。

いつものように仙台⇔富山として主要チームスタッツを比較してみましょう。

PPG：78.3⇔73.5
FG%：43.6%⇔44.8%
APG：20.5⇔17.0
OFFRTG：106.1⇔100.2
OPP・PPG：80.4⇔85.0
RPG：40.5⇔35.6
DEFRTG：109.0⇔115.8

やはり富山の低迷ぶりが如実に現れていて、スタッツ的には仙台のほうが概ね上となっています。

○今節の展望

スタッツ的にみると仙台のほうが今季においては地力が高いように見えますので、慌てず侮らず、いつもの自分たちのスタイルを貫けば結果はついてくることとは思います。

しかしに富山は90点超と爆発力を見せたGameも散見されるので、やはり仙台としてはディフェンスをまずしっかり強度高く進めたい。インサイドではいつもいつもで申し訳なさすらあるゲルンの奮闘とリバウンドはやはり大事。

オフェンスの方は阿部、ブースが中心となるのはいつも通りになると思いますが、ここに復帰のトーマスがどこまで絡んでこれるか。前節は序盤はシュートタッチがやはり今一つだったところも、終盤で3PやFTもしっかり決めてくれていたので本領発揮に期待したいところですが、まだ早いかな・・・。

あとは宇都はじめ、富山のPG陣に思うようにゲームメイクをさせないよう渡辺、小林、澤邊の活躍にも期待。オフェンス面では渡部が活躍を見せるようだとチームとしてもかなり楽になれるのですが、ここ最近調子は上向き気味かと思いますので、期待したいところ。

今節は富山のメインアリーナである富山市総合体育館ではなく、黒部市での地方開催。富山もいつもとは違う会場でいつもとは違う気持ちで勝利をめざして激しくぶつかってくることでしょう。仙台も勝率5割という目標達成のためにはもうこれ以上負けられない闘いですので、非常に熱い戦いになりそうです。

ワタクシ今節は昨季の富山戦に引き続き、現地にてダイキエンをしにまいります。今節はちらほら現地に行く、という方をお見掛けするので非常に心強い限り。とはいえ仙台から行くにはやや遠方でもありますから、画面の前でダイキエンをされる方が多数かと思われますが、皆様も勝利を願う念を黒部の空に飛ばしてください！みんなで勝ちに行きましょう！

それではまた。