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仙台89ers:2023-24シーズン 第22節(2/7 Away Game vs 群馬 at オープンハウスアリーナ太田)雑感(バスケットLive観戦)

第22節のプレビューはこちら。


◯試合前トピック

・トーマスインジュリーリストから復帰、マーフィー退団

まずはこちらのリリース。

Thomas is back、まずは慎重に負傷の治療・回復を図っていたトーマスが満を侍してインジュリーリストから抹消、今節から復帰の運びに。スコアリングの面で阿部とブースのほかに個のスキルで打開できる待望のエーススコアラーの復活です。スコアリングの面で大いに期待ができるトーマスですが、相手のエース級外国籍SF/PFの選手を封じ込めてみせるディフェンス力も見逃せないところ。復帰はバイウィーク明けかと思っていましたが、1Gameでも早い復帰でGame感覚を取り戻してもらおうという思惑があるかもしれません。

そしてトーマスが復帰となると・・・こういうリリースになりますよね。

わかっていたことではあるけれど、やはり寂しい。長く仙台89ersを黄援していらした皆さまも概ね同じ気持ちではないでしょうか。何しろエリック・マーフィーといえば、仙台が B2を闘っていたころ、昇格を争うライバルの一つである福島の中心として対峙、特にそのシュート力の前には幾度も煮湯を飲まされてきた選手。それが今こうして仙台の一員としてイエローのユニフォームを身に纏い、共に闘うことになるとは当時誰が想像したでしょう。

トーマス不在の穴を埋めるには十分だったかと言われると、今季当初の負傷の影響もあったか、かつての福島所属時ほどのキレではなかった気がしますし、かつてのような強力なスコアリングはできなかったかもしれません。しかし加入直後からもうずっとこのチームにいたかのような馴染みぶりは少し感動的ですらありました。

ここ最近は得意の3Pもようやく決まるようになり(福島の頃はひたすら外れろと思っていたものですw)、ようやくその持ち味を発揮しだしたと思っていただけに、本当に仕方がないのですがここでの退団が寂しすぎるのです。もっと「仙台89ersのエリック・マーフィー」を見ていたかった・・・。

今後はすでに獲得が噂されるクラブも小耳に挟んでいますが、いずれのチームに所属するにしても、息災で活躍されることを願うばかりです。ありがとう、エリック!


今節も執筆時間の都合上、短評バージョンでまいります。


◯Game(2/7 19:05 TO)仙台79群馬81

スターターは以下の通り。トーマスがロースター復活も、岡田、ヤン、青木は引き続きロースター外で今節も9人での闘い。

・渡辺の3Pがよく決まり先手は取れたが、1Q途中から群馬のディフェンスの圧の前にシュート精度が落ちる。阿部がやはりマークされていてタフすぎるショットを打たされてはなかなか決められない。
・ディフェンスでは群馬のキーマン、ジョーンズのアタックがなかなか止められていないのは気がかりだがディフェンス自体の強度は高く、群馬からターンオーバーを誘えているのは良い感じには見える。
・復帰のトーマスはさすがにまだシュートタッチが今ひとつ。ここは少しずつとりもどしていければ、と思うもディフェンスのほうで2Qの早い時間に2ファウルをおかしてしまいファウルトラブル気味に。
・群馬がジョーンズ、ベンティルの高いオフェンススキルで仙台を引き離しにかかるも、仙台側も我慢ができていて、点差をつけれられかけてもしぶとく食らいつく展開。特にここ何試合か少しタッチがよくなかったブースにタッチが戻り、得意のペリメータージャンパーでつないでいく形。
・しかし群馬もディフェンスの圧はGame開始から強く、仙台も度々ターンオーバーを誘われては1Qでついた3点差がなかなか縮められない。 
・後半は入りから互いのディフェンスの圧が高い中仙台がいったん追いつくと、その後はリードチェンジが繰り返される展開に。
・群馬は仙台ディフェンスなど意に介さないようなジョーンズ、仙台は阿部とブースのコンビネーションを中心に得点を重ねる。仙台はベテラン片岡のディフェンスが光る。
・同点で迎えた4Qも、3Qと変わらずリードチェンジを繰り返すひりひりする展開がクラッチタイムまで続く。
・残り1分少しのところでブースの3Pがヒットすると仙台このGame最大の5点リードをメイク。しかしそこから群馬ベンティルが出色の働きで連続3Pを決めてみせ一気に逆転、そのうち後者の3Pには激しくディフェンスに向かった澤邊が痛恨のシュートファウル。ベンティルは出場数の関係でランキングには入っていないが、3P%が非常に高い選手だったというのはGame終了後のスタッツで確認。
・3点ビハインドの中、残り16秒からのデザインプレイで同点を託したブースの3Pはむなしく外れるとそのまま群馬は2点を追加、最後は阿部のブザービーター3Pが決まるも時すでに遅し、群馬が最終盤でつくったリードを守り切って仙台は悔しい敗北に。

◯最後に

最後の最後までどちらに転ぶかわからないクロスゲームとなりましたが、先の名古屋D戦に引き続き惜敗という結果。名古屋D戦のように最後の最後で慌てて自ら勝機を手放したわけではなかったですが、ちょっとしたミスからまたしても勝利が手の中からするりと逃げていってしまいました。

とはいえ勝負の綾となったトーマスのハイローパスのズレも、4Qの澤邊のシュートファウルも、前節広島戦のように最後まで勝利を目指してアグレッシブにオフェンスにディフェンスにいった結果のミスととらえておりますので、選手たちを責めることはできません。それでも正直言うと勝てた、勝っておかないといけなかったGameだったとは思いますが、こうしたクロスゲームを勝ちきる力は残りシーズン1/3の伸びしろと捉えましょう。同じ負けるでも先の宇都宮戦のような何をやりたいんだかわからないうちに40分が過ぎていた、などというよりは万倍ポジティブなGameでした。

主要チームスタッツは以下の通り。

PPG:78.3→78.3
FG%:43.7%→43.6%
APG:20.4→20.5
OFFRTG:106.1→106.1
OPP・PPG:80.4→80.4
RPG:40.7→40.5
DEFRTG:109.0→109.0

どのスタッツともGame前とほぼいっしょ、これまでのスタッツ通りのGameだったということになりました。しかもPPGがスタッツ78.3→実際79、OPP・PPGがスタッツ80.4→実際81というのもなかなか面白い結果。負けたのは悔しいけれど。

しかしながらやはりPPGとOFFRTGがじわりじわりと下がりつつある一方、OPP・PPGとDEFRTGが上がりつつあるのはやはり気になるところ。トーマス復帰を機にバイウィーク明けに向けてDEFにテコ入れするのかOFFにテコ入れたするのかは今後注目のしどころです。特に前回コテンパンにやられた宇都宮はまだ3戦残っていますし、宇都宮だけでなく、なかなか歯を立てられずにいるA東京も1つ残っています。これらの強豪相手に今季のうちになんとか一矢報いたいものです。また群馬とは最終節で再びAwayの地で対戦、ここで今節の借りをしっかり返してやりましょう。

代表ウィークにともなうバイウィーク前最後の対戦の次節はAwayで富山と。bj時代に鎬を削ってきた相手ですが Bリーグでは初年度に残留決定戦、昨季は序盤の苦しい時の対戦で接戦の中1勝1敗とそれぞれ連敗を脱出し残留のきっかけとなるなど結構因縁深いクラブ。今季はやや明暗が分かれてしまっている感はありますが、向こうも仙台には負けていられないと残留に向けて意地を見せてくることは想像に難くありません。調子のなかなか上がらない相手からしっかり勝利をもぎ取れるかどうかが非常に重要な対戦になりましょうが、現地、画面の前からダイキエンを送ってまいりましょう!

それではまた。

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