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仙台89ers:2023-24シーズン 郡山市・金田建設サポーティングマッチ 第11回TOHOKU CUP IN FUKUSHIMA(9/16〜18 at 宝来屋郡山総合体育館)雑感


今大会のプレビューはこちら。

◯大会前トピック

・2023-24シーズン決起集会開催

今季突入の狼煙ともなるTOHOKU CUPを直後に控え、例年開催されている決起集会が9/14に開催されました。過去の開催はバンケットホールや映画館を利用したファンクラブ会員に対するクローズドなものでしたが、今回はオープンイベントスペースを利用して、ファンクラブ会員だけでない方も観覧できる、かつて決起集会とは別に行っていたシーズン壮行会とコンビネーションされたようなスタイルでした。なお、ファンクラブ会員については着席権の販売が行われ、以外の方は立ち見というスタイルでの差別化は図られていました。

決起集会のほうはワタクシ実は仕事の都合上観覧できませんでしたので、当日の雰囲気はどうだったのかはさすがにわかりませんが、選手全員が登壇のうえ、ユニフォーム姿をファン・ブースターの前で初披露。イエロー、ホワイト、グリーンを身に纏った選手を見た現地の方々の感想を拝見しますと、グリーンが結構評判よかった模様で、Xでは「グリーンのレプリカ買うことにした!」とか「長崎戦いかないと!」という声が結構見られましたね。なぜ長崎戦かというと・・・。

今季最初の「SENDAI GREENデー」と銘打たれたこの節、来場者にグリーンユニフォームのプレゼントがあるのでした。オーセンティックやレプリカは現在販売予約受付中ですが、これでもOK、イナフ!という方はお誘いあわせの上ぜひご観戦ください。

◯1回戦(9/16 16:30 TO)仙台77山形70

今GameのBOX SCORE→こちら

スターター発表前に以下のリリースがあり、岡田は帯同しているものの、コンディション不良につき今Gameはエントリーせず、ということに。おそらく2日目3日目にGameがあってもエントリー外になりそう。

岡田エントリー外の中、1回戦のエントリーメンバーとスターターはこちら。スターターには新加入の阿部が早速名前を連ねているあたり、すでにチームとよくフィットしていそう。小林、青木同様仙台でブレイクしてくれるといいな。

Gameの立ち上がり、仙台の方が外角シュートのタッチが悪く山形に先手を許す展開。ディフェンスの方は特に悪くはなく、スティールやターンオーバーを誘えてはいる分、今季もシュート精度の悪さという課題はついて回るのかもしれない・・・。山形の方はかつて仙台でもプレイしていたことがある白戸が流石の出来で、仙台へ恩返しプレイを許すグヌヌな状況。とはいえ我慢のディフェンスはできていて、一時の7点のリードを許すも少しずつ差を縮めて期待の新戦力阿部の3Pなどもあって1Qは13−16で終了。シュート成功率が30%いっていないんでないかと思われるピリッとしなさは公開での初のGameとはいえちょっと心配。

2Qもお互いに点を取りきれない、双方ディフェンスを頑張る重たい展開が継続。しかしそのディフェンスの我慢比べで上回ったのが仙台。しっかり守り切った後に渡部やヤンの3Pが入り出すとじわりじわりとリードを広げて、このQの山形の得点を9点に抑えてみせると37−25と12点のリードを作って前半が終了。

1Qでのシュートの入らなさが大変気になる出来でしたが、2Qに入ってインテンシティの高いディフェンスでリズムを作ると、今季の活躍が期待される渡部とヤンが躍動を見せて山形を一気に引き離すことに成功。ただブースのロングのタッチが今ひとつなのと、山形もディフェンスがいいのでちょいちょいターンオーバーをしてしまうのはNo Good。後半に向けてはディフェンスのインテンシティはそのままに、もう少しオフェンス精度をよくして行きたい。昨季同様オフェンスが湿りっぱなしではこの先のリーグ戦シーズンインも少し思いやられることになってしまうので、ギアアップができるでしょうか。

と言っている側から後半の立ち上がりから仙台の得点ペースが上がりだし、ブースの3Pもようやく決まるなどでスルスルとリードを広げていきます。しかし山形も白戸の個人技などで食い下がると、ペースが上がったかと思った仙台のオフェンスもまた滞り始めてリードは12点からあまり広げることができません。ただ山形の得点源であるベルを4ファウルとファウルトラブルに陥らせることには成功し、山形のオフェンス力も削ぐことはできています。良かった出だしから再び少しオフェンスが湿った感じとなるも、獲得したFTをきっちり決めて繋いでいくと58−41とリードを少し広げて3Qが終了。

4Qはこのままリードを広げてB1クラブとしての貫禄を見せて欲しかったのですが、山形期待の新星岡島のアタックが決まる一方、再び外角シュートがなかなか決まらなくなるなどでむしろ少しずつ差を詰められはじめます。ここから仙台新加入のゲルンがインサイドで体を張ってリバウンドを取れば、ディフェンスではスティールからのファストブレイクでダンクを叩き込むなどの大活躍。これに呼応するかのようにブースも2連続3Pを決めるなど一時は19点差までに広げます。これで盤石かと思うも、このGameで出色の活躍をみせる岡島や古巣相手の白戸の得点などで山形が怒涛の反撃を開始。仙台がどうにもピリッとしないオフェンスで決めきれずにいるとフィンケの3Pプレイ、エースのベルに3Pをねじ込まれるなどで残り1分で6点差までに詰められる窮地に陥りますが、そこからなんとかディフェンスを踏ん張って山形のオフェンスを凌ぐと最終的なスコアは77−70でフィニッシュ。危なかった。

仙台にとっては有観客での初めてのGameでしたが、昨季からの課題でもあるオフェンス精度の悪さが出てしまった部分はちょっと気になるところ。ディフェンスについては岡島にやや手を焼いてしまっていたところがありますが、似たようなスピードあるPGの千葉J富樫、横浜BC河村、名古屋D斎藤などが多数ひしめくB1においてはその対応は改善が必要なところかもしれません。ただそれ以外のディフェンスはよくターンオーバーを誘ったりスティールしたりなどインテンシティの高さは示せていたので、ここは今季も継続してほしいところです。

気になった選手:渡部
今季の推し選手でもあるのでまずはピックアップ。今Gameでは前半に欲しいところでの2本の3Pを決めるなど、やや決定力に欠いた今Gameの仙台の中でもいい活躍を見せてくれました。後半は少しプレイタイムが少なかったものの、今季の仙台はやはりこの人の覚醒と活躍が必要です。臆することなくどんどんアタックしていってほしいですね。

◯準決勝(9/17 14:30 TO)仙台86福島80

今GameのBOX SCORE→こちら

準決勝のエントリーメンバーとスターターはこちら。

やはり前日に引き続き岡田はエントリー外、また澤邊が1日目でどこか痛めたかアップに参加しておらず、エントリーはされているもののおそらくDNP。ということで昨日のスターターからは澤邊に替えて小林。シーズンもちょいちょいお目にかかるであろう2ガードでまずはディフェンスから、という形でしょうか。

今大会をホストするクラブだけに、Game開始前から会場の雰囲気はほぼ福島の応援といった感じのいわゆる「完全アウェイ」状態ですが、その雰囲気に飲まれてはいけません。しかし雰囲気に飲まれたわけでもないと思うのですが、1回戦同様いい形でシュートを放ってはいるのですがシュートタッチがあまり良くなく、福島の速いトランジションに先手を取られてしまいます。その少し苦しい中で片岡が気を吐くように3Pを連続で決めて味方の奮起を待つ展開。しかしその後も仙台の調子はなかなか上がって来ずに、福島のファストブレイクに競りに行ったトーマスがアンスポーツマンライクファウルを取られるなど流れは悪いまま。一時は8点のビハインドを背負いますが、ここで新加入のゲルンが存在感をみせ、1回戦同様ゴール下で身体を張ってしぶといリバウンドを掴んでセカンドチャンスからの得点、ファウルドローンからのFTを決めるとじわりじわりと追い上げると15−19の4点ビハインドで1Qは終了。

良くないなら良くないなりにゲルンのインサイドワークで活路を見出しつつある仙台でしたが、2Qではディフェンスの方で福島のオフェンスをしっかり凌ぐと渡部・ブース・トーマスの得点で一旦は逆転に成功。しかし福島もフィリピンから新加入のボリックの正確なシュート力で再びリードを作っていきます。このボリック、フィリピンリーグでは1Gameで50得点したことがあるという触れ込みも納得のプレイぶりです。2Qもゲルンのインサイドの踏ん張りで繋いではいるのですが、どうにも外角シュートが入らない歯痒い展開が続き、ビハインドをなかなか詰めることができません。シュート精度の向上はやはりそう簡単には改善できない模様で、そのままビハインドは4点のまま前半が終了。

1回戦に引き続き、どうにもシュート精度が上がらず、加えてトーマス・ブースの外国籍勢の調子も今一つな中、ゲルンがインサイドで奮闘することでなんとか繋いでいる感じになっているのはちょっと辛い。外角シュートも形はいいので後は決めるだけなのですが、そこがなかなか簡単にいかないというところでしょう。一方、ディフェンスも福島の速いトランジションやエチェニケの存在感に手を焼いている感じはありますが、そこまで悪い印象はありません。しかしながら1回戦での岡島への対応同様、ボリックのようなクイックネスのあるPGへの対応で後手を踏むのは要修正でしょう。

3Qはトーマスの調子が少し上がってきますが、エチェニケもゴール下で流石の存在感を見せるなどして一進一退の展開でビハインドはなかなか縮まりません。しかしディフェンスのほうで仙台が少しギアを上げるとオフェンスも少しずつリズムを取り戻し始め、渡辺の3Pシュートから同点に追いつくと、渡部がいいアシストや自らの巧みなシュートで仙台にリードをもたらします。やはり今季はこの人に頑張ってもらわないといけませんねwしかしその後はまたシュートを決めきれない状態に陥ると、ファウルトラブル気味の仙台からボーナススローを獲得した福島に着々と得点を重ねられますが、4点のビハインドはなんとか詰めて59−59の同点で3Qが終了。

どうにも要所でシュートを決めきれずなかなか苦しい展開の仙台ですが、仙台にグッと流れを引き寄せたのはベテラン片岡。4Qの頭から2連続3Pで流れを作ります。しかし他の選手が4Qに入ってもシュート精度が悪いままであまりピリッとせず、リードを広げることができないどころか、福島の反撃にあっては競った展開を余儀なくされてしまいます。そしてその競った展開の中、福島のファストブレイクに競りに行ったトーマスがちょっとジャッジもどうなのかなと思うようなファウルを取られるとこれに異議をアピールしたトーマスがテクニカルファウルとなってしまい無念のファウルアウトと仙台にとっては不利な状況に陥ります。この状況に気持ちが上がったか、仙台もここでようやくお目覚めしたかのように、ディフェンスのギアがまたググッと上がるとブースの3Pもようやく決まるなどでリードを6点にまで広げることに成功。しかし福島もホストとして黙っているわけもなく、アヴィナーカスがブースに対抗するかのように3Pを連続で沈めるなどして差を一気に詰めてくると残り1分では仙台のリードはわずか1点。しかし終盤調子を取り戻したブースが3P、インサイドでの競り合いでの得点などで福島を突き放すと、福島をファウルゲームに行かざるを得ない状況に追い込みそのままリードを保ってなんとか勝利をもぎ取りました。

今Gameも1回戦同様86点というスコアの割にはオフェンスの湿り具合が気になるGameとなってしまいました。ただそういう苦しい中で、新加入のゲルンやベテラン片岡が繋いでくれたことで、最後の勝利に到達することができたように思います。昨季からの課題であるシュート精度の悪さについては一朝一夕に改善できるものではないのかもしれませんが、特にフリーで放ったシュートならば確実に決め切ってほしい。それができなければ今季のB1での闘いも極めて厳しいものになることでしょう・・・。

気になった選手:ゲルン
チームとしてのオフェンスの調子が上がってこない中、インサイドで奮闘して繋いでくれたのが新加入のゲルン。昨季まで仙台に所属していたバーレルがパワーで押していく剛のタイプとすると、ゲルンは欧州出身らしく非常に柔らかいタイプと言えましょうか。それでいてしっかりとしたポジショニングからオフェンスリバウンドをつかみ取って2ndチャンスを生み出す非常に素晴らしい活躍でした。仙台はとてもいい選手を獲得できたのではないでしょうか。

○決勝(9/18 15:30 TO)仙台89秋田76

今GameのBOX SCORE→こちら

決勝のエントリーメンバーとスターターはこちら。

岡田はベンチに入っていますが、前2Gameともコンディション不良を理由にベンチ外だったので、おそらくこのGameも前日の澤邊同様DNPでしょう。
そして入れ替わるように澤邊がベンチ外に。

ちょっと心配ではありますが、岡田共々しっかり調整を続けて開幕を迎えてほしいものです。

また福島戦でアンスポーツマンライクファウルとテクニカルファウルを宣告されて退場となっていたトーマスですが、本来リーグ戦などでは出場停止だったところ、以下のアナウンス。

PSMという位置づけでもあるTOHOKU CUPのローカルルールに従い決勝戦も出場はできることに。仙台にとって彼がいるいないではかなり違うので助かりましたね。

しかしそのトーマス、Game開始直後のスティールからのファストブレイクに向かったところでクロケットと交錯してコートに倒れ込むとどこか痛めるアクシデント。早々にロッカーへ引っ込んでしまったのはとても心配。

Gameの方はこれまでよりはシュートタッチ良い感じがしますが、秋田の古川が前日からの好調を維持して次々にシュートを沈めてくるのをなかなか止められません。秋田もディフェンスが厳しいチームですから少し攻めあぐねる部分もありつつ、オフェンスリバウンドを全員で粘り強く取りに行くなど集中力はとても高そうです。王の連続ポイントで秋田に抜け出されかけても、すかさず渡部、渡辺の連続3Pで一気に逆転。しかし秋田もかえす刀で中山が3Pを決め切ると1Qは20−21となり1点ビハインドで終了。

主力を3人ほど欠く秋田とはいえ、今季もリーグの同地区で対戦しなければ行けない相手、前2Gameと比べるとまずはいい立ち上がりと言えましょう。トーマスも特に大過なくコートに戻ってきてそこは一安心。

2Qに入るとヤンが奮闘。ラインを踏んでしまって2Pにはなりましたが、前2Gameでは当たりが来ていなかったロングシュートを決め切ったり、ディフェンスでも粘り強くリバウンドに絡むなどの活躍を見せてくれ、チームに勢いをもたらします。またゲルンがこのGameでも非常に堅実にインサイドで身体を張るばかりでなく、自らボールをプッシュしてゴール下に駆けていくなど巨体に似つかわしくない機動力も披露するなど出色の活躍を見せています。仙台はヤン、ゲルンと本当にいい選手を獲得できましたね。

Gameの方は正真正銘ヤンの3Pが決まったところでリードを6点としますが、秋田も絶好調古川のバックカット、3Pなどで追撃してきてはリードを広げることがなかなか難しい。しかし3連戦目にも関わらずインテンシティ高い良いディフェンスからリズムが作れているのと、ゲルンのインサイドワークが良く機能しているのはとてもいい感じです。その後もディフェンスを粘り良くGrind!し続けるとファウルドローンで得たFTもしっかり決めていきじわじわとリードを広げ、なんと46−36と10点のリードを作って前半が終了です。

仙台秋田双方ともにディフェンスに自信を持つチームですが、このGameにおいては秋田の方が特にベイカー、クロケットの2人の外国籍選手とまだ少し連携が練りきれていない感じがする一方、仙台はヤンやゲルン、阿部がケミストリー良く動けているところで少し差があったかもしれません。また仙台は前2Gameでは良くなかったシュートタッチも3Game目ともなると勘どころが掴めてきていたようですし、特にリバウンドが昨季と比べると本当に良く取れるようになっています。これも昨季はインサイドでバーレルが踏ん張ってはいましたが、今季は新加入のゲルンのスキルとヤンの高さがとてもプラスになっていそうです。

さて、10点のリードでもって後半開始ですが、3Qの立ち上がり、今大会今ひとつ調子が上がらないトーマスがアタックするも決めきれない隙を突かれて秋田に連続得点を許し差を詰められますが、選手たちはちっとも慌てずに冷静なパス回しから青木の3Pなどでリードは維持。その後もいい形でオープンシチュエーションを作って阿部も3Pを放ってきますが、これがなかなか決まらないところで突き放しきれない展開になってきます。決めきれずにいるうちに秋田の追撃を許すとリードが1点にまで溶けてしまいますがこの窮地を救ったのはベテラン片岡。クイックモーションからの3P、絶妙なアシストなどで再びリードを取り戻すと、トーマスが調子が良くないなら良くないなりにインサイドへペネトレイトしてファウルドローンを誘って地道に秋田にファウルトラブルに陥れると同時にFTでコツコツ得点を重ねていき、終わってみると仙台あるあるの「魔の3Q」とすることなく、68−57とリードを1点広げられて3Qが終了。

4Qに入っても「ソルジャー」片岡のキレキレっぷりは止まらず、アリウープ気味のアシスト、自らバックカットへ切り込んでの得点など、そのプレイぶりでチームを鼓舞しています。一時は15点差まで広げるも、秋田がTOでその流れを断ち切ると今度はモメンタムは秋田の方へ。中山の得点、ノールックパスでのアシストで得点を重ねるとリードは8点までに詰められます。たまらず今度は仙台ベンチがタイムアウトで流れを切ると、3Pでは存在感を示せなかった阿部が技ありのペネトレイトを連続で決め切り一旦落ち着きを取り戻すことに成功。ディフェンスの方も我慢し続けるとメンバー的に少し厳しい秋田の足が少し止まりかけたところで3Q同様トーマスのゴリゴリインサイドアタックでファウルドローンを得てFTでコツコツと得点を重ねてリードを維持。そのまま10点差で残り25秒の仙台ポゼッションのガベッジタイムには最後にシュートクロックギリギリで小林が放ったぞんざいに放ったシュートがゴールインするおまけもあって、89−76と見事に勝利を飾ることができました。

気になった選手:片岡
今さら多くを語ることもないですが、要所での、ほしいところでの得点やアシスト、気迫のこもったディフェンスなどいまだ衰えのかけらも見せないプレイぶりには脱帽するほかありません。ベテランの域にある片岡がこうしたプレイを続けているのであれば、若手も奮起しないわけがないですよね。まさしく仙台の精神的支柱として本当にこれ以上ない存在ですが、あとは怪我無くシーズンを駆け抜けてほしいものです。

○最後に

いやー、実に嬉しい嬉しい5年ぶり2回目のTOHOKU CUP優勝を飾ることができました。やはり何より秋田から勝利しての優勝というのが嬉しい。3日間を熱く闘いぬいた選手とスタッフに盛大な拍手と労いを贈りたいと思います。

一方秋田もメンバー的に10人しかエントリーできていなかったり、新外国籍選手との連携もこの先向上してくることでしょうから、11月に敵地で対戦する時は今回とはまるで違う相手と思っていた方がいいのかもしれませんから、仙台もそれまでに更に進化を続けていく必要がありそうです。

とはいえ今大会3日間を戦い抜き、3戦全てタフだった闘いを制して優勝を勝ち取れたことは、今後のシーズンインに向けてきっと仙台の選手たちの大きな自信になってくれることでしょう。

全体を通してみると、ゲルンの加入が仙台にとって非常に大きいかもしれません。堅実なインサイドワークでリバウンドを掴み取っていく姿は、昨季の仙台の闘いを見て渇望していたものだったので、本当に心強い(バーレルも決して悪かったわけではなかったのですが)。また片岡がリーグでも超ベテラン選手の一人ではありますがなお攻守でのキレキレっぷりは本当に素晴らしい。あと新加入の阿部も、シュートタッチこそ今ひとつだったところはこれから上げていってもらうとして、いいムードメーカーとしての振る舞いはとてもありがたいし、ずっと前から仙台にいたかのような泥臭いプレイスタイルは非常に好ましいものです。

まだまだTOHOKU CUP優勝の余韻に浸っていたところではありますが、今季は言わばここからがスタート。TOHOKU CUPの翌週にはリーグ開幕に先駆けて早くも始まる天皇杯も控えていますし、今季の目標はあくまでリーグ戦をしっかり勝ち抜きCS進出とB-PREMIREへの参入を果たすことです。CS進出という目標はまだまだ仙台89ersの身の丈からしたら高い目標なのかもしれませんが、高みを目指すことで選手クラブが一層成長していくことで少しでも目標に近づきたいし、決して到達不可能な目標ではないはず。その後押しをするために、我々ファン・ブースターも現地で、画面の前で今季もなお一層のダイキエンをしてまいりましょう!

それではまた。

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