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仙台89ers:2023-24シーズン 郡山市サポーティングマッチ 第11回TOHOKU CUP IN FUKUSHIMA(9/16〜18 at 宝来屋郡山総合体育館)プレビュー


◯これまでの仙台

プレシーズンの活動状況はこちら。

今季は昨季とはガラッと変わり、公開でのPSMはこの TOHOKU CUPのみとなりました。もっとも、この翌週には天皇杯の第2ラウンドが早くも開催ということで、PSMでチームとしての仕上がり具合を我々ファン・サポーターは一切見られることなく事実上のシーズン突入ということになります。
また、非公式情報だった韓国代表との練習試合は実際行われた模様。

なので、試合を通じた今季の各選手のインプレッションをはかるのはTOHOKU CUPの実戦の場、ということにはなりますが、先日開催の南三陸町での公開練習を観覧しての印象はポジティブでした。昨季課題のオフェンス精度向上はどこまで図れているかは未知数ですが、ディフェンスにおいては練習でもバチバチとやっていて、こちらは今季も期待できそうです。

◯今季のユニフォームお披露目

今季、8月が終わっても新ユニフォームについてのアナウンスがなかなかなく昨季と同じでいくのかな?とか思いだした頃に新ユニフォームデザインがリリース。

サプライヤーは昨季に引き続きトレス様、胸のメインスポンサーはこちらも昨季に引き続き滝風イオンメディック様となっています。他のユニフォームスポンサーにつきましては上記のXのポストにリンクがある89ersの公式ページや下記の公式の動画などで確認できます。

実際に選手が着用して動いてるのを見ると期待が高まりますね!

さて、今季ユニフォームのデザインを手がけたのは昨季渡辺翔太が大けがしてしまった時に立ち上がった企画「With You #15」でのキービジュアル制作をきっかけとして、以来さまざまな仙台89ersのプロモーション絡みのビジュアルデザインに協力いただいているグラフィックデザイナーのⓂ︎Qさん。伊達政宗の兜に頂く大三日月をモチーフに、大変COOLなデザインに仕上げていただきました。

今季はこれまで1stカラーだったこともあるブラックを採用せず、3rdカラーにはSENDAI GREENを採用(NPBの東北楽天ゴールデンイーグルスも今季TOHOKU GREENとして採用してますね)。西宮ストークスかwというツッコミもちらほら見かけられたのは笑ってしまいましたw
個人的には主にAway Gameでの着用機会が大半だろう2ndカラーのホワイトが大変気に入っています。黒に近い濃紺の「勝色」をサイドに配し、その中には黄金の大三日月のしつらえ。シンプルながらもとても引き締まったデザインですね。これは今季もAway Gameにちょいちょい遠征しなければなるまい・・・。

ワタクシ、奮発して今季は3色ともオーセンティックの購入に踏みきってしまいましたw

◯参加クラブのインプレッション

・青森ワッツ

昨季は2021-22シーズンの大不振を受けてテコ入れを図り、デイビス、ヒサタケ、モンゴメリーと実力ある外国籍選手を確保するとこれが大当たり。デイビスはその前のシーズンに秋田で大活躍してはいたのですが、特にヒサタケが水を得た魚のように躍動し、それを見るだけで入場料の元が取れそうなアーティスティックなスラムダンクをバンバン叩き込んでみせると、Bリーグ発足後初のプレイオフ進出をクリンチする原動力となりました。

今季はヒサタケとモンゴメリーが継続、A千葉へ移籍したデイビスの所には横浜BCからこれもまた実力者のアウダを獲得と今季もなかなかの外国籍メンバー構成。しかしながら長く青森を支えてきた精神的支柱でもあったろう下山とは契約せず、昨季成功した変革をさらに進めていくものと思われます。

・岩手ビッグブルズ

bjリーグ時代は東地区で覇を争っていたクラブで、仙台も散々煮湯を飲まされてきました。Bリーグ発足時はB2東地区所属としてスタートするもなかなか奮わず、2017-18シーズンに無念のB3降格を喫して以来、雌伏の時を長く過ごしていたのはご存知の通り。

しかし昨季は仙台から仙台のB1昇格に大きく貢献した月野、青森からベテランの門馬、外国籍に福岡からビバリーなどを迎え入れたところ、シーズン序盤から非常にケミストリーが高くチームとしてよく機能するバスケを繰り広げ、PSMのTOHOKU CUPでは仙台・北海道というB1の2クラブを食ってみせ堂々の3位となりました。B3のリーグ戦でもHOMEでは1敗しかしないほどの快進撃を続け、レギュラーシーズン1位を確保するばかりでなく昇格をかけたプレイオフもしっかり勝ち抜き、完全優勝でもってB2の舞台へ返り咲いたのでしたが、その勢いを持続し昨季同様のアップセットを狙ってくることでしょう。

・秋田ノーザンハピネッツ

B1初年度は仙台と共に無念の降格となるも、資金的な苦しさからB2でなかなか勝ちきれずにいた仙台を尻目に地元のしっかりとした支援支持のもと堅実なチームを作り上げて1シーズンでB1に返り咲くと、以後は中堅どころのクラブとしてB1で戦い続けています。

秋田といえばワタクシも出身地なので良く知るところですが、国内でも昔からバスケットボール熱が大変高い地域の一つ。バスケに関わる人なら誰もが知る能代工業高校(現能代科学技術高校)がその熱を引っ張り、かつては日本リーグの強豪いすゞ自動車ギガキャッツの前身として秋田いすゞが活動していたことも。

そんなバスケ熱が高く目の肥えたクレイジーピンクに後押しされるチームは実にタフなディフェンスを敷いてくる一筋縄ではいかない相手で、今大会も虎視眈々とタイトル獲得を狙ってくることでしょう。昨季ケガでシーズン大半を棒に振った田口の帰還も大きそう。仙台にとっては不倶戴天とも言うべきライバルクラブ、というか対戦するからには負けられない相手です。

・パスラボ山形ワイヴァンズ

今大会仙台の一回戦のお相手。

2021-22シーズンは手堅いバスケで仙台からも勝利をあげるなどでプレイオフ進出を果たしたものの、昨季は長崎やA千葉といった新興勢力の台頭やチームとしての上積みがうまくいかなかったか勝率は5割にとどかず、福島青森とのプレイオフWC争いで一歩及ばず少し悔しいシーズンだったでしょうか。

今季は仙台にも縁のある選手として柳川が契約継続、白戸が福岡から加入。また福島の生え抜きで精神的支柱として活躍していた村上を受け入れるなど多くのメンバーが入れ替わっている印象。昨季無類のリバウンダーとして山形のインサイドを支えたウェルシュは北海道へ移籍しましたが、オールラウンドなスコアラーのベルは残留、今季もチームの中心を担うものと思われます。

・福島ファイヤーボンズ

今大会のホストを務めるクラブ。

昨季は長くHCを勤めた森山氏が西宮へ去ったものの、渋谷SRからハレルソン、広島からエチェニケといったB1でも一線級の外国籍選手たちを獲得するなど、昇格に向けて並々ならぬ意欲を見せていた福島。

しかしながらケミストリーに何か課題があったのか、思うように勝ち星を上げられずにいると、攻守の主力マーフィーの怪我での離脱なども重なって、青森と同勝敗数ながらもWC上位でなんとかプレイオフ出場をクリンチするにとどまってしまいました。

今季はハレルソンが佐賀へ事実上の移籍となりましたが福島をよく知るマーフィーと重量級センターのエチェニケは残留、インサイドの軸はそれほど変わらなそう。一方福島の精神的支柱であったろう村上やベテランシューター橋本はチームを去り、友利は引退など日本人選手は大きく様変わりの模様。今大会は悲願の昇格を目指すうえでの前哨戦でもあり、ホストとして強い想いで臨んでくるのは想像に難くありません。

◯大会の展望

大会の概要、スケジュール、対戦組み合わせなどは公式サイトにて(福島ファイヤーボンズHP内特設サイト)。

今季は岩手がB2へ昇格してきたことから東北地区に所属するB1が2クラブ、B2が4クラブの計6クラブが参加しての開催となります。

仙台は大会1日目の9/16(土)の第2試合目から登場、対戦相手は山形ワイヴァンズ。今季はいまだ対外試合をやっている姿を目にすることができていませんので今季の、仙台は一体どんな感じになるのかが全くわからず一抹の不安もあれば期待もあります。

昨季のTOHOKU CUPでは仙台は外国籍選手2人が新加入だったことをはじめ、結構なメンバーの入れ替わりが影響していたか、ケミストリーが非常に希薄なままで、周到に準備してきたと思われる当時B3の岩手に敗れるという大失態を演じていまいました。

先のW杯で目の当たりにしたように、昨今の日本のバスケットボールの競技レベルの向上は著しく、現在はB1〜3のカテゴリーに分かれているとはいえ、各クラブ間で大人と子供のような大きな差はあまりないのではないかと思っています(資金的にアドバンテージのあるクラブが頭一つ抜け出してきているようなところはありますが・・・)。すなわち、今回も山形をカテゴリーが下のB2クラブと侮ってかかるようであれば昨季の二の舞を踏むのは免れないでしょう。とにかく自分たちのやるべきことを愚直に遂行、Grind!を追求してまずは山形からの勝利を目指したいところ。

首尾よく山形に勝利できたとして、次の相手はホストの福島。この仙台山形の勝者との対戦試合はなんとすでにチケットが完売。福島が地元からの大きな期待を寄せられていることが伺え、超アウェイの雰囲気の中での闘いとなりそう。もっともB1クラブともなると、秋田や宇都宮、琉球などHomeの圧をこれでもかと押し出してくるクラブも多いですから、対戦となったならば、仙台の選手たちには雰囲気に飲まれることなくしっかり闘えるメンタルのタフさを見せてほしい。

こちらもなんとか退けて決勝へとコマを進めた場合は、おそらく秋田が反対の山を勝ち上がってくることと思いますが、秋田は主力たる選手であろう、赤穂と熊谷がアジア競技大会のメンバーとして選出されておりTOHOKU CUPにはおそらく出場不可能。そしてさらに藤永がコンディション不良によりTOHOKU CUPを欠場とのリリースがあり、ロースター10人で臨むことになりそうでやや苦しいか?それでも6クラブの中では一番の実力者、大勢に影響はないのかもしれませんが・・・。

とはいえ秋田はこれまで10回開催されたTOHOKU CUPにおいては実に7度の優勝を誇っており目下3連覇中。多少の不利な条件は意に介していないかもしれない手強い相手なことは間違いなく、全力を尽くさなければ打ち倒せる相手ではありません。

PSMとはいえほばガチな闘いとなり、今季のリーグの趨勢を占うこのTOHOKU CUP、地元福島の意地とさらなる連覇を目論む秋田を打ち倒して仙台は2度目の優勝を勝ち取ることが果たしてできるでしょうか(その前に山形にもしっかり勝たないといけませんが)?

かく言うワタクシもチケットは決勝まで進むものだとして既に確保済みですw。なんとか17日18日は2階席からの黄援とならないよう、選手の皆さんの奮闘に期待したいと思います!

待ちに待ったシーズンの本格開幕、今回のTOHOKU CUPもバスケットLiveでの中継があるということで、現地の方も画面の前の方も今季のダイキエンを始めましょう!

それではまた。


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