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仙台89ers:2021-22シーズン 第21節(2/12,13 Away Game vs東京Z at 大田区総合体育館)雑感(バスケットLive観戦)

今節のプレビューはこちら。

◯今節の試合前トピック

まずはこちら。

昨季から始まった片岡発案のプロジェクトですが、大きく取り上げていただきました。選手としても真摯かつ熱いプレイで我々を魅了してくれる「ソルジャー」こと片岡ですが、子を持つ一人の父親としての想いもうかがい知れるプロジェクトですね。もっとも絵本作家さんとしては新しいのを買ってもらうほうが嬉しいところもあるんでしょうけれど、もう読まれなくなったからと打ち捨てられていくよりはこうやって次世代に受け継がれていくことも大事なことではないかなとワタクシは想います。

次はこちら。

中止になってしまった第19節のHome青森戦ですが、かねてから展開している「荒尾先輩」関連企画があれこれされていたものの残念ながらお蔵入り。企画の一つとして、節分が近かったことから「荒尾先輩シート」と「荒尾先輩応援セット」を購入した方には特製グッズと「恵方巻」がついてくることになっていました。当然準備していたであろう恵方巻も宙に浮いたわけですが、これは食材ですからまたの機会に回すことができません。するとツイッターでは・・・。

等々、恵方巻の行方を慮る声が続々とあがり、そうした声に応える形で上記の公式からのリリースがあったわけなのでした。

さてその「荒尾先輩の恵方巻」はクラブのグッズストアにて2/2の15時からの販売開始ということだったのですが・・・。

首尾よく買えたという声があったものの・・・。

なんということでしょう、まさかの10分で完売とのこと・・・。

まあシート販売数やセット販売数からしてそこまで数があったわけではなかったのだろうとは思いますが、なんとかクラブの助けになろう、という89ersファン・ブースターの心意気は大したもんです。買えなかった人からも全く恨み節が聞こえてきませんでしたしね。クラブとファン・ブースターの良好な関係性を垣間見れたエピソードでした。

そして最後はこれ。

自宅待機期間が開けて早々2人もけがで離脱するというのはチームとしていかがなものか・・・。とは思えどけがをしてしまったのは致し方ないですし、幸いそこまで深刻なものでもない模様なので早いところ復帰してくれることを待ちましょう。

◯GAME1(2/12 17:00 TO)東京Z66仙台68

スターターはこちら。

今節に先立ち、試合前トピックでも書いたようにけが人発生に伴いベンチ入りロースターは10人。選手のやりくりが大変になりそうな中で寺澤がスターターに抜擢、期待に応えるプレイができますでしょうか。

一方、東京Zのほうは前節ベンチ入りしなかったメンバーも復帰、ほぼフルメンバーのエントリーとなっています。

試合のほうは立ち上がりから仙台の選手たちの動きがとにかく鈍く、オフェンスはイージーなシュートを外しまくってはターンオーバーを連発、ディフェンスも少ないロースターでファウルを重ねることができないということで慎重になりすぎたか、局面での強度が出ないという攻守が全く機能しない状況で、いきなり13-0のランを作られます。いくら1週間の待機期間でブランクがあったにせよこれはちょっとひどい状況。

その後はベンチスタートのバーレルがコートに入るとそのインサイドワークで少し盛り返すことはできたものの、ターンオーバーの連発は止まらず、攻撃チャンスを失っては逆襲を食らう展開に終始。このQだけで東京Zに28得点を許すという何とも言葉を失う状況。序盤に走られそのままなすすべなく敗れ去ったAway福島戦とも似た1Qの出来の悪さに頭を抱えたくなります。

2Qになるとディフェンスのほうが機能しだして東京Zに簡単に得点させなくなっていくのですが、オフェンスの方は引き続き奮わないまま。2Qを5分と少し経過してOTOになるまでなんとここまでスコアが仙台4-東京Z2。2点に抑えるディフェンスは確かに素晴らしいのですが、得点の方がわずか4点で、とにかくFGが決まりません。ここまでのFG%は多分20%台だったはず・・・。

OTO後はディフェンスの方では東京Zのオフェンスをしっかり締め上げることが継続できて、このQを結局4失点と1Qは真逆な本来の持ち味を披露すると、オフェンスのほうはオリバーのペネトレイトから少しずつ突破を図ることができて4点のビハインドまでに詰めることには成功。

前半はオフェンスのほうは寒竹不在の中で片岡がその穴を埋めようと積極的に3Pを放るもののタッチがどうにも来ないところがあって悪さ加減が払拭しきれませんでしたが、ディフェンスの方でなんとか持ち直すことはできました。

後半に向けてはもう少しオフェンスの精度を上げていってほしいところでしたし、ディフェンスはこのままのインテンシティで一気に逆転といきたかったところでしたが、スタートから安易なターンオーバーを連発させてしまったり、シュートも決めきれない場面が多かったりで、再び最大で10点差にまで広げられる危機的状況に。このGAMEはやはり東京Zと比べて攻守に足が動いていない状況が見られるのが苦戦を強いられている要因に思います。

それでも10点差とされたところから緩みかけていたディフェンスもようやくまた締め直しができ、田中のこのGAME2本目の3Pなどもあり3Qのラスト3分では2-7のランでわずか1点ではありますが点差を3点と1ポゼッションにまで詰め、勝負は4Qに。

しかしこちらの想いとは裏腹に4Qも一進一退の展開が続き、途中でようやく一時逆転するもその後はシーソーゲームの様相。OTO時点では4点差と2ポゼッション差までは持っていけたのですが、突き放したいタイミングでのシュートがリングに嫌われるばかりで、ついには残り25秒の時点で再び同点に追いつかれます。

しかしこの時点でポゼッションは仙台、時間をギリギリまで使ってシュートを決めれば勝利がグッと近づくところでしたが、果たしてインサイドをグイグイと攻め込んだバーレルがクロフォードの厳しいチェックにあいながらもシュートクロックギリギリで放ったシュートはリングに嫌われたかのように上に弾んだボールはそのままリムを通過し、残り1秒の土壇場で勝ち越すという劇的展開が待っていました。時に熱さが高じすぎて要らぬテクニカルファウルをもらってしまうことも多いバーレルですが、こういう時に集中し決め切る勝負強さを持ち合わせているのは頼もしい限り。

最後はまだ1つタイムアウトを残していた東京Zの攻撃も守りきり、辛くも勝利を勝ち取ることとなりました。

気になった選手:全員
自宅待機あけのゲームかつケガ人発生によるロースター10人での戦いを強いられることとなり、台所事情が苦しかったであろうことは理解します。

しかしながら、待機明けの練習でいきなり2人もケガ人を出すような状況はやはりいただけませんし、試合勘が少し鈍っていたにしても、先月同じく待機期間明け間もなかったFE名古屋がほぼ万全の体制だった仙台からあっさり連勝をさらっていったことを思い出すと、今節に向けたコンディションの作り方にどこか問題があったのではないか?と思わざるを得ません。漏れ聞くところによると、現地でも駆けつけたファン・ブースターを憤慨させるような不手際もあった模様ですし・・・。

悪いながらも勝ったことは評価できますが、試合全体については全く満足のできない、受け入れるのがちょっと難しい内容でした。

◯GAME2(2/13 15:00 TO)東京Z69仙台80

スターターはこちら。

GAME1から寺澤に入れ替えて月野。まあ寺澤がどうこうではなくチームとしてGAME1のあの1Qの出来ではメンバー変えてみるのもありでしょう。

さて立ち上がりは全体的にGAME1ほど悪くはなさそうに見えるのですが、こちらのシュートがタッチはGAME1に引き続き悪いままな感じ。仙台の3Pがことごとくリングに弾かれる間に東京Zのほうはスパスパと3Pを決めてきて、じわじわと点差を広げられる展開。

今日もいやな感じになってきますが、GAME1でも要所で3Pを決めていた田中が3Pを沈めるとGAME1で当たりの来なかった片岡も3Pをヒットし追い上げにかかります。試合を1つこなして感覚もだいぶ戻ったでしょうか?

しかし1Q終盤にはまたターンオーバーを連発させてしまい東京Zに少し走られると、このGAMEも25失点を喫し8点のリードを許すなどGAME1とあまり変わりばえのない展開としてしまいます。

GAME1は2Qでギュッとディフェンスを締め上げて耐えることができましたのでGAME2でも同様に締め上げていきたいところでしたが、流石に同じ轍は踏まぬとばかりの東京Z、2Qは一進一退の展開が続きます。

仙台はオリバーやメインセ、バーレルと外国籍選手を中心としたオフェンスの組み立てでじわじわと差を詰めにかかりますが、存在感を見せたのはGAME1でスターターに抜擢されながらもあまり目立った活躍ができなかった寺澤でした。

この身体能力を活かしたペネトレイトからのダブルクラッチで決めてみせたシュートは特に凄かったですね。

2Q最後の片岡の3Pはブザービーターかと思いましたがわずかに遅くてノーゴール。結局このGAMEも前半は2点ではありますがリードを許して終了、どうにも前半でエンジンがなかなかかからない試合運びに少し不満が残ります。

後半もGAME1のようではなく調子を上げてほしいところ、立ち上がりはお互いにシュートを決めきれませんが、仙台がフリースローを確実に決めていきGAME1より早い段階で逆転に成功、このまま押し切りたいところ。

その後もオリバーのペネトレイトやバーレルやメインセのインサイドでのリムアタックなどで得点を重ねると、このQはディフェンスがよく機能し東京Zに9得点しか許さず、10点リードをつけることに成功、昨日のような停滞感はありません。

4Qは立ち上がりにミスが重なり追い上げられかけますが、そこはベンチワークでタイムアウトをとって流れを切ると、ここから躍動を見せたのはベテラン片岡。ペイント内でのジャンパー、ディープ3P、3Pフェイクからベースラインを切り込みフローターと連続得点を重ねると、追いすがる東京Zを突き放す流れを作り、OTO前には田中の3Pも呼び込み再び11点差としたところでGAMEの大勢はここで決まった感。

OTO後は仙台がゲームをコントロールしてお互い7点ずつ取り合うものの、11点差を保ってそのまま勝利、これで中断を挟んで4連勝達成です。

気になった選手:片岡
GAME1では積極的に3Pを放るもあまり決めきれなかった片岡ですが、GAME2では特に4Qの東京Zの追い上げムードを断ち切るミドルや3Pをきっちり決めて勝利を確定づけるプレイを見せてくれました。ここ何試合かは岡田や寺澤などの若手の躍動も目立っていましたが、やや苦しいチーム事情の中でベテランここにあり、という活躍でした。

◯最後に

正直なところ、GAME1、2とも下位に沈む東京Zが相手だったと考えると、1週間の自宅待機明けかつケガ人発生でロースター10人で臨んでいたというエクスキューズを差し引いてもあまり満足できる内容ではありませんでした。

終盤に差し掛かった時期であれば内容はともかく勝ち切ることも重要ではありますが、ポストシーズンを見据えた戦い方もしていかない時期でもあるはずです。ケガ人の多さという事情はあれども、シーズン当初からの課題も後半の入りや3Qの戦い方など改善されているところもあればイージーなターンオーバーの繰り返しや良くない意味で相手の調子に合わせてしまう戦い方などいまだに残っているところも散見されます。

ディフェンスについてはリーグでも屈指の失点の少なさを誇るレベルにあるのですから、より一層のオフェンス精度を上げていくことが望まれます。

いつもいつもどこが相手でも勝つか負けるかどちらに転ぶかわからないようなギリギリの戦いばかりしてきるような気がしてなりませんが、もう少し余裕を持って相手をいなして勝ち切るような戦い方を見たい、というのはB2優勝B1昇格を公言しているクラブに対する偽らざる想いです。

さて次節対戦の相手は福岡ですが、一時はB1を戦っていたクラブですし、今季は質の高い外国籍選手がそろっていて西地区でも存在感をみせています。前回AWAYでの対戦ではイーブンでしたが、ここHOMEではきっちり連勝を重ねてFE名古屋や福島に置いていかれないようにしたいところですね。

それではまた。


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