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仙台89ers:2022-23シーズン 第34節(4/22,23 Home Game vsA東京 at ゼビオアリーナ仙台)雑感

今節のプレビューはこちら。

◯試合前トピック

前節から特にありませんでした。

◯Game1(4/22 15:05 TO)仙台62A東京75

Game1のエントリーメンバーとスターターはこちら。

前節から変わらず。ここ数Game失点が多いのでディフェンスからしっかり入りたい。

立ち上がりから澤邊がこのところの好調を維持し外に内にと連続ポイント。A東京のほうは安藤が得意の3P、コブスの正確なシュート、サイズのインサイドワークなどで対抗。澤邊がこのQで9点を重ねる好調さの一方、茨城戦で出色の活躍を見せたトーマスのタッチが今一つでシュートを決めきれません。またリバウンドにあまり絡めていないのと、シュートアテンプトが多いものの相変わらずのシュートの精度の悪さは気になるところ。70%を超えるシュート成功率で効率よくゴールを陥れるA東京に対して仙台は40%を切るシュート精度の悪さの分、手数を増やすことで得点するものの1Qは18-24と6点のビハインド。ここまでは前節同様点の取り合い、ハイスコアゲームの気配です。

しかし2Qに入るとただでさえシュート精度が悪い仙台はA東京の強力なディフェンスの前にターンオーバー地獄に陥りオフェンスがすっかり沈黙してしまいます。その間にもA東京は着々と加点、OTOまでであれよあれよとビハインドが広げられて差は15点となってしまいました。OTO後はディフェンスを少し建て直せてA東京の得点は4で抑えるも流れは引き戻せず、2Q終了まで仙台のFGMはなんと0本、FTで2点加点したのみで結局2Qは9得点しかできない情けなさ。一方A東京には20点奪われ前半終了時で27-44と17点もの大幅なビハインドとされてしまいます。

シュート精度が上がらないのはいつものことではあるとはいえ、2Qにターンオーバーを連発させてしまうのはいかにも今季悪い時の仙台。Game中に自分たちで立て直すことがなかなかできないのもいつもの課題ではあるのですが、OTOでも流れを変えられなかったのはちょっといただけない。オフェンスが悪い時はディフェンスから頑張ってほしいところも、こちらもA東京の多彩な攻めに後手を踏み、前半44失点のまたしても90失点ペースの嫌な感じです。

3Qはピリッとしない前半に喝が入ったか、ディフェンスのギアが少し上がり、A東京のオフェンスを止めることができるようになってくると、およそ5分の間A東京の得点を許さず9-0のランを作って一気に8点差まで詰めることに成功。しかし激しいディフェンスの代償としてFTを多く与えることとなってしまったのと、よくなったディフェンスとは裏腹にオフェンスは相変わらずピリッとしないところからA東京の得点を10点にとどめさせたものの15点しか奪えず、点差を5詰めたのみでビハインドは12点と2桁差のままと追撃しきれないでしまいました。

何とか食い下がりたい仙台も、4Qは出だしからブースの連続ポイントで7点ビハインドまで詰めますが、コブスの個人技、カークの堅実なインサイドワークでA東京もすぐさまリードを取り戻します。仙台のほうはディフェンスから打開を図りたいもののどうしてもファウルがかさんでしまいA東京にFTを多く与える展開になると、これを確実に決められてまたリードがじわりじわりと広げられてしまいます。仙台は岡田や小林の3P、トーマスやこの日プレイタイムを多くもらっている渡部などが得点を重ねますが差を縮めることは最後までできず、前半に作られたビハインドが大きくのしかかることになって62-75での敗北となりました。

気になった選手:渡部
このところ加藤のコンディション不良からかベンチ入りするGameが多くなっていた渡部ですが、このGameではA東京というリーグ随一の強豪と対戦するにあたって1Qからプレイタイムを多く与えられると、期待に応えて3PM3本を含む本人のキャリアハイにして今Gameチームハイの12点を稼ぎ出す活躍を見せてくれました。カレッジ時代に花開いた才能は間違いないものがありますので、こうしたチャンスをものにして将来の仙台をしょって立つプレイヤーに成長してくれることを期待しましょう。

◯Game2(4/23 14:05 TO)仙台65A東京70

Game2のエントリーメンバーとスターターはこちら。

Game1と変わらず。Game1のようにオフェンスで後手を踏みたくはないですが、ディフェンスももう少し頑張りたいところ。

出だしは4分強でお互いに4点ずつをとりあうややディフェンシブな展開に見えました。しかしこのGame、ただでさえシュート精度が悪い仙台がいつもに輪をかけてシュートが入りません。いい形を作ってはいるのですが放るシュートがことごとくリムに嫌われると、4点とったのちはオフェンスがすっかり沈黙、のこり1分強のところまで驚愕のノースコア。その後もトーマスがゴールを一つ決めたのみでなんと6得点に終わってしまうという、前回HomeでのA東京との対戦再びの屈辱的なスコアで6-19と早くも大きなビハインド。

2Qも全くシュートタッチは戻らず、とにかく3Pが全く入りません。入らないシュートばかりかリバウンドもどうにも後手を踏み、セカンドチャンスを生かせないシーンもしばしば。チャンスでは確実にシュートを決めていくA東京にあれよあれよとさらにリードを広げられると、結局仙台はこのQでも12点しか取れずに前半はなんと18点と1つのQだけでとるような点数にとどまってしまう大不調。一方A東京の得点はGame1よりは抑えられているものの、前半で35得点を許し、Game1に引き続き17点差ものビハインドを背負ってしまいます。

Game1前半の低調な出来をGame2ではしっかり巻き直してくるかと思っていたらまさかの悪化、特に3Pが本当に入らず前半でなんと0/9。せめて2~3本は入れてもらいたかったところなのですが、なぜAway Gameだとかなり3Pを決めることができるのに、Homeに入ると決めることができなくなるのかが実に不思議・・・。あまりの内容の酷さに久々に席を立ちたくなりましたが、序盤中盤とちがってこの終盤の仙台は後半に巻き返すことも多くなっているので、ぐっとこらえて黄援を継続することにしました。

2Game続けてのふがいない前半の内容にこのGameも3Qから発奮、前半ちっとも入らなかった3Pを小林がようやく1本決めたところが号砲の狼煙。そこから10-2のランを作るとビハインドを9点に縮めます。仙台はペイント内アタックに活路を見出そうとし、インサイドで引き付けたところでアウトサイド、としたかったところ、頼みのブースが3Pが0/5はおろかFGが0%の大ブレーキで波に乗り切れません。しかし3Pが入らないのならと言わんばかりにトーマスとバーレルがA東京のディフェンスをかわしてインサイドで得点を重ねだすと前半の大不調が嘘のようにこのQだけで28得点、前半から悪くはなかったディフェンスでA東京の得点を16点に抑えると12点のカムバックで46-51と5点差に詰め寄り、勝利の可能性を大いに残して3Qが終了、4Qに勝負をかけるところまで来ました。帰らなくてよかった。

あとは3Pのタッチさえ戻れば・・・というところ、4Qもここで決めてくれれば、という場面で打てども打てども3Pの決まる気配がなし、もう今Gameはとことんダメっぽい。仙台のビハインドが10~12のところで点を互いに取っていく形となって終盤まで推移し、一向に差を縮めることができずに残り時間も2分を切ったところでブースにようやく3Pが来ますが時すでに遅し。ガベッジタイムで少し緩めたA東京を相手に最後はバーレルが気を吐くダンクなどで連続得点を重ねるも、3Q終了時点の5点のビハインドは最後まで詰め切れずタイムアップ、今季もA東京に1勝もすること能わず65-70と点差こそ5点ですが、点差以上の非常に大きな敗北感を与えられた結果となりました。

気になった選手:バーレル
調子の上がらないチームを鼓舞するかのようにインサイドで奮闘、ここ数Gameのどこか元気がなかったようなところから復活の兆し。やはり仙台はバーレルが元気でないと勢いが出てきません。他の選手たちも気を吐くプレイで引っ張るキャプテンに付き従ってくれるといいのですが。

○最後に

両Gameとも前半で調子が上がらず大きなビハインドを背負うと後半で盛り返すもその差を縮めることができずに敗北という同じような形での悔しい連敗。とにもかくにもあまりに前半の出来が悪すぎて、しっかりとバスケットボールができていたのが後半だけではお話になりません。後半のようなGameを40分間続けられるようなクラブになれなければこの先もずっと降格候補から脱却することは難しいでしょう。A東京といった強豪とは見た目の点差以上に実力にはまだまだ大きな開きがあるということをしっかり認め受け止めて、さらなるGrind!をしていかなければなりません。

それでも、終盤戦に入ってからの仙台はかなり粘り腰がついてきたのはまちがいなく、前半がいかに不甲斐ない出来でも後半には「もしかして・・・?」と思わせるようなカムバックをできるようになってきたのは、悪い時にはなすすべなくずるずると負けていった序盤中盤戦の頃よりはチームが全体として成長したのかな、と思えるところでもあります。

さて今節A東京の牙城を崩すことはできなかったまでも、他クラブの結果によって来季B1への残留はひとまず決定。しかし、次節対戦の北海道に順位的に追い越されてしまう可能性を残してしまったのは痛恨、何としても北海道から2勝しなければいけなくなってしまいました。4月の連戦も今節でひとまず終了、次節まで1週間のインターバルがありますので、まずは選手たちには疲労回復に努めてもらい、リフレッシュした気分の中で次節北海道戦に臨んでほしいところです。

それではまた。

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