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仙台89ers:2023-24シーズン 第14節(12/23,24 Home Game vs 千葉J at ゼビオアリーナ仙台)プレビュー


◯これまでの仙台

第13節のレビューはこちら。

12月に入って勝ち星は少し伸び悩みを見せているものの、今季はなぜかWeekDay Gameに強い仙台はここまで4戦全勝。そのおかげもあって、ここまで開幕直後に4連敗とその後は12月頭に3連敗があったぐらいで昨季のような大型連敗に陥らずにいるのはいい傾向、10勝目にも22Game目の前節で到達。昨季10勝目は12月から1月にかけて9連敗を喫してのち残留を争う富山、滋賀に連勝しての実に33Game目だったことを思うとだいぶチームとしての力が向上しているということでしょうか。あとはGame2でエナジーが弱まらずに連勝できる力がついてくるとなお良いのですが・・・。

◯千葉ジェッツふなばし

前回対戦のレビューはこちら。

千葉Jは今季から本格的に開催されている(昨季はコロナ禍の影響で日程やフォーマットが二転三転していた)EASLにBリーグ代表クラブの一つとして参戦していますが、これによってなかなかチームコンディションが調わず、今季B1リーグではやや苦戦中。今季もハイレベルな争いとなっている西地区において首位を堅持している琉球とは好対照。

バイウィークには大学新卒のところを獲得した荒削りながらもポテンシャルを感じさせるマッツをカット(その後マッツは信州へ移籍)、後釜に豪州代表で先のW杯での主力としての活躍も記憶に新しいクックスを獲得するなどテコ入れを図っていますが、クックスもまだそこまで本領を発揮できていないのか、特に3Pをそこまで放るほうではない模様なのは少し意外。

チーム的にはディフェンスの名手原が復帰したと思うと再び離脱してしまうなどはありましたが、前回対戦時にコンディション不良だったステフェンズ、仙台戦のGame2でケガから復帰を果たしたムーニー、ルーキーイヤーで存在感を放つ金近、帰化枠で元日本代表のブラウンを中心としつつ、エースの富樫がフル回転。富樫はその抜群の得点力で現在はPPGを20.0と大台に乗せて現在リーグ3位、APGも4.9でリーグ4位とさすがのスタッツ。しかし裏を返せばPGの富樫が得点を取りに行かなければならない状況が必然的に多くなってしまっているということでもありチームコンディションはまだまだ不安定そう。

◯今節の展望

ここまで12勝10敗と昨季見せた圧倒的な強さが薄れているのは先にも書いた通りにEASLに参戦していることによるコンディション調整がうまくいっていなかったのと、新卒の戦力として期待をかけていたであろうマッツが決して悪くはなかったと思いますが昨季のスミスあるいはローに比べると得点力の面で少し物足りない感じがあったところでしょうか。また過密日程に伴う選手たちの負傷、コンディション不良なども頭痛の種かもしれません。

ここまでのスタッツ的には個人としては富樫の活躍は目立ちますが、各種チームスタッツがほばほぼ仙台と同程度なのは意外といえば意外。PPGとOFFRTGは仙台より少し上回っていますがDEFRTGは仙台より悪く、今季はディフェンスで苦労していてる模様です。仙台との決定的な違いはFT%で、仙台67.5%に対して千葉Jは77.1%とおよそ10%の開き。ここの差がPPGやOFFRTGで仙台を上回っている要因でしょう。

スタッツ的に同程度の力量だとするならば、いつものことですが仙台としてはしっかりとしたディフェンスからリズムを作っていくことが大事。しかしディフェンスをバチバチにいくあまりにファウルトラブルに陥るのだけは避けたい。そうなると高いFT%を誇る千葉Jに労せず得点を重ねられるだけになってしまいます。あとはエース富樫をどこまで抑えられるか。前回対戦ではかなりイラつかせることはできていたものの、その得点力までは封じきれなかったので、今回はどのように対峙していくのかは見どころと言えましょう。その点、渡辺が今節もコンディション不良でDNPとなると少し厳しいか。

前節でHome Gameでの連敗を止め、今節もHomeで連勝を狙いたいながらも迎え撃つ相手は強豪千葉J。そのファン・ブースターも非常な熱量が高いことは周知のところで、今節のゼビオアリーナはおそらくかなりのエリアが赤く染められることが予測されます。しかしここは仙台のHomeゼビオアリーナ、千葉Jファン・ブースターの熱に負けてはいられません。一部の赤いエリア以外は全てイエローに会場を染め上げて、これ以上ないダイキエンで千葉Jを圧倒してやろうじゃないですか!みんなで勝ちにいきましょう!

それではまた。


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