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仙台89ers:2021-22シーズン 第26節(3/19,20 Home Game vs越谷 at ゼビオアリーナ仙台)雑感

今節のプレビューはこちら。

○試合前トピック

・3/16福島沖地震

3/16の夜半に大地震が発生。

1回大きく揺れたと思ったら直後にさらに大きな揺れが来るという直感的に「これはヤバい」と久々に思った地震でした。しかし11年前ほど揺れの時間は長くなく、のちに発表されたように震源が深かかったこともあり、津波はやや潮位が上がった程度小さく済み、宮城県沿岸住まいのワタクシのあたりは電気や水などのインフラ関係も止まることはなかったのは幸いでした。

とはいえ、そこは最大震度6強もあった大地震、東北の大動脈は新幹線の脱線・橋脚破損等で当面運行中止となったりとBリーグ開催に影響がないわけがありません。この週末は仙台はゼビオアリーナにて越谷との対戦が予定されていたわけですが・・・。

点検の結果、興業開催に問題なしとのことで今節は予定通り開催になりました、しかし・・・。

次節開催予定のカメイアリーナ仙台(仙台市体育館)のほうが施設にダメージがあり開催不可能となり、中止のアナウンス。直ちに消滅試合とはなっていませんので、代替開催の可能性はまだありますが・・・。

・喜久山アレックス契約満了

練習生から本契約を勝ち取りメンバーの一人として活躍してくれていた喜久山が契約満了とのことでロースターから外れることになりました。澤邊が負傷から復帰してきたり、岡田・寺澤といった特別指定選手の本契約移行も見据えてもともとこうした契約だったのかもしれません。

今季のBリーグの選手登録期間は3/14をもって終了となっておりましたので、今シーズンは再び通訳兼練習生としての立場でクラブに残ることになりました。

言っては何ですが、けが人続出に伴うロースターの人数確保的に本契約となった感もあってプレイタイムはあまり多くなかったですが、出場時は持ち前のスピードで相手をかき回してくれたのが印象に残っています。

チームが苦しい時に力になってくれた喜久山に感謝と労いを。ありがとう!

・今節のGame企画

今節実施のこの企画、当初は2月に開催予定だった福岡とのHome Gameで実施予定だったものが復活。ワタクシこういうのが大好物ですので、シーズンシートオーナー用の「スリーポイント応援セット」をGame1引き取りにて早速ポチりましたw

試合前からノリノリである

さて、チームは何本の3Pシュートを沈めてくれるでしょうか・・・。

○GAME1(3/19 18:00 TO)仙台73越谷58

スターターはこちら。

前節コンディション不良で欠場した田中がスターター復帰。この人のディフェンス力はチームに不可欠なので妥当な人選でしょうか。とはいえあまり無理もしないでほしいところ。また同じく前節ベンチには入っていたものの軽いけがの影響からDNPだったオリバーも元気に試合前アップに参加していてこちらも一安心。

さて、Gameは立ち上がりからお互いのディフェンスがいいというよりもオフェンス精度を欠いて、3分半ほど経過してバーレルがダンクを叩き込むまでFG成功がなし、という重たい立ち上がり。仙台は年末での対戦のように3P中心の組み立てで空中戦を挑む様相ですが3Pの精度が上がってこないのはちょっと辛い。外れたシュートはバッツの手の中におさまるというおなじみの(おなじみにしたくない)光景が続きます。

その後は双方のオフェンスごとにリードが変わる展開となるも、やはり互いに精度をかき、ロースコアの展開となって1Qは13-14と越谷が1点リードで終了。仙台はディフェンスはまずまずいい出来なのですが、オフェンスをもう少し精度よく決めたいところですが、それは越谷も同じでしょう。

2Qはのっけから越谷の松山に3本目の3Pを決められるなど、インサイドを気にしているとこれが来るから怖いのですが、ディフェンスはそこも気を付けないといけません。このQから越谷の対するインサイド対策がちょっと見えてきて、リバウンドをバッツから奪い取るのは至難の業ということもあり、バーレルやメインセが「リバウンドを取りに行かずにはじき出す」形で周りがフォローする、という感じでしょうか。それでもひょいひょいリバウンドを取っていくのはさすがのバッツなのですがw またポストに入るバッツに対してはこれもメインセやバーレルが体を張ったりヘルプからのダブルチームでプレッシャーをかけて時間を使わせ、3秒バイオレーションを誘ったりスティールするなどの形も見られ、よく研究・練習されているのがうかがえます。

さて、2Qも引き続きお互いに思うようにスコアリングできない重たい展開は継続。そんな中オリバーはこのQだけで2本の3Pを決めて見せるなど、欠場明けでコンディションが気になるところでしたが、問題はなさそうです。そのオリバーの得点やディフェンスの頑張りで、前半は4点リードで折り返し。しかし越谷の強力なインサイドに対策しつつ前回対戦の時のように3Pを中心とした組み立てで行こうとしている狙いはわかるのですが、なかなか決めきれずにいるあたりですこしモヤッと感が残ります。今節の「スリーポイント黄援」企画もありますのでもう少し3Pも決めていければいいのですが。

ここまであまり出番なし・・・

後半も出だしからお互いに決めきれずに重たい展開が続くかと思われると、片岡が連続3Pを決めて10点リードしたところでGameが動き出すかと思われましたがなかなかその後も松山4本目の3Pを許すなど突き放すことができません。

しかし愚直に遂行してきた作戦がこのQついに実を結び、寒竹、月野で4連続3Pを沈めてみせると、一気に突き放すことに成功し、16点のリードを確保します。気が付けばこのQだけで3Pを8本成功の大爆発。前半あまり出番のなかった3Pハンドもここにきて大活躍w

4Qは3Qで作ったリードもあって余裕の試合運び。月野がこの日4本目の3Pを沈めリードが最大23点まで広げた時点で勝負あり。その後試合をゆっくりコントロールしていく中で少しリードを詰められるものの終わってみれば越谷の得点を58に抑え込む快勝で試合は終了。年末での対戦同様、36本の3Pを浴びせては13本決めて見せたのでした。

気になった選手:オリバー
前節足を軽く痛めていたことでDNPだったオリバーでしたが、1節休養でコンディション調整したことが功を奏し、3P2本を含めてチームトップの15得点。リバウンドも12本奪ってダブルダブルの活躍でした。GameMVPこそ3Pを4本沈める大活躍を見せた月野に譲りましたが、タイトなディフェンスで試合を締めた田中とともにHC賞に選ばれたのでした。

○GAME2(3/20 15:00 TO)仙台64越谷53

スターターはこちら。

Game1と変化なし。ディフェンス力に間違いのない田中ではありますが、そろそろ3Pをスナイプするところも見たいですね。

試合のほうはメインセの連続得点で幸先のいいスタートかと思いきや、その後は双方スコアが伸びず、Game2もロースコアの様相。Game1同様3Pも積極的に放りますが決めきれないところも同様の展開。しかし、ディフェンスのほうはGame1よりもさらにインサイド対策がしっかりできていて、越谷にあまりセカンドチャンスを作らせないのはいい感じです。

2Qもスコアは伸びず、狙いの3Pもフリーなシチュエーションから放ってもなかなか決められない我慢の時間が続きます。バーレルのエルボー付近からのジャンパーが今日はよく決まるのと、ディフェンスは非常にインテンシティ高く遂行できているところでじわりじわりとリードを広げにかかり、一時は10点差をつけることに成功。しかし越谷もここから踏ん張り、2Qの最後の4分は仙台は得点をすることができず、前半は6点リードとして終了。

後半はGame1同様3Pの精度を上げたいところですがなかなか上がりません。神里や岡田が積極的に狙っていきますがリングに嫌われ続ける状況が続きます。特に神里は渡辺不在の中スターターを張り続けているので、少しお疲れでしょうか?3Pでいえば田中も依然タッチが戻らずで、得点が伸びずディフェンスで踏ん張る我慢の展開が続きます。

Game1とは違って3Pが入らない分スティールからのファストブレイクやインサイドでの踏ん張りで少しずつ得点を重ねると、3Q終了時のリードは12点に。4Qで追いすがる越谷を引き離して勝利を手中に引き寄せたいところ。

4Qに入って今Game好調のバーレルのエルボー付近からのジャンパーやオリバーのペネトレイトなどでリードを広げにかかろうかというところもありました。しかしある程度リードしている中で時間をゆっくり使いながら攻めていこうという意図は見えるのですが、最後のシュートセレクトがあまりよくない状況が続いて最後まで得点は伸び悩み。

それでもディフェンスのインテンシティは最後まで落とさず遂行できたところで越谷の追撃も許さず、得点が伸びないなりに時間をうまく使いながらゲームをコントロールしきって、Homeで連勝を飾ることができました。

気になった選手:岡田
これまで現役大学生の特別指定選手として、数々の試合で活躍をみせていましたが、今Gameでは少しお疲れだったのか、3Pをチーム最多タイの6本を放つも成功数は0。結構フリーな状況で打てていたのですが軌道が微妙にずれていた感じがありました。肩のあたりをテーピングで固めていたあたり、すこしボディバランスに狂いが生じていたでしょうか?とはいえ寒竹を見ればわかる通り、シューターは何本も放り続けることでシュートタッチを高めていくものでしょうから、この先も臆せずどんどん狙っていってほしいものです。

○最後に

今節は両Gameともロースコアとなりましたが、持ち味のインテンシティ高いディフェンスが遂行でき、2Gameとも50点台で抑え込むことができました。特にバッツが君臨するインサイドに対して、バーレルやメインセが体を張りながらも、全員で対応していたのが良かったところでしょうか。

また年末の対戦のように3Pを主体とした空中戦を挑んでいった結果、Game1では3Qで爆発して年末のGameを半ば再現した形になりましたが、Game2では決めきれないながらも最後まで主導権を握らせないしぶといGame遂行ができたのはチームの総合力が上がってきているということかもしれません。

一方の越谷は久しぶりのGameということや、コロナ禍の影響でGame消化数が少ないところでチームコンディション調整に苦労しているのか、2Gameとも後半になると少し脚が止まるようなところがありました。また西地区の愛媛がこのところ好調で連勝を重ねているところから、現在の順位でのワイルドカード争いも足元まで迫ってきています。今後立て直しがきくのかどうか。

さて、次節は水曜日のWeekDay GameをAwayの地で青森と対戦。なかなか状況が上向いてこない相手ですが、それでも決して侮ることはできない相手、短い期間ではありますがしっかり準備をして臨み、勝ち星を伸ばしてほしいところです。

それではまた。

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