愛とためらいの哲学を読んで
1.話し合いで気をつけること
・相手を「理解すること」と「賛成すること」は別。
・賛成できなくても相手の考えを理解する、理解しようとする姿勢を示す。
・決して相手を責めないこと。
・一度話し合っても結論が出なかったら、次回に持ち越せばいい。
・大切なのは、2人が問題の解決に向けて協力できること。
・どんな形であれ協力して問題を解決できたという実感を持てれば、そのことがこれからの2人の人生にとって貴い経験になる。
・権力争いから降りる。お互いの意見が食い違った時、「自分は間違ったことをいっていない」と思うことがある。そして、相手の考えを批判し、自分が正しいことを相手に認めさせようとする。これは権力争い。権力争いに勝つと相手は復讐を始める。
・正しさに固執しない。正しさの証明に固執すると解決の妨げになる。
・問題を解決することが最優先事項。
2.自分を整える
・自信を持つこと。「自分を個性として理解すること」です。「個性的な人間ほど嫉妬的でない」といっています。
・他の人のことなど考えず、目の前にいる人との関係をよくする。
・2人の関係をよくするためには、「集中力」が必要。集中とは、いまここで、全身で現在を生きることである。
・集中できるということは、1人きりでいられること。1人でいられることは、愛することができるようになるための必須条件。
3.怒りについて
・怒りの感情で支配する人は、怒りを相手にぶつければ、自分の考えを受け入れさせることができると考えている。言葉で相手にお願いすればいいだけ。
・言葉を使って自分の考えを伝えることは面倒だが、だからといって即効性を求めて怒りの感情を利用すると、その副作用は大きなもの。
・怒りの感情が起きた時点で、2人の間に愛はない。それなのに、相手に強く迫れば、その頃のような関係に戻れると勘違いしている。
・手が出なくても相手に怒りをぶつける時に発する言葉は暴力。
・喧嘩をした後に仲良くなるとか、喧嘩するほど仲がよいというのは、甘え。甘え続けていれば、本当に関係が終わることになる可能性があることを知っておく。
・相手の言動で傷つき、腹が立ったら、「今のあなたの言い方で傷ついた」と言えばいい。そのことを伝えるために、怒りの感情を込める必要はない。
・自分に非があるのは明らかなのに素直に謝れない時は、その人は謝れば負けたことになると考えている。けど負けてもいい。
4.いいパートナになるために
「関心、理解、尊敬、信頼、協力」
・自分よりも、相手に関心を持つ。「相手の関心に関心を持つ」
・何もかもわかり合うことは不可能。それを前提として「他者の目で見て、他者の耳で聞き、他者の心で感じる」という意味での「共感」が重要。
・尊敬とは「人間のありのままの姿を見て、その人が唯一無二の存在であることを知る能力のことである」
・愛する人であっても、相手は自分の期待を満たすために生きているわけではない。
・私の大事なこの人と思って付き合おうと日々決心することが「尊敬」であり、その決心をまず自分が先にしなければならない。
・この人は私にとって有用な人なのか考えない。
・相手には課題解決能力があると信じる。
・相手の言動にはよい意図があると信じること。悪意としか思えないことをされたとしても、関係をよくしたいと思ったら、相手の言動によい意図を見つける努力をする。
・協力する。2人の関係がよいといえるためには、目標を一致させる。
5.別れる時
・別れる時に感情的にならないこと。
・感情的になるのは別れる決心を後押しするため。けど、別れる時には、ただ別れるといえばいい。
・時間が経てば、かさぶたががれるような状態にあるのに、わざわざそれを無理やり引きがせば、血が吹き出し、傷はいよいよ深くなってしまう。わざわざそのようにする必要はない。
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