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ハロー効果とは

今日のおすすめの一冊は、中野信子氏の『世界の「頭のいい人」がやっていることを1冊にまとめてみた』(アスコム)です。その中から「本を先生にする」という題でブログを書きました。

本書の中に「ハロー効果」という興味深い話がありました。

「後背(ハロー)効果」という心理効果があるのを知っていますか? 外見や経歴 が、性格などの内面的な要素と直接の関係があるわけではないのに、その人の評価 に意外なほど影響を与えてしまうという心理効果です。「見た目が良いだけで、性格が良い、あるいは頭がいいと思われる」「学歴がきちんとしているだけで、人間性がきちんとしている印象を与える」などです。
さらに、アメリカの心理学者のレオナルド・ビックマンは、「身なりの違いがどのような反応の違いを生むか」に関する興味深い実験結果を報告しています。 まず、電話ボックス内のよく見える位置に、10セントコインを置いておきます。 そして、誰かがボックスに入ってしばらくした後に、「10セントコインが置いてなかったか?」と尋ねるのです。
これに対して、ちゃんとした受け答えをしてコインを渡してくれた人の割合は、 こちらの服装がきちんとしたものであった場合は8割弱。これに対して、汚らしい 身なりであった場合は3割強と、大きな差が見られたのです。つまり、外見がだらしないと思われると、ナメた態度をとられやすくなるのです。
いかがでしょうか? 人は他人を評価するとき、こんなにも見た目を重視しているのです。「私は実力で勝負するから、見た目は関係ないの」と考えているあなたも、同じ実力の人間がいたら、見た目が少しでも良いほうが得なのです。
何も、整形手術を勧めているわけではありませんし、絶世の美女や超イケメンになる必要はないのです。ほんの少しでいいので、自分がなるべく良く見える髪型や、 服装を研究してみてください。また、自分ができるだけ魅力的に見える顔も、練習してみてください。できれば笑顔がいいと思います。そこに注意してみるだけで、印象をかなり変えることができます。そして徐々に、 周りの人が好感を持って接してくれることも、実感できるのではないかと思います。

「ハロー(halo)」とは、「後光」や「光の輪」を意味する言葉です。後光とは仏像の後ろにある金色の光ですが、「後光が差す」などといいます。「ハロー効果」は「その後光に引っ張られて対象を歪めて見る(バイアスがかかる)」人間心理を指します。

芸能人のスキャンダルが大炎上するのは、そのハロー効果が炸裂した例です。好感度が高かった芸能人がひとたび不倫などを起こすと、それまで好感度が高かっただけに「裏切られた感」が増し、一気に好感度が下がってしまうのです。

一般人にとっても、「見た目」本当に大事だと思います。

今日のブログはこちらから☞人の心に灯をともす


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