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語彙力を増やして表現の幅を広げる

今日のおすすめの一冊は、勝間和代氏の『勝間式ネオ・ライフハック100』(KADOKAWA)です。その中から「運をよくする4つの方法」という題でブログを書きました。

本書の中に「語彙を増やして表現の幅を広げる」という素敵な文章がありました。

私は37歳で独立して以来、14~15年間、言葉で表現する仕事をさせていただいています。会社員時代も、金融や株式に関する分析をレポートにまとめる仕事をしていたので、社会人になってからずっと、言葉を使って仕事をしていることになります。
私たちが言葉で表現する主な目的は、自分が経験したことをほかの人に伝えるためです。私たちは物事を経験するとき、五感、すなわち目で見る、耳で聞く、鼻で嗅ぐ、舌で味わう、手で触るという感覚を使います。最近では、加速度を捉える感覚や温度を捉える感覚など、ほかにもいろんな感覚があるということがわかっていますが、いずれも、経験したことは無意識層に溜まっていきます。
それを引っ張り出して、誰かに伝えるときに必要なのが言葉です。相手が自分と同じ経験をしているとは限らないので、人は過去に経験したことと比較したり、いつも考えていることを交えたりするなど、工夫して伝えようとします。
語彙は、自分と同じような考えや経験を持っている人たちとだけ話していても増えません。語彙は自分とは違う考えや体験と触れることで増えるので、いつも手にしないタイプの小説や実用書を読んだり、ドキュメンタリーを見たり、落語を聞いたりするのもおすすめです。
もちろん直接、自分とは年齢や業種が違う人たちと積極的に交流することでも、新しい言葉を手に入れることができます。そして手に入れた言葉を使うことで、自分の語彙として定着します。語彙が増えると、そのつどより的確な言葉で表現できるだけでなく、相手の年齢や業種ごとに馴染みのありそうな言葉を選ぶことができるので、ディテールまで伝わりやすくなると思います。
作詞家の方は、音やリズムに合わせるために、最適な文字数の言葉を類語辞典で調べて見つけ出す、という作業を常にしているのだそうです。何かいい表現が浮かんだときは、その言葉が消えないうちにぜひ記録しておいてください。
できれば、SNSに投稿するのがおすすめです。SNSに繰り返し投稿することで、自分の体験と言葉が自然とつながって表現しやすくなります。また、いろんな人に見てもらうことで、相手に伝わる言葉の組み立てができて、コミュニケーション能力が上がる、という好循環も生まれます。「いいね」の数やリプライの内容は、自分が書いたことがちゃんと伝わっているかどうかをチェックする材料になるでしょう。そうしたやり取りを通じて、人とのつながりが広がることもメリットだと思います。

文章を書くときや、スピーチするときに必要になるのが豊富な語彙力です。あまりに貧弱な語彙力しかない人の本を読むと、内容が薄っぺらに感じられ、深いところの真意が伝わりません。かといって、あまりに難しすぎる言葉が出てくると、いちいち引っかかって、読書が進みません。

これは語彙だけでなく、たとえ話や、言い回しが的確で、新規性があり、ハッとさせるかどうかも大事な要素だと思います。それらの語彙力を増やすには、読書しかありません。そして、逆にいうと、SNSでの発信こそが大事だということになります。つまり、読書をして、それをSNSでアウトプットすることです。毎日発信するためには、毎日読書をしなければいけない、という仕組みづくりができるからです。

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